陸王 (第4話・2017/11/12) 感想

陸王

TBSテレビ系・日曜劇場『陸王』公式
第4話『新陸王で涙の復活!裏切り大企業に挑め』の感想。
なお、原作:池井戸潤「陸王」(集英社)は未読。



飯山(寺尾聰)や大地(山崎賢人)の努力が実を結び、ランニングシューズのソールに使う新素材が完成。次の作業は、最も重要なソールの試作品開発だ。宮沢(役所広司)は茂木(竹内涼真)の足型を取ろうとするが、チームから許可が降りず、頭を抱える。一方、茂木も会社から今後の進退について選択を迫られていた。そんな中、「アトランティス」ではシューフィッター・村野(市川右團次)と、小原(ピエール瀧)の対立が激しさを増す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


脚本:八津弘幸(過去作/家政夫のミタゾノ、半沢直樹、下町ロケット、)
脚本協力:吉田真侑子(過去作/死幣 第5,8,最終回、警視庁捜査一課長2 第9話)
演出:福澤克雄(過去作/半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、小さな巨人) ※第1,2話
   田中健太(過去作/ルーズヴェルト・ゲーム、下町ロケット、小さな巨人) ※第3,4

「ニュー陸王」の創出した非日常がドラマチックに描かれた良作!

まるで、今までと違うドラマを見ているような感覚に…。それが第4話を見終えた感想。これまでの3話分は「陸王」の素材選びに始まり「ニュー陸王」の素材作りと言う “靴作り” の過程を描くに過ぎなかった…と私には見えていた。言うならば、靴を作ることをただ過激に煽ってドラマチックに見せていただけ。そんな感じだ。

しかし、第4は違っていた。確かにこの1時間は “靴作り” の部分だけを見れば、「ソール」が完成し、「ニュー陸王」がシューズとして一先ずカタチを成しただけだ。でも、今回にはしっかりと「ニュー陸王」の存在が様々な人間たちを動かし、彼らにとっての “非日常=これまでと違う” がドラマチックに描かれたのが良かった。

序盤、ゲストの台詞で "第4話の背骨" を明確に提示した!

正直、これまで私の心に響いた台詞は本作には見当たらなかった。どうしても、「ニュー陸王」が出来るのか出来ないのか、茂木が履くのか履かないのか、それだけを煽るための道具にしか台詞が聞こえなかったから。だが、第4話には自分や相手の人生を動かすに値するさり気ないが良い台詞が幾つもあった。

例えば、序盤で、選手生命が絶たれようとしている茂木に将来の事を考えるように諭すダイワ食品社員の野坂(松尾諭)は茂木にこんな↓ことを言う。

茂木「夢と現実が 必ずしも 一致するわけじゃないんだ」

これまでの脚本と大きく違うのは、序盤のレギュラー陣でない第4話のゲストである茂木にこれから始まる1時間のドラマの “背骨” とも言える部分をしっかりと提示したこと。大凡、ドラマの行き着く所は見えている本作のような作品では、毎回こうしてしっかりとテーマの一部でも良いから示すのは大事だし効果的。

1つのセリフが、間接的に別の2人に影響を与えたのはお見事!

城戸「自分達のシューズを売りたいために
   選手を利用してるだけなんじゃないのか」

ダイワ食品陸上部監督・城戸が、宮沢が茂木に靴を持参する時に言う、謂わば「捨て台詞」的なものだが、この城戸の言葉はのちの宮沢の選手への考え方や接し方に影響を与えるきっかけになっているし(当然、村野の言葉にも影響を受けるが)ぐるりと回って間接的に…

「アトランティス」を退社したシューフィッター・村野と、「ニュー陸王」を履き、ラスト1周でオーバーペースが祟って足が吊りリタイアした茂木が、宮沢にサポートするよう依頼する場面での、次の↓個々の台詞にきっちりとフィードバックさせた。

村野「その選手と同じ夢を見ることが
   シューフィッターの仕事だと 私は そう思っています」

茂木「この靴のせいです。走っていて
   こんなに気持ちがいいシューズは初めてです」

そう。城戸の “たった1つの台詞が間接的な二重構造で、別の2人の登場人物に影響を与えるような仕掛け” になっていたのだ。これは、なかなか周到でお見事だ。

あとがき

全体的に視聴率が良くも悪くも安定しているので、若干のテコ入れをしたのでしょうか。これまでの『陸王』をファン以外の視聴者を更に取り込むために、煽りと引き延ばしを控えて、論理的な構成で登場人物たちを動かしてドラマを進めると言う方向に。これは良いことですね。このまま正常進化して欲しいです。

それと、どこに書くべきか悩んだので、ここに書いておきます。茂木が「ニュー陸王」を初めて手にした時、茂木がオフ(喋っている場面はない)の小さな声で「ハハッ すごいっすね 軽い…」と言います。まるで、“竹内涼真さんのリアルな生の声のようなリアルな音” で。この演出と編集が絶妙で、私痺れてしまいました。

※ 第5話は、30分拡大スペシャルです。拡大して、また煽りと引き延ばしが再開されないことを祈ります。

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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話

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