明日の約束 (第3話・2017/10/31) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『明日の約束』(公式)
第3話『学校に新たな疑惑が…死の原因は?優しさで支配する母』の感想。
日向(井上真央)は希美香(山口まゆ)から、バスケットボール部の大翔(金子大地)と勝(渡邉剣)が圭吾(遠藤健慎)について何か知っている様子だと聞くが、顧問の辻(神尾佑)は部員の面談に乗り気でない。翌朝、テレビ番組の取材を受けた真紀子(仲間由紀恵)が、圭吾の自殺が部活動でのいじめが原因だと告白する姿が放送される。番組では学校の対応も問題視され、これをきっかけに学校側が悪者として世間から非難を浴び始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「自分なら…」と切実な問題意識で見させるドラマ
いよいよ、非難の応酬を責任のなすり合いが本格化し始めた第3話。いつ責める立場と責められる立場が逆転する変わらない不安定な状況。過去の悪きレッテルが剥がれずに苦悩する現状。変わった親に育てられた生い立ちに苦悩する人生。それらが、複雑に交錯する社会全体を丁寧に且つリアルに描く本作。
もはや、途中からの視聴参戦は厳しい位に、どんどん内容が深い闇に入り込んでいる。そして、その暗い闇の中の人間たちのもがき苦しむ姿や深く悩む心情が、こちらにビシビシと伝わり、テレビの中の出来事なのに手を差し伸べてやりたくなるほどに、「自分なら…」と切実な問題意識で見させるドラマだ。
虚構の安心感と、惹き込まれる恐怖心のバランスが絶妙
また、これまでよりも仕事では亡き圭吾の母・真紀子に、私生活では自身の母・尚子に、と2人のまるで巨大な化け物のような母と言う存在に翻弄される日向が、井上真央さんの存在はもちろんのこと、映像的にもしっかりと出番を増やして主人公であることを描き魅せたのは良かった。
また一般的には、どうしても結論の引き延ばしや煽っている印象が強くなりがちな物語であり構成なのだが、そこのところも本作は上手く逃れているのではないだろうか。やはり、フィクションだからと少し離れて見られる安心感と、いつでも作品の世界に惹き込まれる恐怖心のバランスが絶妙なのだ。
あとがき
現実の「ハロウィーンの日」に合わせた衝撃のラストもお見事でした。前回も書きましたが、本作のお蔭で “自分の今の小さな幸せに感謝できる” のが良いです。そして、日向の優しさと強さに勇気や元気を貰います。生きる意味や親子のあり方を見つめ直す意味でも、良く出来たヒューマン・ミステリーになりつつあります。次回にも大いに期待します。
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