わろてんか (第41回・11/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
『第41回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
藤吉(松坂桃李)は毎日芸人探しに奔走するものの誰一人見つからず、出演者が万丈目(藤井隆)とキース(大野拓朗)ら3人だけになってしまった。てん(葵わかな)はこの状態では寄席の営業を続けるのは無理だと、藤吉に文鳥(笹野高史)ともう一度会って出演交渉して欲しいと頼み込む。てんは尻込みする藤吉に、伊能(高橋一生)から聞いたカレーの話をヒントに、文鳥を説得できる秘策を思いついたと微笑んだ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
まさか、寄席開業は芸人長屋にとって大迷惑ってこと?
もう、どうでも良いのだが。先日の放送で、藤吉がお友だちの売れない芸人たちをお客さんに見て欲しい「お友達寄席」を開業して、それで一儲けしようとしか考えていないことが描かれたと書いた。
それもどうかと思うが、今回のアサリが生活のために逃げ出したと言うことは、藤吉の「お友達寄席」に賭ける思いは、アサリに伝わっていないってこと?アサリは藤吉の(「お友達寄席」かどうかは別にしても)「寄席を作りたい」と言う気持ちに賛同してしなかったと言うことになる。
となると、もしかして吉蔵らお友だちの売れない芸人たちも、成り行きで藤吉に付き合っているだけ。確かにアバンタイトルで「終わりやありません」と大見得を切った主人公の後ろの3人は「今さら何を言うの?」的な表情だった。
だとすると、主人公が藤吉を焚き付けて寄席を開業したのは、芸人長屋にとって大迷惑か大きなお世話ってこと?今回も主人公と藤吉の好感度を下げただけのアバンだったか…
なぜ、うどん? なぜ、自作? なぜ、持参? 全て意味不明
主題歌明けも意味不明な話が続く。なぜ、うどん? なぜ、自作? なぜ、持参? もう全く意味が分からん。うどん、伸びるというか、ふやけるでしょ? 贔屓の店の味が好きかも知れないでしょ? 文鳥の家と主人公の家は隣近所なの? うどんは何処で茹でて、カレーはどこで温めたの?
恐らく、ふやけてぬるいカレーうどんだろう(そう言う風に描いているのだから)。そんなものを美味いと言って食べる文鳥は味音痴としか思えない。文鳥って(落語だけってことだろうが)本物を、伝統を見極め重んじる人じゃないの?
結局、伊能のアイデアを主人公が拝借して…は、北村屋の売り上げ合戦と全く同じ。そして、今回は主人公の気遣いと機転の良さを描いたつもりが、むしろ気遣いの出来ない主人公と味音痴の文鳥を描いてしまった。こんなに分かり易い間違いを撮影現場で誰も気づかいのかねぇ。
文鳥が藤吉のあんな落語の所作で忖度するのは強引過ぎ
その後も書くに値しない程に意味不明な描写が続く。あの~~~~~ぉ、前回で “寄席の色” を決めてから出直せって話だったよね。その “寄席の色” の話はどうしたの?前回と今回の間で、藤吉は何度か文鳥と会話をして、一先ず “寄席の色” の話は置いておいて…みたいになったの?
その上、藤吉が文鳥の落語が好きかどうかなんてどうでも良い話を延々とするだけでもウンザリなのに、藤吉の…じゃなくて、松坂桃李さんのお世辞にも上手と言えない下手な落語(うどんをすする所作)を見せられる身にもなって欲しいのだが。
とにかく、文鳥って上方落語の大御所なんだよね。なのに、藤吉のあんな所作を見て心が動く文鳥に失笑するしかない。
えっ!? これで "風鳥亭の寄席の色" が決まったって事?
その後も全く意味不明。先日は「売れない芸人たちが出演できる寄席を作りたい」とっていたはずの藤吉なのに、今度は「安い寄席の客にも文鳥の落語を見せたい」と言い出す始末。また、主人公は、絵に書いたようなヨイショと作り笑顔で文鳥を必死に落そうとする気満々。
この程度の話で文鳥が “風鳥亭の寄席の色” が決まっちゃうなら、なぜ前回であんなにハードルを上げたのか意味が分からない。これ、物語の流れが滅茶苦茶以前に、完全に物語が破綻しているよ。
あとがき
結局、13分間も意味不明で物語を破綻させまくったあとに、また最後に伊能様の出番とアイデアを小出しにする作戦。一度にやれよと言いたくなるが、小出しにするしかないのでしょうね。ホント、同じことの繰り返しと、描けば描く程に辻褄が破綻していく本作。
笹野高史さんには「スカッとばあちゃん」で、脚本家と演出家にギャフンと言わせて欲しいくらいです。
最後に。前回の感想に、101回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。こんな展開なら、始めから伊能の口利きで一度だけ文鳥が高座に上がるだけの方が良かったと思いますよ。お蔭で、主人公が気遣い出来ないことと藤吉がその場凌ぎのことが判明し、文鳥の品格も疑わざるを得なくなりました。流石に酷過ぎます。
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