わろてんか (第45回・11/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第8週『笑売の道』
『第45回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
伊能(高橋一生)は斬新な冷やし飴の売り方を考案したてん(葵わかな)の発想力と商才にほれ込み、自分の商売にてんの力を貸して欲しいと頼み込む。そのかわり伊能は藤吉(松坂桃李)と一緒に、寄席の表で客の呼び込みをする羽目になった。昼間の通りには女性や老人がたくさんいることに気づいた伊能は、夜営業だけの寄席を昼にも興行してはどうかと提案する。その読みはぴたりと当たり、女性客や老人客が風鳥亭につめかけた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
まえがき
今週は11月22日が「いい夫婦の日」、11月23日が「いい夫妻の日」で、週末まで多忙につき、基本的に簡単感想で。←今週限定のテンプレです。
てんの発想力と商才に、すぐ惚れ込む伊能をどう見るか?
結局、啄子は寄席を手伝っているだけになっているのもどうかと思うが。さて前回で、当時としては斬新な冷やし飴の売り方なのか知らないが、あれをチラリと見ただけで考案した主人公の発想力と商才に、瞬時に惚れ込んでしまう伊能をどう捉えるべきだろうか?
伊能を "人やモノを見る目が優れている" と捉えてみると…
まあ、これまでの私なら、「総集編並みの箇条書き状態だ!」とバッサリと斬って捨てるのだが、ここは一先ず「伊能は人やモノを見る目が優れている」と捉えてみよう。そう、本作専用の超好意的な脳内補完で。それも思い切って、これまでの経緯は考えずに!
するとどうだろう? 本来は何日も調査して客足の統計でも取って欲しいところだが、伊能は「何でも瞬時に見抜いちゃう人」だから…とすれば、昼間の通りに女性や老人がたくさんいることから発想して、夜営業だけの寄席を昼にも興行してはどうかと提案するのは至極当然のこと。
そして、伊能の予想はピタリと当たって、女性客や老人客が風鳥亭に詰め掛けるのも当然だ。だって、伊能は「何でも瞬時に見抜いちゃう人」だから…
超好意的な脳内補完を続けてまで、見る必要があるか?
でも、こう言う捉え方をすると…。前回の感想と同様に、主人公が壁にぶち当たった時、それを乗り越えるエネルギーが「タナボタ」か「閃き」で物語が進行してしまうのを許してしまうことにもなる。
すると、主人公の「葛藤」や「苦悩」を通しての “成長 ” や、「向上心」や「仕事の本質」を通じて “いろんなことを見極めて働くこと ” など、期待できないことになる。これでは主人公の “てん” に共感は出来ないし、ドラマとして面白いはずはない。
そして、こんなに本作専用の超好意的な脳内補完を続けて見る必要があるのか?と言う根本的な自問自答に陥ってしまう。さて、どうするべきか?
「すごろく」や「人生ゲーム」ではないぞ!
今回で、ついに伊能も堂々と主人公と同じ「閃きの人」になり、藤吉は「伊能からのタナボタ待ち人」になってしまった。一体これで良いのだろうか?
それに、前回では天才の如く新サービスや新商売を閃いた主人公は、前回で藤吉が「1回お休み」したように、女性たちに囲まれている藤吉を見てふくれっ面で「1回お休み」しちゃった。おいおい、朝ドラは「すごろく」や「人生ゲーム」ではないぞ!(もしかして、そう言うつもりで脚本を書いているとか???)
また、松坂桃李さんと高橋一生さんの可愛らしい姿は、一定の視聴者にはウケるだろう。まっ、目の保養なんて視聴者もいるだろう。しかし、上に挙げた3人の他に、啄子も亀井も文鳥も当然キースも、いや「寄席編」の寺ギン以外の殆どの登場人物が「閃き」で行動しては、物語を動かしているのはどうかと思う。
あとがき
やはり、主人公が閃くにしても、もう少し…
●常に「何か面白いことないかな?」と考えている
●身近な人や関わった人を幸せにしたいと思っている
●偶然の出会いを常に大切にしている
●感動することに敏感
こう言う↑日常を描いておけば、「閃き」が偶然でなく「必然」や「才能」になり、「タナボタ」が「幸運」となって、最終的に「おバカさん」が「機転の利く人」に見えると思うのですが…
最後に。前回の感想に、92回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。今回は、前回のあとがきで書いた通り?に、主人公と藤吉が私(たち)を笑わせて楽しい毎朝にしてくれることを祈って書いてみました。さぁて、いつまで続きますやら。
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