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海月姫 (第3話・2018/1/29) 感想

海月姫

フジテレビ系・月9『海月姫』公式
第3話『初デート!暴かれたシンデレラの魔法とウソ』の感想。
なお、原作:東村アキコ「海月姫」(講談社「Kiss」所載)は既読で、2014年12月27日公開の監督・川村泰祐/主演・能年玲奈の映画『海月姫』は鑑賞済み(感想なし)。アニメは未見。


ある日、月海(芳根京子)は蔵之介(瀬戸康史)に背中を押され、修(工藤阿須加)と人生初のデートへ。緊張する月海は蔵之介に言われた通り、眼鏡を外して何とか修と会話をする。その頃、蔵之介は天水館で月海のデッサンのクラゲをモチーフとした服作りに挑む。食事中、眼鏡をかけた月海を見た修は、彼女が天水館のオタク女子だと気付き、動揺。彼の異変を気にしつつも帰宅した月海は、蔵之介らとクラゲの服作りに熱中することになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


脚本:徳永友一(過去作/HOPE~期待ゼロの新入社員~、僕たちがやりました)
演出:石川淳一(過去作/リーガル・ハイ、リスクの神様、フラジャイル) 第1,2
   山内大典(過去作/キャリア~掟破りの警察署長~、櫻子さんの足下…) 3

第2話までよりも更にガッツリとコミカルな要素を演出が大成功!

普段は一切漫画を読まず、あの『逃げ恥』ですら原作となった漫画にはそれ程興味を抱かなかった私に、実写映画版も鑑賞済みで大凡の展開は承知しているのに、1週間で全17巻を読めせてしまった、私にとってはとても貴重で興味深い作品となったドラマ版『海月姫』。

冒頭から、芳根京子さんと瀬戸康史さんの演技が飛ばし過ぎで少々心配したのだが、工藤阿須加さんも同じテンションで進んで一安心。その後は、個々のキャラクターの個性をとことんまで活かした脚本と、それを真正面から受け止めて、第2話までよりも更にガッツリとコミカルな要素を演出した第3話から担当の山内大典氏に軍配が上がった。

『デート~恋とはどんなものかしら~』を超えるかも?

もちろん、第2話まで演出した石川淳一の低視聴率や世間の噂に左右されずに徹底的に “ラブコメ” を演出したお蔭なのだが。

今回のテーマは「初デート」であったが、この気持ちが良い程にハチ切れた雰囲気は2015年の『デート~恋とはどんなものかしら~』に匹敵する。いや、芳根京子さんの “演技のキレ” の良さを見る限り、超える可能さえ秘めているかも?

オタク女子、オシャレ美男子、童貞エリートが融合した成長物語へ!

さて、全体のストーリーは、これまで描かれた設定を余すことなく活かしていたのが素晴らしい。男子禁制アパート「天水館」に暮らす “オタク女子たち”、 ファッション好きが高じて女装まで行き着いてしまった “オシャレ美男子”、政治家の父の跡継ぎで将来を嘱望されているが女性がトラウマの “童貞エリート” の3者が見事に融合して、主人公・月海の成長物語をしっかり構成されていた。

そして、終盤では「掟」や「友情」、蔵之介の秘密まで描かれて、益々第4話に目が離せなくなった。

蔵之介の手を借りて試行錯誤する月海を応援したくなる!

本作の魅力について、オヤジが書いてみる。オヤジ世代では、ブサイク、勉強苦手、コミュ障、運動オンチ等が原因でイジメを受け孤立し、リア充な仲間を必要しない趣味に没頭した様子を「オタク」と読んでいた、だが、最近は「オタクコンテンツ」と言うビジネス用語へと変化し、かなり「オタク」がメジャーなイメージになってきた。

しかし、本作が描く “オタク” や “オシャレ美男子” や “童貞エリート” と言ったキャラクターたちは、未だに現代社会に上手く適合できずに賢く世の中を歩けないが、自分が認める世界の中では生き生きと自分らしく生きている人たちを代表して描かれる。

ここが良いのだ。本当は誰もが明るく全てをウェルカムだなんてことはないはず。逆に誰の心の中にも「オタク」の要素はあって、それに喜びを感じつつ、社会の中で上手く生きている。

そんなことを、本作は主人公の月海のがんばる姿を通して面白おかしく描き、視聴者は蔵之介に引っ張ってもらいながら試行錯誤を繰り返して成長する月海を応援したくなる。

心地良く、清々しく、優しく、ピュアな気持ちになれるドラマ!

悪役も登場するが、前に進むために亡き母と心の中で語り合いながら一生懸命に歩く月海を始め、不器用ながら自分と相手を大切にする登場人物たちを見ていると、何とも言えない心地好さや、清々しさ、優しさ、そしてピュアな気持ちになれるドラマだ。

あとがき

あれこれと、いつものウンチクを並べましたが、本当の本作の面白さや秀逸さを言葉で語るのは難しいです。好みが別れる作風ではありますが、私の感想を読んで興味が湧いたら、次回から観ても遅くはないです。オンデマンド配信で遡るのも十分アリです。

『朝ドラ』とは別人の、生き生きと演技をする芳根京子さん、瀬戸康史さん、工藤阿須加さんを今観るべきです。

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【これまでの感想】
第1話 第2話

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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