わろてんか (第64回・12/14) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第11週『われても末に』 『第64回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


藤吉(松坂桃李)と仲直りをしたてん(葵わかな)は別居状態の団真(北村有起哉)とお夕(中村ゆり)も本心では寄りを戻したがっているに違いないとにらんで、なんとかその仲を取り持とうとする。だが当人たちは別れるの一点張りで埒(らち)が明かず、団吾(波岡一喜)を訪ねることにした。そこでてんは団吾という落語家の芸に対する恐ろしいまでの執念を知り、さらにお夕を団真の元に返さないと言われ、打つ手がなくなってしまう
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今回のアバンタイトルは、意外と悪くない仕上がりだ

さて、今回のアバンタイトルだが、藤吉が登場しないだけ不快感が無く、藤吉に促され努力する古株芸人たちの姿、それを応援する主人公と言う意外と悪くない仕上がり。ただ、このようなシーンが必要かどうかは別の話。いや、本筋にほぼ無関係なエピソードや描写と言う意味では無くても良いのだが…

古株芸人が "本筋に影響を与えないオマケ" である大切さ

今回の本編を一度見た後で、今回の古株芸人たちのシーンに注目してもう一度見直して見ると、良い意味で “本筋に影響を与えないオマケ” 程度に仕上がっていることの大切さが分かる。 “蛇足(本当は必要が無いのにそれをしてしまって全体が台無しになってしまう)” に見えていけないのだ。

だって、“オマケ” はあっても無くても全体を台無しにすることはないが、 “蛇足” は全体に悪影響を及ぼす可能性があるのだから。とは言え、夫婦喧嘩を、3週間も引き伸ばして良いかどうかは別にして…。いや、良いはずは無い!

てんは団吾の芸への想いを藤吉に重ねたから納得し謝った

さて、本編。お夕の話は個人的にはどうでも良いのだが…

てん「団吾師匠は 怖いくらいに
   落語への想いがあるお人でした。
   うち 何も分からへんのに いろいろ言うて
   ホンマに すんまへんでした」

9分過ぎ、主人公が藤吉に謝った。席主に無断で番組を入れ替えたことを反省して、自ら謝罪した。生け花を生けていた団吾師匠の例え話を聞いて、団吾の芸への熱い想いを藤吉に重ねたから納得して謝ったのだ。

風太とトキ、団吾と団真は、てんに影響を与える登場人物

となると、問題なのは先日のリリコが主人公を説得した(ことになっている)くだりへの違和感だ。当blogでも、よくもあんな筋の通らない理屈で主人公が納得したものだと書いたし、読者さんからも同様の意見を頂いた。

前回を思い出して欲しい。前回では、風太とトキの大活躍で夫婦喧嘩が仲直りした。今回は、団真が愛する女への想いを、団吾が芸への想いを、主人公に語り主人公が納得し主人公が行動に移した。面白いかどうかは別にして、風太とトキ、団吾と団真たちは、少なからず主人公に影響を与える登場人物としての役割を果たしているのだ。

リリコはずっと、てんに大きな影響を与えない登場人物

でも、リリコはどうだろう?そもそもリリコは「京都編」の時から、まるで “飛び道具” のように登場しては退場し続けた(続けているか?)キャラクターだ。謂わば、茶々は入れるが主人公に大きな影響を与えない登場人物。なのに、先日は主人公に影響を与える立場として描かれてしまった。

「描かれてしまった」と敢えて書いたのは、あれが大失敗だからだ。だって、主人公は風太とトキに仲直りさせられ、団吾の言葉に納得して藤吉に謝ったと、今回描いたのだから、「リリコの説得もどき」のくだりは明らかに、付け加える必要の無い余分な “オマケ” でなければならなかったのだ。

リリコに説得の役目を与えず "オマケ" にすれば良かった

穿った見方をすれば。もしも脚本家が、主人公と藤吉の夫婦喧嘩から “子は鎹(かすがい)” を理由に夫婦円満になると言う一大イベントを、最初から3週間かけてじっくり書くと決めて、それもオールキャストが絡んでと決めたとしよう。すると、明らかに古株芸人たちたちとリリコに役目が無い。

だったら、その通りに古株芸人たちのようにリリコにも役目を与えず “オマケ” にしておけば良かったのだ。それをたった1シーンではあるがリリコに強引に役目を与えたために、3週間の集大成である “てんの謝罪” が辻褄の合わないお話で終わってしまった…。これが私の考え。

1つの結果に複数のきっかけを作るとエピソードが崩壊する

折角、主人公が変化をし成長しているように見えているのに、1つの結果(今回で言えば、主人公の藤吉への謝罪)に対して、複数のきっかけがあることになった。物語が上手に展開しているならそれもアリだが、本作のように連続性に乏しく、思い付きの展開では、単純に「1つの結果に対して1つのきっかけ」にすべき。

そうすれば、団吾や団信、風太とトキのように、1人1人の考え方、末は登場人物としての特徴まで描き分けられることは、前回と今回が証明している。そして、複数のきっかけを盛り込むとエピソードが崩壊することもリリコが証明した。これ、脚本家だけでなく、演出家も盛り込んでいる可能性もある…

あとがき

ホント、3週間も夫婦喧嘩を引き伸ばすのはどうかと思いますが、それを抜きに考えれば、主人公はそれなりに変化し成長しているのです。だからこそ、その成長の階段の1段1段を丁寧に描くべきです。なのに、主人公はリリコの階段を間違いなく踏み外したことになってしまいました。「居るから出す」は止めた方が良いと思います。

最後に。前回の感想に、78回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。団吾が風鳥亭の専属芸人になるのは、このまま大繁盛を描く本作としては必然なのですから、姿を消した団真からのエピソードも納得できるお話にして欲しいです。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62 63

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