映画「デトロイト(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

映画「デトロイト(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画 『デトロイト(日本語字幕版)』公式)を公開初日(1/26)の本日、劇場鑑賞。採点は、★★★★(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら70点にします。

私の評価基準(映画用)


ディレクター目線のざっくりストーリー

1967年7月。アメリカ・ミシガン州デトロイトで大規模な暴動が勃発する。暴動発生から3日目の夜、ミシガン州の州兵集結地付近で銃声の通報があり、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元警備隊らは、若い黒人客たちで賑わうアルジェ・モーテルの別館へ大勢で乗り込む。

そこで、黒人差別主義者の白人警察官クラウスら数名のデトロイト警察官が捜査手順を無視して、偶然モーテルに居合わせた若者たちに、不当で暴力的な強制尋問が始まり、それはやがて警官たちにとっての “死と恐怖のゲーム” となり、惨劇が惨劇を生んでいく…

最大の見所は、約40分間に亘る羨望の暴行と尋問シーン!

5日間に亘るアメリカ史上最大級の暴動「デトロイト暴動」の内、3日目の夜に発生した “アルジェ・モーテル事件” に特化して描かれた戦慄の実録サスペンス映画。最大の見所(と言うべきか)は、約40分間に亘る羨望の暴行と尋問シーンだ。

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』での強烈な拷問シーンが物議を醸したビグロー監督ならではの臨場感溢れる映像が、観客自身をスクリーンの中の惨劇の渦に引き摺り込み、劇中の彼らと同じ体験をさせる。


ゼロ・ダーク・サーティ スペシャル・プライス [Blu-ray]

極限状態では、誰の身にも起こる可能性がある恐怖!

そして、本作が更に恐ろしいのは、上映時間 143分の大半を要して描かれる、人間が極限状態の中で感情や判断力を失う心理や、自分の身を守るために悪事にも手を染める可能性、他人を攻撃することで我が身を優位に立ったり快感を得る愚行が、実は誰の身にも、もちろん私にも起こる可能性があると言う恐怖だ。

差別主義の白人警官の手口と裁判の行方に怒りしかない!

物語は、宿泊客の1人でR&B/ソウル ボーカルグループ「ザ・ドラマティックス」のリードシンガーのラリー、白人警察官警官クラウス、民間警備員ディスミュークスの3人の視点で描かれるが、差別主義者の白人警官のやり口と事件後の裁判の経過には制止できないほどの怒りに駆られる。

デトロイトでのショービジネス、黒人の音楽への熱いソウルも描かれる!

また、デトロイトは、世界中で知られるソウルミュージックのレーベル「モータウン」発祥の地であり、ラリーの視点から、デトロイトでのショービジネスの側面が描かれると共に、彼を通して黒人のソウルミュージックへの様々な思いが描かれる点では、ザ・ドラマティックスの歌も収録されたサントラ盤も興味深い。

あとがき

実話ベースとは言え映画の中の出来事と高を括っていると、一気にスクリーンの中の惨劇の渦に引き摺り込まれ、劇中の人種差別を受ける彼らと同じ体験をさせられるます。

しかし、本作が訴えるのは、本当に怖いのは、人種差別と言う枠を超えて、極限状態の中で感情や判断力を失う心理や、保身のため悪事に手を染める可能性、他人を攻撃し我が身を優位に立たせたり快感を得る愚行が、実は誰の身にも起こる可能性があると言う恐怖です。世界から人種差別が無くなることを願いつつ、観て欲しい作品です…

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
Detroit (Original Motion Picture Soundtrack) [Explicit]
Detroit/ [Blu-ray] [Import]
ヴェリー・ベスト・オブ・ドラマティックス
最も危険なアメリカ映画 『國民の創生』 から 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 まで


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10945/

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

デトロイト

デトロイト@よみうりホール

デトロイト・・・・・評価額1700円

絶望の夜を、生き延びろ。 「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」と言った漢の映画で知られるキャスリン・ビグロー監督が、1967年の夏に起こったデトロイト暴動を描いた超ハードな実録ドラマ。 発砲事件の発生を受けて、現場のモーテルに突入した地元デトロイト市警の警官たちは、通常の操作手順を無視して、容疑者となった客たちを脅迫し、暴力で自白を強要しはじめる。 カオスな戦場と化した街...

『デトロイト』 今も続いている“死のゲーム”

 監督は『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』などのキャスリン・ビグロー。  1967年に起きた「デトロイト暴動」の最中に起きたある事件を題材とした作品。この暴動では鎮圧のために州兵までが投入されたものの、43人もの死者が出たとのこと。  冒頭でこれまでの歴史が辿られる。デトロイトでの人種差別はもう一触即発のところまで来ていて、あとはいつどこで起きるかという状況だった...

「デトロイト」:観るのが辛い重い球

映画『デトロイト』は、重金属系骨太映画を作り続けるキャスリン・ビグロー監督5年ぶ

劇場鑑賞「デトロイト」

詳細レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201802040000/ デトロイト [輸入盤][CD] / O.S.T.

デトロイト

1967年に起きた事件で現在も生存している当事者に詳細な取材を行って、ドキュメンタリーのような内容の物語になっている。当時の映像も時々入るので、より真実味がある。白人警官を演じた役者が演技を拒否するくらいの演出で、鬼気迫るものがある。現在も同じような事件が起

「デトロイト」

「Great Migration」。アメリカの歴史において、アフリカ系の黒人達は、2つの世界大戦を通して南部から各地へと大移動をした。雇用の問題や人種差別の問題が根底にある。綿花産業で奴隷として働いていた黒人達が、雇用と自由を求めて北部へ大移動をして行ったのだ。やがて1960年代になると、白人の富裕層が郊外の都市に移動するようになる。そして、経済も第二次世界大戦後の活況と比べれば、今ひとつ停...

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中。
ご迷惑とは存じますが、SeesaaブログからもTB送信させて頂きます。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR