アンナチュラル (第1話/初回15分拡大・2018/1/12) 感想

アンナチュラル

TBSテレビ系・金曜ドラマ『アンナチュラル』公式
第1話/初回15分拡大『名前のない毒』、ラテ欄『名前のない毒…連続不自然死の謎を解け』の感想。


ミコト(石原さとみ)は日本に新設された「不自然死究明研究所(UDIラボ)」の法医解剖医。彼女の仕事は、不自然な死を遂げた遺体を解剖し、本当の死因を探ることだ。ある日、突然死した高野島という男性の遺体がUDIラボに運び込まれる。ミコトは遺体を解剖し、何らかの薬毒物摂取による急性腎不全の可能性が高いとにらむ。調査を進める中、ミコトは高野島の恋人で遺体の第一発見者である路子(山口紗弥加)と出会う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


脚本:野木亜紀子(過去作/重版出来!、逃げるは恥だが役に立つ)
演出:塚原あゆ子(過去作/リバース、Nのために、夜行観覧車) 1
   竹村謙太郎(過去作/警視庁ゼロ係シリーズ、火の粉、バイプレーヤーズ)
   村尾嘉昭(過去作/就活家族、バイプレーヤーズ、リバース)
プロデュース:新井順子(過去作/リバース、Nのために、夜行観覧車)
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナ、嫌われる勇気、カンナさーん!)

ツカミは最高!

殆どのドラマは冒頭の10分程度を観れば、自分に合うか言わないか、オリジナリティーがあるかないか、単純に面白そうかつまらなそうかは判るものだ。一般的に “ツカミ” と言われる部分でだ。その点で、本作のツカミは大成功だったと声を大にして言いたい。事件現場でも検死中でもなく、王道の出勤シーンだ。

主人公らが男女それぞれのロッカールームで仕事の準備をしながら繰り広げる、登場人物たちの紹介のための日常会話も、前の台詞が終わるのを待たずに次の台詞が喋るダブルトークと言う手法や、出勤ボードの文字を読ませるなど、脚本や演出のテクニックを巧みに使って、テンポ良く表現された “ツカミ” は実に面白かった。

特殊な職業の人も、根っこでは普通の人…

ここで、興味深いのは、“死因究明専門のスペシャリスト”と言う特殊で、一般人からかけ離れた職業の人々も、私たちと同じような悩みを抱え、日常を送っていることも同時に描かれたこと。特殊な職業の人も根っこでは同じ人間なのだと言わんばかりな主張まで見えてきた。

まんまと本作の世界に引きずり込まれてる見事な仕掛け!

更に、敢えて「死体の前でジャンケンをするなんて不謹慎だ」等と批判が起こりそうなシーンもしっかりと描き入れたことで、技能や職業は特殊でも中身は普通であることと同時に、死んだ人も生きてる人も同じ人間なのだと強調するのに大いに役立った。

要は、“まるで普通に見える人たち” の仕事モードに入った先が、実は “死因究明専門のスペシャリスト” だと気づかされた時、まんまと本作の世界に引きずり込まれていると言う見事な仕掛け。正に、ツカミはオッケーだ。

本編は『MR.BRAIN』に『重版出来!』が乗っかる形か?

さて、本編だが、残念ながら何処かで見たような雰囲気は否めない。個人的には、舞台設定や絵面(えづら)は『MR.BRAIN』風で、会話劇は『重版出来!』風と言った感じだろうか。

ストーリーは二転三転しながら、納得の結末1話完結もスッキリ!

また、ストーリーは、第1話ながら設定説明は序盤で早々に済ませて、あとは目が離せず二転三転。単純に犯人探しや謎解きで終わらず、推理に感心させられ、真犯人への納得感も程好い感じだった。これ、一話完結ドラマとしては非常に重要だ。

『重版出来!』の "法医解剖医版" 的お仕事ドラマではダメ!

さて、肝心な本作らしさ、本編のオリジナリティーはどうか? 第1話を観た限りでは、監察医や法医学を扱った類似作品との違いは、脚本と演出で軽快さと軽妙さを若干増したところだろうか? 期待度を星5つにしただけに、最も期待ハズレだったのは “本作らしさ” が中途半端だったこと。

だから欲を言うなら、もっと “本作らしさ” を研ぎ清ませて強調させ、『重版出来!』の “法医解剖医版” 的なお仕事ドラマでなく、新たな世界観の法医解剖医のドラマを創造して欲しい。

「不謹慎だ」は気にせず、生きてる人も死んだ人も描け!

そのために、視聴者代表みたいな立ち位置の窪田正孝さん演じる「六郎」を上手く利用して、恐らく聞こえてくるであろう視聴者たちの「不謹慎だ」なんてのを軽々と乗り越えて、生きてる人間も死んだ人間もしっかりと描いて欲しい。

ただ、第1話でかなりの数のフラグが立ったのは事実。あまり盛り過ぎると、朝ドラ『わろてんか』のように自ら首を絞めて笑いない事態になる。そこは、気を付けて頂きたい…

あとがき

突然ですが、わたし無人島に1枚だけCDを持って行けるなら、『きらきらひかる』のサウンドトラック盤と決めているくらいに『きらきらひかる』が好きです。そして、改めて『きらきらひかる』は傑作だったと再認識しました。

でも、別に『きらきらひかる』を超えろ!なんて言いません。何かの二番煎じにだけにはならないで欲しいのです。「法医学は、未来のための仕事」を丁寧にスタイリッシュにリアルに描くのが本作らしいかな? 次回にも大いに期待します。

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