わろてんか (第63回・12/13) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第11週『われても末に』 『第63回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


仲違い状態が続くてん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)のため、トキ(徳永えり)と風太(濱田岳)が一計を案じ、なんとか二人の仲を取り持つことに成功する。てんが久しぶりに仕事に復帰し、風鳥亭は落ち着きを取り戻した。藤吉に怒られたことで奮起したキース(大野拓朗)は、アサリ(前野朋哉)とコンビを組んで新しい芸に挑戦することを決意する。万丈目(藤井隆)も後ろ面をもっと究めたいと稽古に励む。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

アバン前半は「てんの暴走劇」と「藤吉の不人情噺」

なんか、スゴイな。まず、アバンタイトル前半では前回の振り返り。前々回のリリコのあんなトンチンカンな理屈なのに、どうやら藤吉の気持ちを理解しちゃった主人公主演の「てんの暴走劇」と、相変わらずの人でなしの「藤吉の不人情噺」で視聴者を朝から不快にさせ…

アバン後半と本編は、ほぼ「風太とトキの人情ほのぼの小噺」

後半では主人公夫婦を不在にして、「風太とトキの人情ほのぼの小噺」でお口直し。ホント、脚本家が主人公と藤吉ではこれと言ったエピソードが思い付かないのが見え見えの展開。主題歌明けもまた寝ている藤吉だし、ボソ声で喋るか、酒を飲んでいるか、意味不明に大声で怒鳴るかの3パターン。流石に飽きるよ。

隼也、生きてんだ! 芸人長屋に電話もあったんだ!?

隼也、生きてたんだ(失笑)
それにしても、芸人長屋からどうやって風鳥亭に電話をかけたのだろう?北村家?の室内に電話機は見当たらなかったが。まっ、そんなのどうでもいいや。どうやら今回は「風太とトキの人情ほのぼの小噺」で突っ走るようだ。

「息子で夫婦円満」は、朝ドラとしては間違ってはいない!

てん「うちは 隼也をダシに使うなんて納得いかへんえ」

ドラマ、朝ドラとしては間違ってはいない。主人公は子育てを手伝わない藤吉に、藤吉は仕事に口を出す主人公に不満があって仲違い。それを傍らで見ていた幼馴染みたいな風太とトキが息子の隼也をダシに使ってお節介を焼いて仲裁しての夫婦の仲直り。悪くない。普通。放送時間で3週間は長過ぎるのは置いておいて…

本作が "普通" をする程に、辻褄が合わず違和感も増大!

しかしだ。本作が “普通” のことをすればする程、台詞に書いて登場人物が喋れば喋る程、辻褄が合わなくなるし、違和感が増大するのだ。例えば、風太がこんなこと↓を言っていた。

風太「お前が 団吾 団吾 うっさいの理解しよう思て…
   てんは 芸や寄席興業の事が分からんなりに
   お前の考えを理解しようと頑張っとんねん」

藤吉が団吾師匠との専属契約の一件については、理解しようとしていたのでなく、分からなかったのを、リリコが諭したってことでしょ?それに芸や寄席興業を理解しようと頑張ると言うのは、藤吉に相談せずに団真を高座に上げたことを指しているのだろうが、あれも番組に穴を開けてはいけないと判断しただけ。

それらを一括りで「お前の考えを理解しようと頑張っとんねん」とするのは強引過ぎだ。これについてはトキのこの↓説得する台詞も同じ。

トキ「みんなは 家族同然やて。
   みんなの事 見限った訳やのうてわざと突き放したんです。
   真剣に芸に取り組んでほしいさかい」

この3週間の藤吉の古株芸人たちへの態度のどこをどう見たら “家族同然” とか “真剣に芸に取り組んで” の思いが藤吉にあると思えと。私には如何にも現代的な「夫へのイクメン願望」と「所詮商売はネームバリュー重視」にしか見えず、そこに夫婦愛が隠れているようにも、笑いの王国を築き上げる風格も見えて来ないのだが。

夫婦喧嘩のエピで、"連ドラとして致命的な部分" が見えた!

更に、今回の夫婦喧嘩のくだりで、本作に “連ドラとして致命的な部分” が見えてしまった。さて、どこだと思われるか?

皆さんは、藤吉が芸を真剣に考え寄席経営を上手に進めていると言う姿を頭に思い浮かべることが出来るだろうか? 皆さんは、主人公が家事や事務仕事に忙しくしながら子育てをしている姿を頭に思い浮かべることが出来るだろうか?

物語の前提さえも好意的な脳内補完してしまっている私…

どうだろう? 思い浮かばなかった人が正解。だって、そんな姿は殆ど描かれていないのだから。問題は私と同じように、頭に思い浮かべることが出来た人だ。だって、既に「物語の前提」と言う “大事な部分さえも好意的な脳内補完してしまって(させられて)いる” のだから(困) これのどこが “連ドラとして致命的な部分” なのか?

それは、今まで全く描いて来なかったことも、その場限りの、その場凌ぎの台詞によって “そうであったこと” になってしまうからだ。これダメでしょ! 連ドラは、1つ1つの事象を積み上げることでそれらが過去になり現在に反映されないと、朝ドラで言えば、毎日見る必要、いや毎日見る意味が無くなってしまうのだから。

北村屋倒産以降の "最大級イベント" を、なぜ3週間も?

本編に話を戻そう。それにしても、どうして犬も喰わない夫婦喧嘩を第9週『女のかんにん袋』から3週間(正確には2週半)も引っ張ったのだろう?もちろん、波岡一喜さん、中村ゆりさん、そして北村有起哉さんを登場させなくてはならなければ、それなりの尺が必要なのは理解する。しかし、そんな大人の事情でこうなったのではないと思う。

単純に、ドラマチックなエピソードが思いつかなかったから引き伸ばしただけだろう。だって、この度の「夫婦仲違い→夫婦円満」と「売れない古株芸人たち→やる気と気持ちの入れ替え」は、北村米店の倒産以後の「寄席編」に於ける “最大級イベント” だったはずなのに、3週間のために完全に印象が薄まったから。

残り3か月への希望の光も灯火のように小さくなった…

本来なら1週間にギュッと詰め込んで「てんと藤吉夫婦の再出発」をドラマチックに仕立てて仕上げるべきだった。ここからは私の「妄想」だが、今日が12月13日で、年内は残り2週と少しで、本作は年明けになる。恐らく年内は、紆余曲折はあるものの、順調に寄席を広げたりして終了。

年明けから、新メンバーが加入して「第二章」になるはず。だとすれば、この度の夫婦喧嘩は半年間の朝ドラの前半で最後の見せ場にしなければいけなかった。でも、そんな私のドラマ愛は届かなかった。どうやら、残り3か月への希望の光も灯火のように小さくなった…第63回だった。

あとがき

今回で言いたいことは上↑に全部書きました。あと付け加えるとすれば、濱田岳さんと徳永えりさんが本格的に主人公夫婦に絡んで演技をすると、松坂桃李さんはともかく、葵わかなさんがどんどん脇役に見えてきます。演技力不足云々もありますが、もっと丁寧にヒロインを中心にしたドラマに創り上げるべきだと思います。

最後に。前回の感想に、76回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。少々気が早いですが、年明けの第二章に期待するしかなさそうです。でも、不安ですねぇ。昨夜、Amazon から洋泉社MOOK『笑いを愛した吉本せい』が届いたので、早速本作のモデルを勉強して、新たな気持ちで応援したいです。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
55 56 57 58 59 60
第11週『われても末に』
61 62

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内容相変わらず仲違いするてん(葵わかな)藤吉(松坂桃李)を見かね、風太(濱田岳)トキ(徳永えり)は。。。。敬称略 長屋から、どうやって寄席に電話をかけたんだろ?という疑問はさておき。印象という部分だけでなく、実質的に、“風太トキ劇場”。まあ、仕方ないよね。。。(苦笑)で。そこも、横に置いておくが。確かに、ドラマとしては、やっていること、間違ってないんだよね。ただなぁ。。。これで、納...

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