ドラマスペシャル 白日の鴉 (2018/1/11) 感想

共同テレビ/テレ朝系・ドラマスペシャル『白日の鴉』(公式)
『伊藤淳史×遠藤憲一×寺尾聰!立場の違う3人の男が痴漢冤罪という有罪率99.9%の壁に挑む異色作を完全ドラマ化!事件の裏に隠された深い闇…3人を待ち受ける衝撃の結末!』の感想。
なお、原作:福澤徹三『白日の鴉』(光文社文庫刊)は未読。
新人警官の新田真人(伊藤淳史)は、痴漢の疑いをかけられたサラリーマン・友永孝(遠藤憲一)を逮捕し、初手柄をあげる。しかし、友永は一貫して無罪を主張。新田もある日、痴漢被害者と目撃者の男が一緒にいるところを目撃したことで、冤罪の疑いを抱く。そして新田は、老弁護士・五味陣介(寺尾聰)に協力を求めるが…?友永に痴漢冤罪を仕組んだのは誰なのか、その目的とは!?事件の裏に隠された深い闇に、3人の男たちが挑む!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:福澤徹三(過去作/映画『東京難民』、連ドラ『侠飯~おとこめし~』)
脚本:吉本昌弘(過去作/刑事7人シリーズ、警視庁ゼロ係シリーズ、高校生レストラン)
演出:土方政人(過去作/ゴーストライター、大貧乏、明日の約束)
音楽:S.E.N.S. Company 山崎泰之(過去作/映画「彼女の人生は間違いじゃない」)
チーフプロデューサー:佐藤凉一(過去作/遺留捜査シリーズ、相棒シリーズ、臨場シリーズ)
序盤で少々時間経過の表現が雑なのが気になったが…
痴漢冤罪ドラマと聞いていたが、冒頭が外科手術でのミスのシーンで、中々凝った構成で始まった本作。しかし、その後もそんなドラマチックに魅せる構成なのに、やや時間経過の表現が雑なために、折角の凝った構成が観易さを削いだのがちょっと残念だった。
テレ東らしい極太人間ドラマを堪能できた!!!
しかし、全体の 1/4 を過ぎる辺りから脚本も演出も丁寧さを増して、「当然、冤罪は晴らされる」と言う展開に向かって、上手い感じに物語と広げつつ、納得の結末に収束したのはお見事だ。
また、「伊藤淳史×遠藤憲一×寺尾聰」の共演も素晴らしく、「もしも自分だったら?」と終始問い掛けて来るような緊張感が、本作をよりリアルに魅せた。とにかく、妙な大人の事情を一切感じさせず、3人の男の生き様を徹底的に描くことに専念した姿勢には好感が持てる。テレ東らしい極太人間ドラマを堪能できた。
あとがき
見逃し配信(配信期間:2018年1月25日 20:00まで)があるので、見逃した方は見てみては?
2018年1月11日放送|[キャッチアップ]ドラマSP 白日の鴉|テレ朝動画
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【2018年のスペシャルドラマの感想】
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