相棒 season16 (第4話・2017/11/8) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season16』(公式)
第4話『ケンちゃん』の感想。
亘(反町隆史)が利用するコンビニの店員・健次郎(西井幸人)が殺され、亘と右京(水谷豊)は捜査に乗り出す。捜査本部は、2年前に健次郎の証言で捕まった窃盗犯・宍戸(菅原卓磨)を容疑者に特定。だが、右京には仮出所したばかりの宍戸の犯行とは思えない。遺体の手には漢字の「中」らしき字が書き残されていた。やがて、健次郎が夜間は印刷工場で働いていたと分かる。工場のロッカーからは数学書とノートが出てきて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
"ケンちゃん" 役、西井幸人さんの演技と存在感が良かった
脚本は金井寛氏、演出は橋本一氏。今回一番良かったのは “ケンちゃん” を演じた西井幸人さんの演技と存在感。多分、次にドラマや映画で見つけたら間違いなく「ケンちゃんだ!」と言うと思う。いやぁ、今回は完全に “ケンちゃん” に感情移入してしまったため、少し厳しめに感想を書く(意味不明?)
特殊な設定と意外と単純なストーリーで事件自体は面白かった
今回は「後天性サヴァン症候群」と言う世界でも40名ほどしかしない人物が、物語の中心であり悲しき被害者のため、かなり特殊な設定と意外と単純なストーリーが組み合わさり、いつもと違った『相棒』になったことは認める。ただ、あの兄弟の関係があるのに、会社が傾きかけた兄が弟を利用すると言う考えは無理があったような気もするが。
とは言え、全体的には “ケンちゃん” を中心に、なかなか良く出来たお話で事件自体の面白さは十分にあったと思う。
なぜ冠城が中心で事件を解決する展開にしなかったの?
其れだけに悔やまれるのが、なぜ冠城が中心になって事件を解決するプロットにしなかったのかと言う疑問と怒り。だって、本件は「冠城が利用したコンビニの店員・健次郎が殺された」からスタートした訳だから、冠城が事件や真相に興味を抱いて捜査するのが自然では?
なのに、序盤からまるで興味を横取りするように右京が先導して捜査が始まってしまった。ただギリギリ『杉下右京の事件簿』にはならなかったのが不幸中の幸いだ。しかし、2人は “相棒” なのだから、冠城が捜査に行き詰まったら右京さんに聞くと言うように、右京は冠城の後方支援に終始した方が良かったと思う。
もっと冠城を活躍させ、"凸凹バディ" を復活させるべき!
今回のようなエピソードの時に、冠城の活躍を魅せなくて、いつ魅せるの?と思う。それこそ「亀山 薫」と「神戸 尊」は、右京と上手く共存して、互いの得意不得意を理解して、所謂 “凸凹バディ” で楽しく魅せてくれた。「冠城 亘」もそれが可能な設定だ。ならば、絶対にやるべき。
残念ながら「甲斐 享」の時代から『杉下右京の事件簿』色が強くなった本作が、マンネリ化から脱出するには、冠城の見せ場を作り、右京に手柄を独り占めさせないで。今回だって、コンビニから帰って来た冠城が「光るカード」を珍しそうに右京に自慢して、興味を持った右京が冠城と動き出す…それだけで良いのに。
あとがき
久し振りに “街の事件” を特命係が捜査するお話でした。私は政治家や警察組織の黒幕探しみたいな話より、こちらの方が好きです。それだけに冠城が率先して捜査して右京さんは後方支援して欲しかった。次回は、久し振りに六角精児さん演じる「米沢 守」が登場。期待が高まります。
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