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わろてんか (第84回・1/12) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第15週『泣いたらあかん』 『第84回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)は志乃(銀粉蝶)が記憶を取り戻したことを伊能(高橋一生)に伝えて、きちんと親子の名乗りをするべきだと説得するが、伊能は二度と会う気はないと拒絶する。東京で芸人たちの安否確認をしていた風太(濱田岳)から久しぶりに電話があり、てんと藤吉(松坂桃李)は東京の芸人を大阪の寄席に呼ぼうと風太に交渉を任せる。やっと風太と電話で話したおトキ(徳永えり)は、改めて無事に戻って来て欲しいと伝えた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

"閃き" が "お節介" に見えたら最悪なのに…

こりゃあ、ダメだ。最後の望みを賭けた金曜日がこの仕上がりでは。あくまでも、私にとって…と言う視点だが。第81回の感想で書いた「私のおススメの1週間のルーティーン」によれば、金曜日は主人公が “閃き” を披露して、土曜日は大団円で解決…とならねばならない。

しかし、今回の描写で一番恐れていたことが起こってしまった。それは主人公の “閃き” に見えなければいけない部分が、“辻褄の合わないお節介” に見えてしまったから。要は、親兄弟を捨て駆け落ちし、自分の子育ても満足にやっているようには見えないお前が言うか?と言う感じ。

先週から藤吉の部分を全て主人公に置換えるべきだった

これ、先週の「安木節乙女組」のくだりから、藤吉の部分を全部を主人公にしていたら、始末屋のごりょんさんである “主人公の閃き” が生み出した、母子(ははこ)の、親子の、人情話になった可能性…あるでしょ?もちろん、主人公を抜きにして全部を藤吉にすれば、敏腕社長の…になったのだ。

てんと藤吉の違いを無くした "大人の事情" が邪魔し過ぎ

何だか、総括のようになってしまうが、本作の問題はここにもある。要は、主人公と藤吉の違いが(殆ど)無いのだ。名目上は「社長」と「経理」、「父親」と「母親」と区別はされているが、元は1人の設定を無理矢理2人に分けたような印象さえある。実際に、藤吉と主人公は物語上、出たり入ったりしているし。

もしかして、最初は葵わかなさん演じる主人公中心で行こうとしたが、大人の事情で急遽メインを松坂桃李さん演じる藤吉に変更。しかし、葵わかなさんがいい感じになって来たからちょこちょこと復活させつつあるのが現状かも?それが事実なら、3か月以上も経過して迷走中では、面白くなるはずなどないだろう…

5つの「キースの描き方」への根本的な疑問

ほぼ総括をした後で書くのも何だが、実は敢えて触れずに来たことがある。今回の感想はそれを書いて締めようと思う。それは、「キースの描き方」への根本的な疑問だ。特に引っ掛かるのが下記↓の5つ。

  ●実際にアメリカに行ったのかも?
  ●アメリカで何をしていたのか?
  ●アメリカでどの程度成功、いや失敗したのか?
  ●いつ、何をきっかけに帰国したのか?
    (2年間の渡米らしい描写はあったが)
  ●いつ、志乃と出会ったのか?

実は私は関東大震災の最初のシーンで、キースと志乃の2ショットにとても違和感を覚えていた。一体この2人の関係は何なのか?って。私は、焼き出された志乃に偶然キースが出会い、志乃が記憶喪失だから暫く面倒を見ている内に、志乃がキースを息子のように慕い、キースも志乃を母親のように大切に思ったと捉えていた。

「キースと志乃の関係」が曖昧且つ中途半端なのが元凶

この「キースと志乃の曖昧な関係」をずっと引き摺っての金曜日。前述の通りにキースが志乃を母親のように思い面倒を見て来たなら、「伊能と志乃」の関係にも悩み、本当の息子の元へ帰って貰おうと「笑い」で自ら志乃に元気を出させるくだりがしっくり来る。

しかし、実際の映像は、藤吉の “提案” で志乃を笑わせることになり、キースは志乃と同じ位に元相方であるアサリを心配しているように描かれた。確かに、志乃もアサリも気になっていると言うはおかしくない。問題は「キースと志乃の関係」が曖昧且つ中途半端に脚本で書かれ演出されていることだ。

人間関係を曖昧で中途半端に書き演出する限りダメかも?

そして、人間関係が曖昧且つ中途半端に、脚本で書かれ演出されていることは、先述の「主人公と藤吉の違いが(殆ど)無い」に帰着する。もう、どうしようもないかも知れない…

あとがき

志乃をべらんめえ調で切符の良い江戸っ子母さんに表現し過ぎて、共感しづらいキャラになったまま、ついに朝ドラ名物のヒロインのお節介が始まっちゃいました。志乃をもっと元芸者だからおしとやかな設定にしたら…とも思いますし、本作の主人公だけは “お節介” ではなく “閃き” で物語をけん引して欲しかった…

脚本家がもう寄席拡大で話を創り出せないので、次週で大きく時間経過してラジオやテレビの時代に行っちゃうと思うんです。だから多分、次回は大団円風の “何だかなぁ” 的母子関係の終息でしょうね。

最後に。前回の感想に 48回ものWeb拍手やたくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。結局、てんは特に “閃き” も無く、お別れ会を “仕切る” だけみたいですね。ホント応援しているだけに、残念で仕方ありません。おっと、土曜日を見てみないと分かりませんね(謝)まだ応援している皆さん、一緒に頑張りましょう!

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81 82 83

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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