海月姫 (第2話・2018/1/22) 感想

フジテレビ系・月9『海月姫』(公式)
第2話『恋の試練天水館が消滅!?尼~ず最大の危機』の感想。
なお、原作:東村アキコ「海月姫」(講談社「Kiss」所載)は既読で、2014年12月27日公開の監督・川村泰祐/主演・能年玲奈の映画『海月姫』は鑑賞済み(感想なし)。アニメは未見。
修(工藤阿須加)のことが気になる月海(芳根京子)は、漫画のペン入れのアルバイト中も上の空。そんな中、天水館の水道管が破裂し、修理代20万円が必要になる。だが、実家からの仕送りに頼る月海たちに金はなく、遊びに来ていた蔵之介(瀬戸康史)はフリーマーケットや月海デザインの縫いぐるみ製作で金を稼がせる。その一方、修から天水館の周辺を取り壊す再開発計画を聞いた蔵之介は、計画を阻止してくるよう月海たちに促す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本:徳永友一(過去作/HOPE~期待ゼロの新入社員~、僕たちがやりました)
演出:石川淳一(過去作/リーガル・ハイ、リスクの神様、フラジャイル) 第1,2話
山内大典(過去作/無痛~診える眼~)
久々に『月9』で吹き出し笑いでテレビに突っ込んだ!
月海「中に 知らん人が…」
中盤で、月海が三国志オタクのまややが蔵之介に「劇的ビフォーアフター中」の扉から中をチラリと覗き見た時に言う台詞↑だが、爆笑してしまった。『月9』で声を出して笑ってテレビに突っ込んだのは何年振りだろう。『べっぴんさん』での “坂東すみれ風な月海” の天然ボケの面白さ。女優・芳根京子、いいじゃん!
ピュアで真面目タイプな芳根京子が全力で演じる変人が秀逸!
やはり、映画『幕が上がる』で脇役ではあるが、キラリと輝いていた芳根京子さんのピュアで真面目な雰囲気が、本作の月海役にもちゃんと活かされた上に、「変人」を全力全開で演じる新境地が重なって、主人公&主役として、作品全体を力強くけん引しているのがいい。
変人だけど憎めなず愛おしい脇役キャラクターたちも新鮮!
そのお蔭もあるだろう。月海以外の「尼~ズ」を演じる女優陣も、芳根さんに負けず劣らずのキレッキレの芝居で変人キャラを熱演。最近の『月9』は中途半端で共感しにくいキャラが多かったから、その意味では変人だけど憎めず愛おしいキャラクターたちも新鮮。ホント、これいいよ!
原作となった漫画をこの1週間で一気読みしたら…
さて、能年玲奈さん主演の実写映画版は鑑賞済みで、かなり面白く良く出来た作品だった記憶はあるのだが、実写テレビ版は映画版と少しテンションが違う。私は原作と映像作品は基本的に比較しない立場を取っているが、原作となった漫画をこの1週間で一気読みした。すると、あることが分かった。
"ヴィレヴァン的な世界観" と "サブカル風味" がお茶の間に!
本作は全体の “ハチキレ度” や “キャラ作り” が、映画版よりもテレビサイズに若干抑え目で且つ分かり易くなっているのだ。全ての登場人物たちで、寄り付き難さを適度に排除させつつ “ヴィレッジヴァンガード的な世界観” を構築しながら、サブカル風味をお茶の間に持ち込んだと言っても過言でない。
※ ヴィレッジヴァンガードとは…「サブカルチャー」、「ノスタルジー」、「おしゃれ」に加え、「気持ちの悪いもの」や「ある種のダサさ」がコンセプトになっているバラエティーショップ。サブカルチャーの殿堂のような佇まいも特徴。
"一見さんお断り風" と誰もが楽しめるお気軽エンタメが共存!
更に加えれば、テレ東の深夜ドラマ風やNHKのEテレ番組にあるような「一見さんお断り」風の常連さんが楽しめる敷居の高さの心地良さと、誰もが楽しめるお気軽エンタメにもなっているのも見逃せない。是非とも、何とも言えぬ閉塞感と開放感を併せ持つ不思議な作風は、このまま残して欲しい。
あとがき
CN挿入のタイミングも改善され、前回感じた不満はほぼ解消されました。第2話で、ここまで仕上げたのはお見事です。あとは、極上のラブコメに仕上げるだけですが、それには「雰囲気はコメディなのに、物語はラブ」と言うチグハグさを解決するしかないですね。このスタッフとキャストなら出来そうな気がします。次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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