わろてんか (第107回・2/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第19週『最高のコンビ』
『第107回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
てん(葵わかな)を訪ねて来た四郎(松尾諭)は、リリコ(広瀬アリス)との漫才コンビを解消したいと申し出た。てんは風太(濱田岳)から、リリコに新しい相方を見つけてやり直せとアドバイスされるがあきらめ切れない。悩んだてんが伊能(高橋一生)に相談すると、リリコだけがしゃべって四郎がしゃべらない漫才の何が面白いのか、そのポイントを的確に、かつ情熱的に二人に伝えて説得すべきだと背中を押される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
この主人公の論理展開は明らかにおかしいでしょ?
てん「高座でお客さんが わろてはったんは
四郎さんが つっかえてたとこや。
そやさかい あえて 四郎さんが
しゃべらん漫才にしたら 面白いんやないか思て」
だから、今週はアバンタイトルを止めた方が良いと言ったのに。今回も、主人公が「喋らない漫才」を提案する時に、こんなこと↑を言うが、この主人公の論理展開は明らかにおかしいでしょ?
だって、四郎が台詞をつっかえたところで笑いが来たなら、四郎は流暢に台詞を言わず、意図的にもっとつっかえる漫才をやるべきと考えるのが普通でしょ?それを四郎が喋らない漫才が “閃いた” とするから、話がおかしくなる。いや、これで完全に主人公に “まもとな閃き” が無いことが証明されてしまった。
主人公のこの台詞の後に、楓たちが喋らない漫才の理由を話して辻褄は合うのだが、あの主人公の物言いが300人の芸人を束ね、社員たちを食わせて、相伴も繁盛している人間のものとは思えない。主人公くらいは、マシな台詞を書いて欲しい。だって、大きな溝を作ったのは、てんのこのものの言い方なのだから。
隼也は直ぐ伊能にアメリカのエンタメの事で、鍛えられるべき!
主題歌明けも、何か、何かなぁ。前回でどうでも良いと書いた隼也の売店のくだり。結局、あっさりと新商品を作って今後の販売計画まで風太に告げちゃった。別に描かなくて良いからどうでも良いが、流石に苦労が描かれないにも程がある。まっ、隼也に売店で苦労させるより、さっさと伊能にアメリカのエンターテイメントのことで、しごかれた方がマシだと思うが。
「土曜日まで引っ張ります」と言っているのと同じ!
てん「やっぱり面白いわ。夫婦ゲンカ。
なあ 風太 もうちょっとまってくれへん?」
これも、主人公に言わせちゃいけない “閃き” ね。だって、「物語を土曜日まで引っ張ります」と言っているのと同じことだから。普通に、最初に「一方手的に強気な奥さんにやり込められる弱きな旦那さんたちの夫婦ゲンカみたいな漫才」と言えば良いだけのこと。
結局、週単位に拘ってドラマを作っていることが、完全に視聴者たちへバレているからつまらないの。まだ週単位に拘らなかった『ひよっこ』の方がマシと思うのはこう言うところ。で、今度はリリコと四郎のコンビ解消ネタで2日間引っ張るのか。いい加減にして欲しい。
あとがき
とにかく、話が箇条書きと言うか、全部がバラバラの印象です。本来は、主人公が「喋らない漫才」を提案する段階で、四郎の気持ちも察して、十分な理由付けを用意するべきでした。それをしないで良いのは、本当の意味で主人公が閃いた時だけです。今回は “閃き” でなく “連想ゲームで考えた” のですからダメってことです。
最後に。前回の感想に、43回もの Web拍手を頂き、ありがとうございます。どうやら、主人公の “閃き” も無残な描写で終わりそうですので、土曜日の「ミス・リリコ アンド シロー」の新しい漫才で、大団円で終わるのを待ちます…。そして、てんに “優しさ” や “愛” や “母性” を感じないのが残念です。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
笑いを愛した吉本せい (洋泉社MOOK)
吉本せい お笑い帝国を築いた女 (中経の文庫)
吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉
連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 わろてんか 上
NHK連続テレビ小説「わろてんか」オリジナル・サウンドトラック
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10997/
★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105 106
- 関連記事