わろてんか (第42回・11/18) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第7週『風鳥亭、羽ばたく』 『第42回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は風鳥亭の存続をかけ、文鳥(笹野高史)の特別興行を開催した。伊能(高橋一生)の助言で新聞にも取り上げてもらい、風鳥亭にはこれまでで一番大勢の客が押し寄せた。ところが高座に上がった文鳥が前座噺(ばなし)の『時うどん』をやると言うと、文鳥の十八番を期待していた客たちは驚いて騒ぎ出す。だが噺(はなし)が進むにつれ文鳥の巧みな芸に引き込まれ、寄席は爆笑に包まれてゆく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

どうやら、ぼちぼちテコ入れ開始か?

ついに、不快しか生まないアバンタイトルを止めて、その能力を予告編に使うようになった本作。また、最近番宣もやり始めているし、どうやら、ぼちぼちテコ入れをしないと…なんて考えを持ち始めているのかも?そんなことをしても、中身で勝負しないとどうしようもないのだが…

なぜ、8分過ぎまで "芸" のシーンを見せるの?

あ~~~~~~~~ぅ。落胆しかない。どうして8分過ぎまで、15分間の半分以上も “芸” を視聴者に見せる必要があるのか、全く意味が分からない。確かに、前日の藤吉のうどんすすりよりは、ベテラン俳優が落語家をしっかりと演じているため、その演技の部分では不満はない。いや、悪くない、にしておこう。

いくら、笹野高史さんが頑張って演じても、本作はドラマ。それも僅か15分間の朝ドラ。その半分以上を使って落語を見せるだけって。どう言うこと?

てんや客の笑顔は、予告編みたいにワイプにしたら良いのに

作り手らのやりたいことは分からなくもない。しかし、ドラマの映像として本質的に間違っていることがある。それは「落語」と言う “芸” は、観客が落語家の全てを見て聞いて感じて、初めて理解できて楽しめる “芸術”だと言うこと。だから、演目を切り刻むようなことは、一番ダメなこと。

なのに、本作は切り刻んだ。主人公や藤吉、伊能でさえもダメなのに、何度も何度も寄席の観客の笑っているアップを挿入した。せめて、本作は “笑い” がテーマなのだから予告編でのワイプみたいに、文鳥の落語はしっかり見せて、ワイプで観客らを入れたら良かった。

なぜ、予告編で出来るのに本編で出来ないのか?いや、演出家の視点で考えれば、文鳥が喋る様子とそれを見る主人公や客たちを、視聴者に見せたいのは間違ってはいない。しかし、客のアップが入るために、視聴者の文鳥の落語を聞きたいと言う気持ちが分断される。だから、イライラして来てしまう。

濱田岳さんの『超入門!落語 THE MOVIE』が参考になる

先日の感想にも書いたし、本作に風太役で出演しているから、敢えて濱田岳さん出演の『超入門!落語 THE MOVIE』を取り上げる。見たことのある人は終わりだと思うが、あれも、落語家の噺は切り刻んでいない。そして、落語家の演目をそのまま俳優が忠実に流れを止めずにアテレコしているように作り込まれている。

だから、あの番組は面白い。海外のドラマの賞にノミネートされるほど、日本人以外にも面白さが伝わる作り込みが施されているのだ。同じNHKでここまで「落語」の映像化に違いが出るのだろう?少なくとも、本作のスタッフは、『超入門!落語 THE MOVIE』を見て勉強した方が良いと思う。

結局、表面だけ真似をしてもダメ!

今回の落語のシーンを見て、『あまちゃん』で清純派の大女優・鈴鹿ひろ美が小さなステージで地元の大勢の観客の前で歌うシーンを思い出した。あの時は、歌うシーンにヒロインたちの様々なカットが挿入されるが、ブツ切れ感は一切なかった。

本作が『あまちゃん』を意識したか不明だが、本作は他にも過去の朝ドラを真似しているような部分を多く見受けるのは、皆さんもお気付きだろう。そして、表面だけ真似をしてもダメだと言うこともお気付きだろう。

主人公と藤吉を、もっともっと魅力的に描くべき!!!

そして、今回も伊能を細切れに散りばめて、最後は主人公と藤吉が何となく文鳥と良い関係になって、寺ギンまで登場してとんとん拍子。これも結局全部伊能様のお蔭。まあ、それはそれで良いのだが、主人公と藤吉の伊能への感謝の気持ちが全く感じられたかったのが残念。

せめて、感謝の気持ちが描かれていれば、寺ギンが「ほなら 7分3分や」と申し出た時に、2人が喜んで「わしが7分や。あんたらが3分や」と切り返されて、ギャフンとなる2人に共感できたのに。一難去ってまた一難ってね。

結局、根本的に主人公と藤吉をもっともっと魅力的に描かなければ、何をやっても伝えたいことは伝わらない…と思う。

あとがき

今回は引用するのも面倒なのでわざわざ書きませんでしたが、12分過ぎに主人公が寺ギンに言った台詞もぐるりと回って寺ギンを褒めていないし、直後に藤吉が「芸に上も下もない」と言ったのも、これまでの藤吉と辻褄が合わないような。とにかく、予告編で頑張るなら本編で本領発揮して下さい、と伝えたいです。

最後に。前回の感想に、94回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。ついに、濱田岳さんと広瀬アリスさんが番宣に駆り出されたのでしょうか。誰の目にも『釣りバカ日誌』と分かる演出は賛否が分かれそうですね。

とにかく、今回を見て本作が “笑い” の描き方がまだ出来ていないことにがっかりです。こんな状態で来年の3月まで進のでしょうか? どうしたもんじゃろのう…
※本作と見比べると『とと姉ちゃん』ですら、良く出来た朝ドラに思えます。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37 38 39 40 41

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