映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2D/日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ディレクター目線のざっくりストーリー
フォースの力に目覚めた少女レイは、ダース・ベイダーの遺志を受け継ぐカイロ・レンとの死闘の末、ついに伝説のジェダイルーク・スカイウォーカーと巡り合う。万感の思いを込めてルークにライトセーバーを差し出すが、レイはルークから驚くべき真実を知らされる。
また、レンの母親レイア率いる、パイロットのポー、元ストームトルーパーの脱走兵フィン、忠実なドロイドBB-8らレジスタンス軍にも危機が迫っており、新たなミッションに向かうことになる…
あまり『スター・ウォーズ』を知らない人でも楽しめそう!
人気SF映画『スター・ウォーズシリーズ』の新3部作の第2章で、前作『フォースの覚醒』のその後を描いたのが本作『最後のジェダイ』だ。と言いつつも、意外と『スター・ウォーズ(以下、"SW")』をあまり知らない人でもそれなりに楽しめる仕上がりになっている。…
その理由は後述するが、そこが熱烈な『SW』ファンには酷評されている部分でもあると思う…
逆に旧来の『スター・ウォーズ』と比べると、ツッコミどころ満載…
「ネタバレなし」を謳っているから詳細は避けるが、観ようによっては旧来の『SW』と比べるとツッコミどころ満載。特に、かつて主人公だったルーク・スカイウォーカーの描写の軽さや、ルークとソロとレイアの描写不足とか。結構、「おいおい」と言いたくなる部分も多い…
フォース等の基本設定の解釈が、ルーカスより拡大されているが…
しかし、私はそれ程『SW』に強い思い入れが無いし、前作を若干の肩透かしと評価した立場だから、あれこれ盛り込まれた今作は「おいおい」よりも「こう言うのが観たかった」の印象が強かった。また、従来の『SW』では光と闇を “表と裏” のように描いて来たが、今作は “強い結び付き” があることにポイントが置かれて描かれる。
更に、ルーカスが描いて来た架空のエネルギー体であるフォースや、ライトセーバーとフォースを操り銀河系の平和を守る騎士ジェダイの解釈が、かなり拡大されて描かれるのも評価の分かれ目になる。がしかし、その拡大解釈こそが新参者へのハードルを下げる効果になっていると思う…
巨大スクリーンと良質の音響で『スター・ウォーズ』を味わおう!
従って従来の作品群との違和感はあるにはあるが、光と闇の両方を知る年老いたルークのシワは苦悩に映るし、レイア役のキャリー・フィッシャーの遺作と言う意味でも見る価値はある。もちろん、巨大スクリーンと良質の音響で『SW』を楽しめる至福の時間は十分に堪能できる。
宇宙での戦いを描いたスペースオペラ・シリーズには仕上がってる!
また、私が評価したいのは、全体的に「遠い昔の遥か彼方の銀河系」を舞台にした宇宙での戦いを描いたスペースオペラ・シリーズの新局面を描いた中間作品に仕上がっていたところ。
前半は『SW』らしさに乏しく物語の展開も殆ど無いが、中盤からは怒涛の展開と衝撃的な秘密の連続。怒涛のアクションや魅力的な新キャラたちがラストまで盛り上げてくれる。
あとがき
1977年にスタートした『スター・ウォーズシリーズ』故に、観終えた後、作り手も出演者も観客も世代交代せざるを得ないの現実と、少々完結編的な内容で今後の展開がカオス的になってきた事実に若干戸惑った本作。でも、宇宙での戦いが多く、ジェダイ以外のキャラクターを中心に活躍させた物語は新鮮。新局面を迎えた壮大な『SW』神話が楽しめます。
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ オリジナル・サウンドトラック
S STAR WARS: THE LAST JEDI (SOUNDTRACK) [CD] ウィリアムス(ジョン)
スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
アート・オブ・スター・ウォーズ/最後のジェダイ