わろてんか (第70回・12/21) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第12週『お笑い大阪 春の陣』 『第70回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は北村笑店が自前で芸人たちを雇い、その給金を当時まだ珍しい月給制にすることに決めた。そんな中、リリコ(広瀬アリス)が女優を辞めると言い出し伊能(高橋一生)ともめるが、てんのとりなしで何とか続けることで収まる。月給制の噂を聞きつけた寺ギン(兵動大樹)傘下の芸人たちが北村笑店に入りたいと連日詰めかけ、そのことに激怒した寺ギンは藤吉たちと全面対決することを決意する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今回の僅か50秒足らずのアバンタイトルも悪くない!

前回の感想では、久し振りに且つ珍しく本作を褒める部分があったのは記憶に新しい。そして、今回の僅か50秒足らずのアバンタイトルも…

寺ギンは今人気急成長の風鳥亭、いや北村笑店に芸人を上手に采配することでより多くの儲けを出せる立場なのに、陰謀の中身も良く分からぬまま芸人の采配停止をしていると言う1点だけ目をつぶれば(見て見ぬ振りが正しいかは別にして)、サブタイトルの『お笑い大阪 春の陣』に見えなくもない。

キリ番の「第70回」、アバンだけにしておけば良かった…

い~や。私には寄席業界で新たな芸人と使用人に「月給制」を取り入れた業界の風雲児・藤吉と、実はその提案を陰で支えたのがアイデアマン(ウーマンか?)てん、そして芸人を大切にしつつも儲けを出している経営者を信用する芸人や使用人たちもいるように見えた。

しかし、残念ながら15分間を見終えた率直な感想は、「もうこの50秒にも満たないアバンで、キリ番の「第70回」をおしまいにしておけば良かったのに…」だ。ではなぜ折角褒めたアバンが、主題歌明けからどうなってしまったのか、残りの14分間の感想を、この後に続けて書く…(困)

滑舌の悪い藤吉のためだけに「字幕表示」をしたくない!

それにしても、触れずにいられないのが藤吉の中の人の滑舌の悪さ。主題歌明けの「寺ギンとのケンカが噂になって」が「寺さんたらケンカが噂になって」に聞こえたから、字幕が間違えたのかと巻き戻してしまった。もはやマイクを高性能品に変えるより、日本語吹替版にした方が宜しいような。本当に何とかして欲しい。

字幕表示をしていると、カット割りや照明や美術装飾に目が行きづらくなり、そこをよく見ようとすると、また何度も見直す手間が面倒なのだ。そこで提案。業界用語で「オンリー」するか「アテレコ」すれば良い。「オンリー」は撮影現場で台詞だけ録り直すこと。「アテレコ」は編集時に吹替え。全てとは言わない。でも、やる価値はある。

リリコと伊能が登場してから、崩壊の波がじわじわと…

夜の風鳥亭の帳場の雰囲気も悪くない。藤吉の滑舌の悪さ以外は実に自然だ。しかし調子が良いのもここまで、3分過ぎにリリコと伊能が登場してから、第70回の崩壊の波がじわじわと始まる。

そもそも、リリコと伊能がどのような契約をして映画を撮影しているのかも良く分からぬ状態なのに、目の前の2人は何故かケンカをしていると言う矛盾。その上、風鳥亭のくだりが、前回と今回の序盤の3分間がいい感じになっているのを、わざわざ区切ると言う不可解さ。そして伊能のカツラが水をはじく不自然さ(失笑)

たった1行の台詞が "負の藤吉" を再び思い出させた!

藤吉の家。藤吉の着物を借りた伊能との藤吉と主人公のやり取りも悪くない。しかし、次の藤吉の台詞↓で、ここ数週間を要して描かれた “あること” が思い出されて崩壊への道を歩むことになる…

藤吉「ちっちゃい頃からお前の事 知ってる俺が言うんや」

藤吉の台詞の内容に嘘は無い。確かに子供?の頃からの知り合いだし、どんな女で、藤吉をどう慕っていたのかも思い出した。そう、思い出してしまったのだ。正しくは、好意的に脳内補完をして楽しんでいる視聴者たちに、折角ここ最近やっと薄まって来た「笑いも商売のセンスも無いダメ男」と言う “マイナスイメージ” を思い出させた。

脚本では、たった1行の台詞だろう。脚本家は藤吉と伊能の差別化をするために、さらりと加えただけだろう。しかし、そんな思慮の浅い考えで書いたたった1行の台詞が、チョコ衛門やずさんな米の仕入れや電髪の儲け話と言う “負の藤吉” を再び思い出させてしまった。この台詞さえ無ければ…

だから、良い感じに進んでいる今、リリコと伊能の出番を作るべきでなかった。リリコと伊能を登場させても、きちんと本線の物語に上手に組み込めやしないことは、この3か月が証明しているではないか。やれないことを無理になることはない。やれることだけで、ここ最近は良くなる兆しが見えているのだから…

夫婦二人三脚の物語なのに、隼也と子育てが少な過ぎ!

な~んて、褒めているとすぐに崩壊に向けての “第2波” が襲って来る。それが隼也(生きていたのか!?)の子守り係のおタネさんへの主人公のこの↓一言だ。

てん「ほな おタネさん 今夜も遅なるけど」

隼也が喋ったのにも驚いたが、もっと驚いたのが、主人公たちが毎晩のように遅くまで、隼也をおタネに預けていた事実が表面化したこと。確かに隼也のことは気にはなっていた。しかし、本作は何かと夜に騒動が起きて、昼間に解決するパターンが多いから、忘れていたと言うのが正しいか。

それにしても、あれだけ騒動の連続だった直前の3週間に、隼也のお迎えや子育てシーンもあって良かったのでは?だって、これは夫婦二人三脚の物語なのだから…。とにかく、思い付きで書いたような台詞がどんどん作品をダメにしていくのをこれ以上目にするのは辛いから…

北村笑店の一大事に団吾も団真もお夕も不在は不自然!

10分過ぎからの、藤吉が寄席経営の采配を振るって、使用人たちも協力し、古株芸人たちがピンチを助け、主人公は客に頭を下げて…なんて悪くない。文鳥を引き合いに出すのも悪いとは思わない。しかし、ここで私の中の大きな疑問が首をもたげて来る。それは、団吾は? 団真は? どうしたの? ってこと。

3週間以上もあれだけ「専属契約」「契約金」「師弟対決」「復縁」だ~と騒ぎ立てまくったのに、この風鳥亭、北村笑店の一大事に団吾も団真もお夕もいないなんて不自然過ぎる。そりゃあ、波岡一喜さん、北村有起哉さん、中村ゆりさんらの大人の事情もあるだろう。

しかし、問題なのは “あの3週間” で印象に残ったのが、波岡一喜さん、北村有起哉さん、中村ゆりさんであり、葵わかなさんと松坂桃李さんでは無かったこと。だから、今週に入ってから何度も書いているように、月曜日で大きく時間経過させたことを良い方向に利用するために、過去をほじくり返すような展開はしない方が良いと。

だから、脚本家は過去との整合性が担保できないような展開はもちろん、たった1行の台詞でも書くべきでないし、演出家はそれを見つけたら削除して不自然さを隠すべきなのだ。そして、少なくも前回と今回のアバンは出来ていた。本作の明るい兆しは、それを続けるしかないと思う…

あとがき

取り敢えず、軌道に乗っていた3軒の風鳥亭が、寺ギンの陰謀でピンチになったところが、私の中の第1回とします。ですから、それまでの3か月間に描いたことを蒸し返す脚本と演出は止めて下さい。あとは藤吉の滑舌さえ問題解決すれば、“それなりの作品に思える可能性はある” と思います。多分…

最後に。前回の感想に、59回もWeb拍手と、たくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。前回も書きましたが、無用なエピソードで停滞や逆戻りさせるのは、ホントもったいないです。まずは、リリコと伊能のくだりにそれ程の必然性が無いならカットした方が良いと思います。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
67 68 69

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内容てん(葵わかな)藤吉(松坂桃李)は、自ら太夫元になり、芸人、使用人を月給制にすることを決める。その話しは広がり、興味を持つ芸人も。そして寺ギン(兵動大樹)のもとにいる芸人が。。。。敬称略リリコと伊能栞。。必要ですか??“事情”で、盛りこんでいるんだろうけど。そういう小手先の手段を使わずに、もっと“ドラマ”を面白くする努力をして下さい。

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