わろてんか (第81回・1/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第15週『泣いたらあかん』
『第81回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
関東で大地震が発生し、てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は浅草の寄席に出演しているキース(大野拓朗)の安否を確かめようと、風太(濱田岳)を東京へ向かわせることにした。さらにてんの発案で東京の芸人たちに救援物資を届けることになり、それを聞きつけた伊能(高橋一生)やリリコ(広瀬アリス)も協力を申し出る。おトキ(徳永えり)はいよいよ東京に出かける風太に、無事戻って来て欲しいと手作りのお守りを渡した。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
アバンでの藤吉の台詞の編集は、小さいが効果的だ!
今回のアバンタイトルも、何とか頑張ったと言えるだろう。前回では、上京していた藤吉を心配している所に、無事に藤吉が帰って来て、みんなの「良かった」を聞いて、こんな↓反応をした。
藤吉「それより 大変や!浅草の寄席でキースに会うたんや」
前回の感想でも書いたが、この藤吉の台詞では、「関東大震災 < キースとの再会」と受け取れてしまい、藤吉が不謹慎だし人でなしに感じてしまう。しかし、今回のアバンでは「それより 大変や!」だけで後半部分はカットした。これで、藤吉の “負のイメージ” はちょっとだけ消えた。
やらないよりマシと言うレベルだが、正にやらないよりマシ。だって、毎日見ている視聴者ばかりでないのだから。
「私のおススメの1週間のルーティーン」に近づいている!
とまあ少しだけ褒めても、主題歌明けではアサリたちが集まって「関東大震災 < キースの不義理」に怒ると言う良く分からぬ流れになるのだが。さて、土曜日の感想に書いた「私のおススメの1週間のルーティーン」(下↓に抜粋)によれば、この展開はおススメ路線ではある。
月曜日に主人公か藤吉が「騒動」を作って…
火曜と水曜日は「家族」に相談して軽く悩んで答えは出ぬままお開き。
木曜日もあれこれ一応悩んで主人公の閃く顔のアップで終了。
あとは、金曜日に主人公が “閃き” を披露して
土曜日は大団円で解決。
月曜日に不自然過ぎるが突然の2年間の時間経過とキースの帰国に藤吉との再会と、その上で関東大震災まで偶然を4つも重ねて「完全・完璧な予定調和」のネタフリをして、今日の火曜日に古株芸人たちも加えた「家族」で相談。良い流れではある。
しかし、風太が「家族もいてへんし」と手を挙げたのに対して、トキと主人公は良しとして、藤吉が「当然や」みたいに見えてしまうのが本当に残念。やはり、ここまで好意的に見ても3か月間でこびり付いた “負のイメージ” は消せないか。
主人公を前面へ藤吉は後方の "好循環" を定着させろ!
いつまでも “負のイメージ” が付きまとう藤吉に対して、3分過ぎには “主人公の閃き” が描かれた。「おススメ」では金曜日で良いのだが、ダラダラと話が進むより、主人公の機転の速さが描かれたのは良いことだ。
それに、まず “主人公の閃き” が描かれて、その後に「今日から しばらくこの小屋や休みにする」と藤吉が “主人公の閃き” を認めて後に続く流れも良い。とにかく、「まず主人公、次に藤吉」の流れを踏襲して、主人公を前へ前へ、藤吉は後方支援の “好循環” を定着させる。これは是非とも続けるべきだ。
リリコに「チャリティーさん」も悪くない
リリコが女優仲間と女性の必需品を集めて持って来るくだりで、主人公が “おしめ” に気付いたのも良い。こう言う小さな台詞の積み重ねが、主人公が母親、子育て中である印象付けになる。リリコに「チャリティーさん」と言わせたことで、リリコと伊能の出番の不自然さも意外と解消。こう言うも悪くない。
風太がすぐキースに出会う不自然さなんて気にしない!
だから、上京した風太が何の迷いも無くキースに出会う不自然さなんて気にすることはない。だって、風太は京都時代から “GPS探偵” でいつでもどこでも出没していたのだから、もうこれで良いのだ。
風太が何日も瓦礫の山の中を歩いたところで、『べっぴんさん』で主人公のすみれが焼け跡から半分焼けた母・はなのウエディングドレスを見つける不自然さと大差ないのだから、本作はどこまでも「完全・完璧な予定調和」を目指せば良い。
あとがき
まっ、こんなものではないでしょうか。キースが大阪に戻り、今度は伊能の実の母親の登場。もはや唐突も偶然もオッケーです。あとは、伊能と実母の仲直りをさせるのが “主人公の閃き” であれば、今週は良いのです。細かいことは気にしない…
最後に。前回の感想に 33回ものWeb拍手やたくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。世間の評価は未だ厳しいものが多いですが、私は考え方を変えたので、今のところは今回のように何でも主人公が中心になって、この調子でとんとん拍子に進んで良いと思います。それ以上を望んでも無理なことは、過去の3か月が証明していますから。もちろん、考え方を変えた方が良いなんて思いませんが。
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連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 わろてんか 上
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★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10880/
【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73 74 75 76
第14週『みんなの夢』
77 78 79
第15週『泣いたらあかん』
80
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