映画「ジオストーム(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ディレクター目線のざっくりストーリー
近未来。全世界の天候は、天候を制御する宇宙ステーション「気象コントロール衛星」によって管理され、地球の大規模自然災害はなくなっていた。ところが、運用開始から2年後のある日突然、衛星がウイルス感染して暴走し始め、世界各地で同時多発的なジオストーム(地球嵐)が発生し、空前絶後の巨大災害が次々と勃発。
宇宙ステーションの開発者ジェイクと、現衛星の責任者でジェイクと幼い頃から馬が合わない弟マックスは、地球と人類滅亡の危機を食い止めるために挑戦する…
70年代のパニック映画の王道に通じる直球勝負の爽快感!
言ってしまえば、全編に亘って既視感と突っ込み所が満載で、SFパニック映画をベースに、政治サスペンス、カーアクション、そして、兄弟愛に親子愛に同僚愛に人類愛と、恋愛要素以外のあらゆる映画の楽しさがギュッと詰まった王道のSFパニック映画だ。しかし、70年代のパニック映画の王道に通じる直球勝負の爽快感がある。
パニック映画に欠かせないツボもしっかりと描かれる!
上映時間106分だから、とにかくテンポが速い。しかし、雑に進むことは無く, 小気味よく且つ歯切れの良い展開で、寄り道や脇目も振らず目的地へ一直線。要は、単純明快。
でも、パニック映画に絶対欠かせない、あり得ない災害と言う極限下でも決して屈することなく、最後の最後まで諦めずに使命を全うする人間の使命感や責任感、そんな人間だけが得られるカッコ良さや幸福感は、しっかりと描かれる。
だから、単純明快でご都合主義的なストーリー展開ではあるが、本作らしい想定内のハッピーエンドでも思わずこちらがニヤリとしてしまうのだ。
また、映画『カリフォルニア・ダウン』級の大地震、ビル倒壊、津波と言った悲劇の連続、映画『アルマゲドン』を彷彿させる自己犠牲のカッコ良さ、映画『ゼロ・グラビティ』のような宇宙飛行士や科学者の決死のサバイバルなど、既視感は拭えないが、ど派手なVSXの連続はお得と考えるべき。とにかく、良い方に考える。それが、本作の正しい楽しみ方だ。
エメリッヒ監督からの "破壊" の継承と、人間ドラマは見応えアリ!
序盤で、地面に落とした卵が一瞬で目玉焼きになる程の高温地熱化した香港の道路に人が平気で立っている時点で、本作に突っ込むほうが野暮と言うが理解できる。
となれば、あとは東京に降り注ぐ大量の雹(ひょう)、常夏のリオの海は瞬時に凍り、モスクワでは熱射、ドバイでは大洪水、中東の砂漠では氷結など天変地異のオンパレードの美しい?VFXの世界を楽しんだ者勝ちだ。
とにかく殆どが “破壊” の連続で息つく暇も無いが、映画『インディペンデンス・デイ』でローランド・エメリッヒ監督と脚本を手掛けた本作のディーン・デヴリン監督こそのエメリッヒ監督からの “破壊” の継承でもあり、兄弟愛や家族愛などの人間ドラマは十分に見応えがある、それが本作だ。B級映画ではない。
あとがき
あらゆる天変地異のど派手なVFXのオンパレードの合間に、政治サスペンス、カーアクション、そして、兄弟愛に親子愛に同僚愛に人類愛と、恋愛要素以外の映画の楽しさがギュッと詰まった、直球勝負の爽快感は70年代の王道のSFパニック映画(筆者おススメの作品は下記の Amazon のリンクです)を彷彿させます。荒唐無稽で突っ込み所満載ですが、難しい事は抜きで楽しんだ者勝ちです。
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