わろてんか (第103回・2/3) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第18週『女興行師てん』 『第103回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)はリリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)のコンビ解散に気落ちするが、藤吉(松坂桃李)に教え込まれた興行師としての意地を思い出し、再度二人を説得しようと試みる。本当はリリコの才能に惚(ほ)れている四郎と、漫才を続けたいリリコ。そんな二人の本心を知ったてんは、リリコと四郎を呼び出して一喝した。そして全国漫才大会当日、打倒キース(大野拓朗)・アサリ(前野朋哉)を目指して二人が高座に上がる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

主人公の想像の産物より、本当の亡霊が良かったかも?

藤吉の亡霊は、“主人公の想像の産物” として捉えるのが普通だと思うが、それだと私はしっくり来ない。むしろ、“本当の亡霊” として登場した方が、辻褄が合ったのではないだろうか? だって、あんなに怖がる?他局の “キョドコ” じゃあるまいし。まっ、そのことは最後の最後に触れるとして。

本作の最も残念でダメな部分が出てしまったシーン!!!

なぜ、こんなことを書くかと言うと、藤吉の亡霊が言った内容もタイミングもかなり的確だったから。ただ、それだけに本作の最も残念でダメな部分が出てしまったシーンとも言える。

だって、1つ1つ言っていることは良いのに、それに該当する “生前の藤吉と主人公が一緒の画面に収まった回想” が一切無かったから。上↑の「あらすじ」にある “藤吉に教え込まれた興行師としての意地を思い出し” は全くのデタラメ。

今度は、これまでの102回分を忘れろってか?

普通あるでしょ? 視聴者からしたら「あー、あのシーンね」みたいなのが。それが一切無いってことは、描くべきことを描いて来なかったことの証明であり、強引に “亡霊に辻褄合わせをさせた” 訳だ。

今さらだが、脚本と演出の雑さが改めて露呈したし、そのことを自らも認めざるを得なくなったと言うことだ。ただ、これまでの102回を無かったことにすれば、それなりにドラマチックなシーンと言えなくもないが…

亡霊無しで、風太とトキと話し合ったら良かったのに…

まだ、亡霊に拘るぞ。本当は亡霊なんて登場させずに、主人公と風太とおトキあたりのメンバーで、リリコと四郎をどうするか話し合う中で、主人公が藤吉のやり方を思い出し、その中から “叱る” ことを気づいた、とした方が良かったと思う。

だって、その3人が藤吉亡きあとの北村笑店の4年間を、藤吉社長時代よりも繁盛させたのだから、答えは彼らの中にあるのだ。藤吉の亡霊の知恵なんて必要ない。そう、「4年間の時間経過」を描いたのは自分たちなのに。

なんで、おてんちゃんの台詞にしなかったの?

さて、そろそろ亡霊の話から本編に進もう。と言っても愚痴ばかりだが。残念だった、いや勿体無いと感じたのが、風太のこの台詞↓だ

風太「浪漫の漫に 才能の才で 漫才や」

この台詞、どうして “主人公の閃き” にしなかったのだろう? リリコと四郎に発破をかけた流れで、「2人を見ていて閃いたんどす…」と繋げたら、リリコと四郎の才能や新たな漫才への主人公の気持ちを具体的な言葉で比喩出来たのに。

だって、強がって怒った葵わかなさんの表情が良かった…

そうすれば、「漫才」の言葉が出る度に、印象的な回想シーンに使えたのに勿体無い。そして、「漫才」と言う言葉に女興行師としての気構えみたいなものが込められたのに…

だって(この言い回しが今回は多いかな?)、だってね。あのリリコと四郎にはったりを噛ませながら、自分自身に責任を貸すみたいな、葵わかなさんの表情が良かったから。あれが出来るなら、さっさと藤吉をあの世に逝かせて、早い段階から「てんの天下」にしたら良かったとさえ思う。

予告編の編集でも、大損しているぞ!

予告編を見て、「四郎は喋らないと言う漫才を閃くまで、1週間も引っ張るの!?」が正直な感想だ。それなら百歩譲って、せめてリリコと四郎が初舞台に上がる直前の舞台袖で土曜日は終了したな良かったのに…

そして、予告編は、今回放送した しどろもどろの四郎の姿だけを見せるに留めれば、「リリコはどう対処したのか?」や、「主人公は “また、新たな閃きで” (←ここが大事)ダメな漫才の打開策を発表するのか?」など、予想したり期待したり出来たと思う。だから、勿体無い。

結局、今回は何から何まで “期待はずれ” の15分間だった。

あとがき

予告編を見た人は、主人公の閃きを見るだけなら来週は土曜日だけ観れば良いって分かっちゃいますよね。つまらない上に、先が読めちゃう「女興行師てんが作る最高のコンビ」の完成形を見たいのなら再来週ですね。ハラハラドキドキしない “主人公の挑戦” なんて描いてどうしたいのでしょう?

最後に。前回の感想に、56回もの Web拍手と多くのコメントを頂き、ありがとうございます。では、本文で書かなかったことを。亡霊の藤吉が出て来た時、もっと、てんには笑顔でいて欲しかったです。駆け落ちまでして苦楽を共にした旦那さんなのだから。主人公が笑うてないのに笑えるか? ふぅ…

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
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第18週『女興行師てん』
98 99 100 101 102

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