わろてんか (第98回・1/29) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第18週『女興行師てん』 『第98回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


藤吉(松坂桃李)の葬儀が終わっても、てん(葵わかな)の家にはリリコ(広瀬アリス)や亀井(内場勝則)たち旧知の友人が続々と弔問に訪れ、藤吉との懐かしい思い出話を語る。伊能(高橋一生)は生前藤吉と約束した通り、北村笑店の役員となって社長のてんを支えていくと伝える。藤吉が病床でも家族や会社を気にかけていたことを知り、てんは改めて感謝する。そして、風太(濱田岳)とトキ(徳永えり)に待望の子供が生まれた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

死に行く藤吉よりも、魚の死んだ目のてん…

いよいよ、主人公の再出発で「てんの女一代記」の始まりを期待して観始めた月曜日だが、まあ放送するのはしょうがないとしても、アバンタイトルで1分間近くも「藤吉ご臨終」を流す必要があっただろうか。何を喋っているのか全く聴き取れない藤吉、死に行く藤吉よりも魚の死んだ目のてん。再び見ても、何の気持ちも湧いて来ない…

本木一博氏の演出は、メリハリの付け方がおかしい!

それでも松たか子さんの歌声で気分転換しようとしたのだが、今週担当の演出が先週から継続の本木一博氏であることを見つけガッカリ…。だって、言わなくても良いことまで台詞に書いちゃう脚本家がいけないのだが、この演出家はそれらの台詞の内容や意図をきちんと汲もうとせず、表面的にメリハリだけ付けて演出するから。

先の「藤吉ご臨終」なんて正にそれ。体調も体力も限界状態だが言いたいことはたくさんあると言う藤吉に、「可能な限り身体は動かさず、弱くて小さな声で最後まで喋って下さい」風の演技指導を付けちゃう(想像だが)。

一方の主人公には「藤吉と歳が離れており、夫の死に現実味を感じていない」風の演技指導を付けるから、泣いた能面になっちゃう。台詞を書き過ぎる脚本家も脚本家だが、撮影現場での最後の砦として演出家には、もっと真摯に脚本と向き合って欲しい。

早速「藤吉の死から四十九日が過ぎました」で良いのに…

そして、主題歌明けもガッカリの連続。本作お得意の時間経過で、「藤吉の死から四十九日が過ぎました」で良いのに。元気に風鳥亭の店先で「いらっしゃいませ」と笑顔を客に振る舞う主人公のシーンで良いのに。なぜ、亀井から1人ずつ順番に弔問シーンを描くのか意味が分からない。

いや、正確に言えば、亀井ら弔問客に感情移入や共感できるように、藤吉を魅力的で好感度の高い登場人物に描いておいてくれれば、何人分でも弔問を描いてもいい。しかし、“やりたいことだけやって、あとはよろしく” 的な登場人物に思い入れなど無いのだ。だから「藤吉の死から四十九日が過ぎました」としておけば良かった。

主人公が気丈に見えず、リリコの旦那が死んだように見える!

それをしないで、リリコを出しちゃう。リリコと伊能は極力出さない方が良いと言うのが以前からの私の意見。まず、演技力と存在感で主人公を食っちゃうし、必ず話が別方向に進みがちだから。でも、リリコが弔問に来ちゃった。もうアバンタイトルを見ていなければ、リリコの旦那が死んだみたい。

「若い割に気丈に振る舞っている」風の演技指導なのだろうが、リリコの泣き顔の方が “圧倒的な悲しみ” を表現してしまうから、主人公が気丈でなく無感情のお人形さんに見えてしまう。演技力からしても、ここは「大袈裟で良いから、ぐちゃぐちゃに泣いて、ぼろぼろに崩れた顔」で良かった。演出の的外れっぷりが目に余る…

いくら "いい男" に言われても、これは引いちゃわない?

そして、当然のように極力出さない方が良い伊能が弔問にやって来た。業務提携と役員就任のご報告だけしてさっさと帰らせれば良いものを、これまたこんな余計な台詞↓を書いちゃうし、言わせちゃう。

伊能「おてんさん。僕は あなたを支えていきます」

まず、伊能ほどの頭の良い男が、夫を亡くしたばかりの未亡人にこんなこと↑を言うだろうか?それだけでも不自然だ。主人公は「心強い」と思ったのか、「次は、伊能はんかな?」と期待を寄せたのか想像の域を出ないが、いくら “いい男” に言われても引いちゃうのが普通では? だから「おおきに。ありがとう」も何に対してなのかピンと来ず…

飛鳥の命名まで5分間もあれば、済む話でしょ!?

で、変なところで「半年後」だって?(失笑)

こんな展開にするなら、まずアバンタイトルで「藤吉の死から四十九日が過ぎました」として笑顔の主人公を描いて、主題歌明けに「半年後」で命名で良かったのでは?そしたら、主題歌含めて4、5分あれば十分だろうに。私は、1分でも早く、女性ゆえに世間からお飾り社長と呼ばれる主人公の孤軍奮闘が観たいのだ。

あとがき

これまでも幾度も書いてきましたが、主人公のモデルになっている「吉本せい」さんの一生は、ドラマチックな出来事の連続でもありません。だから、本作の成功は “如何に脚本家が朝ドラに見合ったエピソードで盛るか?” に懸かっていると言っても過言でないのです。でも、それが出来ていないことがハッキリした15分間でガッカリです。

最後に。前回の感想に、67回もの Web拍手や数々のコメントを頂戴し、ありがとうございます。まさか、月曜日丸々藤吉を引っ張るとは思いませんでした。もう、てんも我々も藤吉は忘れて、女性ゆえに世間からお飾り社長と呼ばれる主人公の孤軍奮闘を描く「笑いの帝国を気付いた女社長の一代記」を始めて欲しいです。始まれば、応援する気分も変わると思います。

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★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想

【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83 84 85
第16週『笑いの新時代』
86 87 88 89 90 91
第17週『ずっと、わろてんか』
92 93 94 95 96 97
第18週『女興行師てん』

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