わろてんか (第56回・12/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第10週『笑いの神様』
『第56回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
てん(葵わかな)は天才落語家・団吾(波岡一喜)に心酔する藤吉(松坂桃李)が、団吾を風鳥亭の専属にしようとしていることに反対する。悩んだ藤吉は伊能(高橋一生)に相談するが、時代の改革者になれと背中を押され、再び団吾獲得に突き進む。万丈目(藤井隆)ら古株の芸人たちが団吾に執心する藤吉を不満に思っていることを知り、てんは心配になるがその予感は的中し、万丈目たちが労働条件の団体交渉を申し込んでくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「団吾師匠の登場」が、想像以上につまらなかった!
ホント、つまらない。前回での契約金の「1万円」の話にしても、亀井の噂話に過ぎず、団吾師匠がどれだけの芸人なのかも笑いのセンスがない藤吉が見聞きした程度の描写しかない。その上、契約と言うのは取引相手との関係で成立するのに、一方的に話を進めようとする藤吉…と訳が分からない。
また、ドラマとして「団吾師匠の登場」へ視聴者の期待を無駄に大きくさせたから、今回で実際に波岡一喜さんがいくら頑張っても、札束を雑に扱うあの脚本と演技指導と演技では、団吾師匠の面白さは全く伝わらなかった。結局、アバンタイトルなんて、団吾師匠が登場しただけで、契約と無関係な描写を見せれただけ。何、これ?
伊能が「時代を切り開くんだ」と言うのは理解するが…
とにかく、私の15分間の印象は、皆で「団吾」を連呼しているだけ。古株芸人たちの団体交渉の場面も「断固反対。団吾反対!」をやりたいだけにしか見えないし。出演料の支払いが滞っているなら抗議の意味も分かるが、劇中では一応儲かっているし、不払いをしている様子も無いが…
そして、「団吾」連呼の風太とトキの恋バナのフラグみたいな中途半端なシーンを挟んで、伊能様が登場。
伊能「時代を切り開くんだ」
藤吉「よっしゃ。俺も やったる」
伊能は伊能家の一員としてあとが無いから、今の財産でやりたいことをやれば良い。しかし、なぜ藤吉を伊能に賛同させるのか?もちろん、モデルになっている人物を考えれば正に「時代を切り開く」人物だから間違ってはいない。
"容赦なく強欲な男" と "存在する意味のない妻" の物語?
しかし、藤吉がやってしまうと、大した思慮も無くただの勘で団吾師匠頼みの経営を推し進め、長らく世話になっていた古株芸人たちを見捨てる “容赦なく強欲な男” にしか見えない。
更に問題なのはその妻である主人公。もっと古株芸人たちの気持ちを汲んで藤吉に引き下がると思いきや何も言わず行わず。これでは “存在する意味のない妻” でしかない。“容赦なく強欲な男” と “存在する意味のない妻” が主人公夫婦の将来なんて見たいと思う人がいると思ってスタッフは作っているのか!
あとがき
また、つまらない騒動が起きそうな予感がしますね。なるべく事前情報は入手せずに見ているのですが、そろそろおバカで世間知らずな主人公が誰かに騙されでもするのかな?
そして、今回で一番残念だったのは、超好意的な脳内補完で封印してきた最初の2か月間に登場していた、そしてここ最近は姿を見せなかった “自分勝手な藤吉” の復活です。折角、“経営に貪欲な藤吉” のイメージが付き始めたのに。とにかく脚本と演出で、これ以上の主人公と藤吉のイメージダウンだけはするべきでないと思います。
最後に。前回の簡単感想に、81回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。藤吉が「労働争議」と言っていましたが、そんな言葉を発するようなキャラクターでしたっけ。ホント「人でなし」にしか見えません。何とか、「いい人」に見えるようにして欲しいです。それでなくても共感しづらいので…
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【これまでの感想】
●「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)
第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41 42
第8週『笑売の道』
43 44 45 46 47 48
第9週『女のかんにん袋』
49 50 51 52 53 54
第10週『笑いの神様』
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