わろてんか (第74回・12/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第13週『エッサッサ乙女組』
『第74回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
安来節の踊り手を探すため島根の安来に来た藤吉(松坂桃李)とてん(葵わかな)は、近郷の村娘たちを集めて選抜試験を行うことにした。四人の若い娘たちを採用することになったが、その中で一番踊りのうまい都(大後寿々花)の父親が娘の大阪行きに猛反対する。演芸界では有名になった北村笑店でも普通の人々には信用がないことを痛感したてんは、自らが大阪のお母ちゃんとなって四人娘を芸人として真剣に育てていく覚悟を決める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
OP映像の「出演者」のクレジットが、たったの8名(失笑)
なぜ、唐突に「安木節」なのか? なぜ、唐突に「踊り手探し」なのか? も前回の時間軸イジリの意味不明な構成のお蔭で良く分からぬまま始まった第74回。でも、これまでで一番笑ったのが、オープニング映像での「出演者」のクレジットの名前の少なさ。何とたったの8名。主人公と藤吉以外の6名は役名を知らない島根の登場人物。
因みに、前回は16人。もう、クレジットを見ただけで「踊り手探し」だけしか描かないのが丸分かり。流石に笑ったと共に、折角3か月を無かったことにして期待しているだけに呆れて口が空いてしまった…
父娘の話は二番煎じ。相変わらず藤吉っもボソ声で…
しっかし、つまらない。頑張って3か月間を無かったことにしているのに、つまらない。親父と娘のエピソードも有りがちな二番煎じのものばかり。藤吉は相変わらずボソ声で何を言っているのか聞こえないし、金で何とかしようと言う根性にも共感出来ない。
「家族」と連呼する、肝心の主人公の家族が見えない…
また、先週から藤吉に意見をするようになってマシになるかと期待した主人公も、最近はなにかと「家族と思うとります」を連呼するばかりで、子育ても人任せ、実家にも音信不通で何を言ってるの?状態。なのに、今さら夫婦が海辺で新婚旅行って? 脚本が陳腐過ぎて視聴者をバカにしてるの?としか思えないのだが。
今度は女子寮で『ひよっこ』の二番煎じか…
あんな藤吉と主人公の言い分でいとも簡単にコロリと寝返る親父も親父だが、ここで今度は女子寮で『ひよっこ』の二番煎じか。あ~、呆れるぞ。それにしても、今回ほど主人公の「家族と思うとります」が白々しく見えたのはどうかと思う。
ブレブレのハンディカメラ映像と、アップの連続で暑苦しい…
どうかと思うと言えば、中盤での親父が乗り込んで来た時のブレブレのハンディカメラの映像は何なの?演出意図は分からなくもないが、バイオレンス映画でないのに、被写体が画面からはみ出すまでブレさせる必要ある?終盤の数分間はアップばかりで暑苦しいし。折角ロケで撮影しているのにどうかしてるよ。
あとがき
あちこちで「家族」を連呼していますが、今回の父親と娘のくだりにしても「家族」の描写が雑過ぎます。予定調和に見え過ぎ。これも主人公と藤吉自体が「家族」に見えないからです。「家族」を連呼するなら、まずは主人公の「家族」をしっかり描くことから年明けは始めるべきです。
それと、どうしてこの「安木節オーディション」に東京で大人気の娘義太夫だったリリコや同じ舞台に立つであろう吉蔵、キースなんかを連れて行かなかったのでしょう? 大人の事情もあるでしょうが、少なくとも主人公と藤吉の2人だけのオーディションより面白くなったと思います。
最後に。前回の感想に 52回ものWeb拍手やたくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。明日が大阪に戻って「乙女組」のドタバタをやって、明後日までは「乙女組」でもたないので、ボチボチ成長した隼也のワンパクを描いて年内終了ですかね。全てが順調でつまらない…. やりようによっては、面白くなる可能性はあるのに。
★「北村(藤岡)てん」のモデル「吉本せい」のについて書かれた本の感想
[読書] 笑いを愛した吉本せい - 吉本興業創業者の波乱万丈記 (洋泉社) 感想
[読書] 吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉 (坂本 優二/著・イースト・プレス) 感想
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吉本せい お笑い帝国を築いた女 (中経の文庫)
吉本せいと林正之助 愛と勇気の言葉
連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 わろてんか 上
NHK連続テレビ小説「わろてんか」オリジナル・サウンドトラック
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【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69 70 71 72
第13週『エッサッサ乙女組』
73
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