anone (第4話・2018/1/31) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『anone』(公式)
第4話『叶わない願い。幽霊の娘と暮らす母の究極の愛』の感想。
ハリカ(広瀬すず)の誘拐事件が予想外の結果に終わって3週間。自分を責めるハリカを、亜乃音(田中裕子)は忘れるようにと諭す。そんな中、ハリカは亜乃音の1千万円を持ち逃げしたのが、るい子(小林聡美)だとにらみ、行方を捜して舵(阿部サダヲ)の元へ。メモに残されていたるい子の息子・樹(武藤潤)の携帯電話番号に連絡をし、2人は姑から話を聞くことができた。一方、亜乃音は路上で、孫の陽人(守永伊吹)と初めて言葉を交わす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:坂元裕二(過去作/Mother、Woman、カルテット)
演出:水田伸生(過去作/Mother、Woman、ゆとりですがなにか)
音楽:三宅一徳(過去作/Woman、はなちゃんのみそ汁、Dr.倫太郎)
最初の約5分で、見事に主人公をハルカに戻した!
前回で、主人公がまるで亜乃音(田中裕子)のような展開になり、ハリカ(広瀬すず)の存在感がほぼゼロになり、いよいよこの第4話が継続視聴の見極めか?と思いつつ観始めたのだが、冒頭から良い方に裏切られた。何せ、ハリカのモノローグで自伝を解説しちゃうのだから。
最初の約5分で、見事に主人公をハルカに戻してしまった。これだから、坂元裕二脚本は気が抜けない。
幽霊・アオバが生きている人間たちの本性を魅せる!
気が抜けないと言えば、るい子(小林聡美) の前に突如現れた女子高生に扮する幽霊・アオバ(蒔田彩珠)の存在が面白過ぎる。
中盤で、具合が悪くて床に倒れ込んだるい子を平気で跨いで外出するるい子の息子・樹(武藤潤)と、るい子の姑・百合恵(高林由紀子)の悪態から、るい子とアオバとの病室での感動的なやり取りへのギャップは、正に本作らしくて良かった。
少しずつ少しずつ面白くなる。それがいい。それでいい…
るい子から息子の樹への一方的で届かぬ母の思い、後半から描かれた亜乃音から亜乃音の娘・玲(江口のりこ)への一方的で届かぬ母の思いが同時進行で描かれながら、ハリカがアスカを認めようとする純粋な気持ち、死に場所を探す元カレーショップ店員・舵(阿部サダヲ)もドラマの良きスパイスになっている。
あとがき
今期の連ドラでは、『きみが心に棲みついた』と本作が、「この1話で最後」と思いつつ見続けては感想を書きたくなる作品です。不思議な魅力を放つ本作。当然、次回も見たくなりました。
ただ、次週から私が大期待しているテレ東『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』が始まります。『相棒』含めて3作品の感想を書けるかどうか。いや、3作品とも感想が書きたくなるようなドラマを期待します。
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