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わろてんか (第106回・2/7) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第19週『最高のコンビ』 『第106回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)はリリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)の漫才がなぜウケないのか、原因がわからず焦っていた。だが、二人の漫才の欠点をキース(大野拓朗)とアサリ(前野朋哉)に指摘され、やっと解決の糸口が見つかってホッとする。隼也(成田凌)は風太(濱田岳)から任せられた売店の売り上げが上がらず苦心していた。そんな隼也に亀井(内場勝則)が、その昔てんがどんな工夫をして寄席の売り上げを増やしたかを語り出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

てんが金を要求され自腹で "ヒントを頂く" なんて最悪!

最近、「今週はアバンは作るな!」と、「主人公に必要なのは “気付き ” でなく “閃き ” なの!」とばかり書き続けているが、やはり今朝も書かざるを得ない。どうして、アバンタイトルで都合良くキースとアサリが登場して、一番肝心なところを喋っちゃうの? それも主人公が金を要求され自腹で “頂く” なんて最悪の脚本だ。

てんは最初に漫才のプロ、キースとアサリに聞くべきだった!

前回の終盤で、伊能が登場して「社長の極意」と称して、リリコと四郎の漫才が面白くない理由が分からず悩む主人公に「気付きなさい」と言わんばかりのやりとりがあった。だが、私はこんな伊能から言い出した「面白くなる答え」のフリで、主人公が “気付いて” もつまらないと書いた。それは主人公に “閃いて” 欲しいから。

藤吉亡き後、北村笑店が繁盛を続けているのは「おてん様」のお蔭なんでしょ?だ、か、ら、主人公は誰よりも最初にキースとアサリと言う漫才のプロに、ご指導賜るべきだったの。キースとアサリを呼び付けて、風太と言い争っても良い位。それをやらずに…だから “今さらキースとアサリ” となってしまう。

てんは2人の漫才を面白くして、何をしたいのかが見ない!

それと、これまで敢えて触れずに来たのが、主人公はリリコと四郎の漫才コンビを今回も「一筋縄ではいかない」と言っていたが、何をどうしたいのかが見えないままなのが気になっているのだ。

2人の漫才が面白くないのを面白くすると言う「目先の答え」は見えている。しかし、私が気になるのは、2人の漫才が面白くなることで、風鳥亭の人気が高まることなのか、「ミス・リリコ アンド シロー」のコンビが世間で人気者になることなのかの表現が不明瞭なのだ。

先日の楓発案の雑誌やプロマイド写真などは、どちらかと言えば後者。まず2人の存在を世間に知らしめる作戦。だったら、もっと「元映画女優が漫才師に転身」を売り込むべきなのに、主人公はやらない。だから、2人の漫才を面白くした結果で何をしたいのかが分からない。

うやむやなまま、また筋書き通りに進むのか?

まあ、そんなことは脚本家も考えずに、明日の木曜日には、主人公が「四郎が喋らない漫才」を提案し、金曜日は「そんな漫才は認めない」とか言って風太が血相を変えて反対して、でも土曜日には新しい漫才が大成功して万々歳。

私の予想では2人の漫才が面白くなったことでどうなるかは描かれず、月曜日には大きく時間経過をして、「ミス・リリコ アンド シロー」は大阪で大人気となり、東京進出となって、うやむやなまま、また筋書き通りに進むのだろうが。

一番のてんの見せ場なのに「うちらから」は無いでしょ!?

話を今回に戻そう。終盤で歌子が寄席で売る新商品を主人公に提案するシーンがあった。そこでも主人公は嬉しそうに喜ぶだけ。売上げ向上のためにあれこれ “閃き” 提案するのは歌子やおトキ。

こんなシーンこそ、序盤で引用した「暑気払いの冷やし飴の販売」の回想を入れて、「寒い時に、ぜんざいなんてどうやろ?」と主人公に “閃き” をさせるべきだった。こう言う小さな主人公の “閃き” を積み重ねて描いてこそ、今回の終盤での “閃き” が輝くのに、驚いたことに主人公はこう言ってしまう。

てん「うちらから提案があるんです」

そう、「うちらから」と言わせてしまうのだ。確かに女性たちを束ねた末に閃いたと言うのも悪くないが、先週のサブタイトル『女興行師てん』を考えれば、せめて「うちから いや うちらから」とか、おトキに「おてん様から」言わせるべきだった。どこまでもハッキリしない脚本と雑な演出だから、折角の見せ場も主人公の笑顔も嘘に見えるのだ。

あとがき

饅頭が売れようが売れまいがどうでも良いのに。それよりも、きちんと主人公の閃きを描いて欲しかったです。伊能のお告げにも、キースとアサリの意見にもポカーンだったのに、万丈目夫婦を見て突然に “閃き” は雑過ぎます。

最後に。前回の感想に、59回もの Web拍手と多くのコメントを頂き、ありがとうございます。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、「ミス・リリコ アンド シロー」のモデルは「ミスワカナ・玉松一郎」(Wikiedia)と言う 男女コンビの元祖で、ワカナの早口の話術と歌に、一郎が伴奏しながらツッコミをするスタイルでした。それを男が喋らないとするのは安易ですよね。どうか、もっと丁寧に描いて欲しいです…

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102 103
第19週『最高のコンビ』
104 105

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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