わろてんか (第38回・11/14) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第7週『風鳥亭、羽ばたく』 『第38回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


いよいよ風鳥亭が開業し、てん(葵わかな)は呼び込みからお茶子まで何役も仕事をこなし、藤吉(松坂桃李)も席主として忙しく働いていた。キース(大野拓朗)やアサリ(前野朋哉)は張り切って高座に上がるが客の反応はイマイチで、藤吉が見つけてきた落語家もまったくウケず、日を追うごとに客足がどんどん遠のいていく。このままでは京都の実家から借りたお金の返済ができないと焦るてんを、意外な人物が訪ねて来た。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

一向に、てんと藤吉が働いているように見えない!

しかし、もはやアバンタイトルを見ると「今日もこんな感じか…」の落胆しかない本作。前回の感想で、“まるで「総集編」のようにモノも人も集まって来た” と書いたが、今回は驚くことに開店初日の最初の出し物まで2分50秒のアバンで描いちゃった!?

店を開業する朝ドラと言えば『べっぴんさん』が記憶に新しいが、あの迷作『べっぴんさん』ですら、視聴者は主人公のすみれと一緒に「何か、何かなぁ」と思いながら、こんなテンポで進んでいた。

まず、靴職人の麻田の店の一角を借りて子供服の店「ベビーショップあさや」を開店したのが第5週。大急百貨店に期間限定の出店をしたのが第10週。キアリスが株式会社になるのが第13週。最初の小さな第一歩から5週間かけて期間限定店舗まで辿り着いている。

しかし、本作は空き小屋を見つけてから開業まで、放送回数で言えば数回でしかない。この比較だけでも主人公と藤吉が如何に働いていないかが分かる。働かざる者食うべからずと言うが、主人公と藤吉は啄子の稼ぎで食って来たようにしか見えない。

読者のはむ太郎さんが、「とうとう『働いてんか』ですね」との的確なコメントを下さったが、正にほぼ何の苦労もせず開店初日。そして、相変わらず滑り倒しまくりの笑いの小ネタにもうんざり。脚本家も演出家も、どないしたんや?

今回は、絶対に "藤吉の頑張る姿" を描くべきだった!

主題歌明けも「退屈」の一言。私はドラマの中で芸を見たいのでなく、主人公を、主人公の頑張る姿を見たいのだが、下足番と茶入れ作業だけで呆気なく終了。客が呼べる落語家の和泉家玄白師匠が「3日目」が勝負と言ったために、客がウケないのをただただ待つだけの藤吉。しかし、3日目もウケずに早々に退散。

てん「明日から どないいまひょ」

こう↑主人公は落胆するが。そもそも、藤吉は芸人としての感覚も無いし、「笑い」を見る感性も無い。商売の勘も無ければ、人徳もあるとは言い難い。このことは、視聴者はもとより、藤吉自身も気付いているとして描かれてきたのは間違いない。何度も一座と店を行き来し、米も売れず店を潰した事実があるのだから。

であれば、客が笑わないのも客入りが悪いのも、 “全て藤吉自身のせい” と考えるのが普通。だから、視聴者に感情移入させるには、藤吉が責任を感じるシーンが無くては絶対にダメ。「3日間」の間も、出演者交渉したり、出番の順序を変えてみたり、客の意見を聞いたり、藤吉の頑張る姿を描くべきだった。

そして、頑張る藤吉をサポートする主人公の姿も同時に描くべきだった。しかし前年ながら劇中の藤吉と主人公は、あろうことなかれ視聴者と一緒に “次なるタナボタ” をボーっと(視聴者は「何か、何かなぁ」と)過ごしただけ。

相当描き易い "開店して伊能が登場するまで" を大失敗!

えーと。藤吉と主人公は儀兵衛に多額の借金をしてこの風鳥亭を開店したのに、生活費もままならない暮らしを送っているのに、全く悲壮感や緊張感や必死さが伝わって来ない。「辛い時こそ笑って生きよう」だから?そんなの、ちゃんちゃらおかしい。藤吉と主人公が辛いと思えて、初めて “笑って生きる” 価値が描けるはず。

その一番肝心な、頑張っている藤吉と主人公が描かれていないのだから話にならない。あの~、先週から今週、特に開店してから伊能が登場するまでって、相当描き易いと思うのだ。

日めくりカレンダーの時間経過のカットで3日間を表現しながら、つまらない芸人とくさる客を交互に描いて、藤吉が責任を感じて、それに主人公が気付いて、それぞれの角度から何とか店を盛り立て、お客さんたちに笑って貰おうと必死に頑張っている姿を描くだけで良いのだから。

こんな簡単な人物描写も出来ないのが本作の現状。こんな描写で伊能を登場させるから、思い付きエピソードの要点だけを並べた総集編と言いたくなる。スタッフ総入れ替えを提案するしかないか。

どうせ、伊能の人脈とアイデアで乗り切るだけでしょ?

そして、14分過ぎ。ホント、感じが悪いよね。今回の先取り&煽り過ぎのこの↓ナレーションも。

N「てんのピンチに またまた現れた伊能さん。
  一体 風鳥亭に どんな風を呼ぶのでしょうか」

抑揚も気持ちが悪いし。どうせ、伊能の人脈とアイデアで乗り切るだけでしょ?

あとがき

改めて今週分の予告編を見返してみたのですが、主人公と藤吉が頑張る姿は1カットもありませんでした。最後に主人公が「うちがこの寄席を守ってみせます」と言うだけ。要は「頑張ります」と宣言しているだけ。折角、夢の寄席を手にしたのだから藤吉もてんも、気張らなあかん。

最後に。前回の感想に、105回ものWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございました。いきなり開店3日が過ぎましたね(苦笑)。今回は最上部のアイキャッチ画像を、再度私のドラマ愛を込めて作り直しました。如何ですか?こんなことでもやらないと、感想だけを書くのは馬鹿馬鹿しいのです…(困)

わろてんか (第38回・11/14) 感想

それと、前回の我が家のテレビにはこんな映が写っていました。読者のすーやんさん曰く「楽(らく)して 儲けよう」だそうです(笑) 恐らく、あなたの心の中のテレビには「楽(らく)」が書かれた額が映り込んではずです、きっと。

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【これまでの感想】
「わろてんか」なぜ視聴者を “場違いの笑いと置いてけぼり” を続けるのか?(2017/10/15)

第1週『わろたらアカン』
1 2 3 4 5 6
第2週『父の笑い』
7 8 9 10 11 12
第3週『一生笑わしたる』
13 14 15 16 17 18
第4週『始末屋のごりょんさん』
19 20 21 22 23 24
第5週『笑いを商売に』
25 26 27 28 29 30
第6週『ふたりの夢の寄席』
31 32 33 34 35 36
第7週『風鳥亭、羽ばたく』
37

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