わろてんか (第82回・1/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第15週『泣いたらあかん』
『第82回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
てん(葵わかな)はキース(大野拓朗)が東京から一緒に連れ戻った志乃(銀粉蝶)を長屋に住まわせ、しばらく面倒をみることにした。志乃は地震のショックで記憶喪失になり、いつ回復するか分からないという。アサリ(前野朋哉)がキースに漫才コンビの再結成を持ち掛けるが、キースはそんな気持ちになれないと断った。志乃に会って以降、伊能(高橋一生)の様子がおかしいと気づいた藤吉(松坂桃李)は、伊能に問いただす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
銀粉蝶さんが映ると、若手俳優達の軽さが目立つ…
アバンタイトル。前回までは良く見えなかったが、やはり画面にちゃんと銀粉蝶さんが映ってしまうと、主人公含めて若い出演者たちで描いていた、ここ最近の本作の軽さが目立ってしまう。少しはマシになった主人公の笑顔も、笑顔が消えた演技だと残念ながら安っぽ過ぎて…
銀粉蝶さんと言えば、『奥様は、取り扱い注意』での渉(中尾明慶)の母親・良枝役で、嫁の京子(本田翼)との姑の図太い演技が今でも忘れられない…
主人公が実家に電話を1本入れるカットがあれば…
久し振りに主人公の妹が登場したのは、連ドラとして良いことだが、わざわざ姉の所へ薬を届けに来たのか理由が良く分からない。藤岡屋で救援物資の輸送ルートを確保できないなら話は分かるが、りんの言い分では藤岡屋は相当手広く商いをしている様子。こんな時こそ主人公が実家に電話を1本入れるカットがあれば違うのに…
今回は全体的に演出がダメ。褒めるとこ無し!
今回は全体的に演出がダメ。褒めるとこ無し。『ひよっこ』譲りの記憶喪失ネタにもウンザリしているが、9分頃の伊能と志乃の手と手が触れ合う時の演出ってあれナニ?劇伴の選曲は的外れだし、音量もデカ過ぎ。高橋一生のドウランもいつもより白過ぎるし、あの手を払う演技は一生さんが可哀想なレベルのやり過ぎ感。
伊能の心理描写だけをしようとするから間違うの!
これ、完全に間違ってる。伊能を、伊能の心理描写だけをしようとしていることが間違っている。だって、主人公は伊能じゃないのだから。まあ、大人の事情で「高橋一生さん頼み」のエピソードを挿入したのだろうが、ここまで的外れの演出をしたらダメでしょ。志乃の心理描写もしないで…
やはり、あくまで脇役の話なのだから、ここだけメロドラマ演出にしたのは間違ってる。
伊能の不自然さに "主人公が閃く" べきだった!
前々回からの「私のおススメの1週間のルーティーン」の目線からすると、今回の15分間には不満だらけである。特に気になったのは、伊能を藤吉が二度問い質すくだり。二度やること自体にも不満はあるが、最大の不満は伊能に問い質す役をなぜ主人公にしなかったのかってこと。
主人公が、何となく伊能の志乃への不自然な態度から、伊能と志乃の関係に “閃いて” 嫌がる伊能に二度問い質すべきだった。それさえしておけば、とにかく、「まず主人公、次に藤吉」の流れを踏襲して、主人公を前へ前へ、藤吉は後方支援の “好循環” だけは描けたのに。今回は流石に伊能を推し過ぎだ。
あとがき
まさか次回で、「売名行為」と「損して得取れ」の言葉遊びをやるのでしょうか。でもって、次回の15分間も伊能推しで主人公不在。とにかく、金曜と土曜日で主人公が伊能と志乃の仲裁役で活躍しないと、「隼也」の名の如く “空高く飛ぶこと” など出来ないと思います。
最後に。前回の感想に 34回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。第80話(1/8 月祝)が16.6%の本作のワースト視聴率を記録したそうです(情報源)。
その回の感想に「今週をハズしたら完全に再起の道は閉ざされる」と書き応援していますが、やはり本作の鬼門は水曜と木曜日。要はエピソード不足が露呈する2日間。ここが何とか出来ない限りダメでしょうね。脚本家、何とか閃いて欲しい!
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[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80 81
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