わろてんか (第69回・12/20) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第12週『お笑い大阪 春の陣』 『第69回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


寺ギン(兵動大樹)から芸人を差配してもらえなくなった風鳥亭は、出演者が足りなくなり窮地に追い込まれる。藤吉(松坂桃李)はアサリとキース(大野拓朗)を別々の高座に出し、寺ギン以外から芸人を何とかかき集め急場をしのぐ。てん(葵わかな)は寄席を駆け回るアサリに代わって祖父・治五郎(佐川満男)の相手をすることになるが、アサリが会社員でないことを見抜いた治五郎に詰め寄られ、答えに困ってしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

思い付きのエピソードの積み重ねが自らの首を絞めるのに…

前回の感想は、本編の内容が余りにも酷かったからザックリと愚痴と希望を書いたら、「一端の評論家気取り」とコメントされたので、今回は従来通りにキッチリと書く。と言っても、受信料を支払っている契約者としての “愚痴と希望” であることには違いは無いのだが…

さて、本作の内容に入ろう。いい加減アサリの話は願い下げなのだが。アバンタイトルで、どこで誰から聞いて来たのかも不明瞭のままアサリがこんなこと↓を言い出した。

アサリ「じいちゃんやない。妹が嫁入りで…」

昨日の今日の話で、なぜ唐突に「妹の嫁入り話」を持ち出すのか?どうして、本作の脚本家は “必要以上にエピソードを盛り込む” のだろう。台詞に書くのは簡単だが、受け取る視聴者は「おじいちゃんから聞いたのかな?」と考えなくてはならないのだから。

で、結果的にこのような思い付きの「おまけ的なエピソード」の積み重ねが自らの首を絞めているのが、この第69回で良く分かると思う…

最近のアバンタイトルは、中々工夫が施され、ドラマチックで悪くない!

先日も書いたが、ここ数回のアバンタイトルは中々工夫が施されている。本編よりもドラマらしく、ドラマチックにしようと言う演出意図が見える。これは良いことだ。「アサリの妹の嫁入り」と「寺ギンの陰謀で芸人の采配停止」の2つを盛り込んで、「さあ、この窮地をてんと藤吉はどう乗り切るか?」と期待感を煽った。

こう言う期待感を煽るのは悪くない。あとは、主題歌明けで視聴者に煽った分のお返しをしっかり出来るかどうかが問題。それは脚本家の腕に懸かっているのだが…

北村笑店の一大事は、寺ギンとアサリのどっちなの?

でも、残念ながら主題歌明けの1stカットは風太とトキの口喧嘩。そして、風太とトキの直後に主人公が走るシーン。何処へ向かっているのかと期待をすると、何とアサリのおじいちゃんの所…か。

あーあ、北村笑店の一大事は寺ギンとアサリのどっちなの?ってこと。ここは主題歌明けに寺ギンの所に乗り込んで一戦交える藤吉の図でないのかな?

アサリと祖父が和解のアバンで、一難去ってまた一難なのに…

アサリのくだりを書くなとは言わないが、アバンで煽った責任は主題歌明けですぐに回収した方が良いのでは?こう言う期待感の裏切りが、引き延ばし感を助長してしまうのだ。それこそ10分まで尺を取らずに、前回のラストで「妹の嫁入り」を聞いて、今回のアバンでじいちゃんと和解。

と思ったら、「寺ギンの陰謀で芸人の采配停止」と言う流れになれば、ドラマらしい “一難去ってまた一難” となり、アサリのエピソードもずっと好印象になったと思う…

"藤吉vs寺ギン" アリで、てんと藤吉の商才が描けたかも?

で、肝心の藤吉は?と言えば、10分過ぎに帰宅するシーンで再登場。疲れた様子ではあるが、期待した「藤吉 VS 寺ギン」の一騎打ちはお預け状態。どうも、この脚本家は藤吉の商売、商談の様子を描かない。殆どの描写が「事後」だけだ。だから、いつになっても藤吉が偉そうにしているだけに見えてしまう。

藤吉「やっぱり 北村笑店で芸人抱えよ。
   太夫元 自分らで やるんや」

こんな↑今後の展開にとても重要な台詞も、「藤吉 VS 寺ギン」が数秒でも描かれた後なら、グッと意味が出て来るし、主人公が夫を信用していることも自分なりの芸人への考えがあることも描けたし、何よりも藤吉に商才があることが藤吉の言動で描けたのに。ほんの少しの工夫と手間で良くなったと思うシーンだけに残念でならない。

あとがき

今回の15分間は「もったいない」の一言です。折角アサリの話を描くなら、アサリが不安定な収入で仕送りも貯金も出来ず困っているのを聞いた主人公が、寺ギンから芸人をストップされて困っている藤吉に「芸人への出演料の月給化をして、芸人を安定的に確保する」と提案するだけで良かったのでは?

明らかに脚本の “描き過ぎ” ではないでしょうか?もっと必要なものだけを取捨選択して前後の整合性をきちんと計算したら、「さて、これから寺ギンはどう出るか?」と期待が高まったと思います。もったいないです…

最後に。前回の感想に、67回もWeb拍手と、たくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。主人公が北村笑店や寄席の経営に口を出すようになったのは、物語の前進を感じます。前に進むのは良いこと。だからこそ、無用なエピソードで停滞や逆戻りさせるのは、ホントもったいないです。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63 64 65 66
第12週『お笑い大阪 春の陣』
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