陸王 (第2話/15分拡大・2017/10/29) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『陸王』(公式)
第2話/15分拡大『執念で完成させろ! 想いは金に勝てる?』の感想。
なお、原作:池井戸潤「陸王」(集英社)は未読。
宮沢(役所広司)たちは新たなランニングシューズを「陸王」と名付け、開発に着手。シューズに使う新しいソールの素材候補から、繭を特殊加工した新素材「シルクレイ」に目を付ける。だが開発会社は既に倒産し、特許を持つ元社長・飯山(寺尾聰)も行方知れずになっていた。そんな中、宮沢は坂本(風間俊介)の協力で飯山の居場所を発見。飯山との交渉に臨むが、年間5千万円という高額の特許使用料を要求されてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
更に好みが分かれる作風に… 役所さんの演技が救いだ!
演出担当は、第1話と同じ福澤克雄氏。内容は、前回と同じ好みが分かれる作風。これを「じっくりと丁寧。熱い男性俳優の名演技の競演」と思えば絶賛だし、「相変わらず物語はのらりくらり。オジサンのアップの連続」と思えば意気消沈だし。では、かく言う私はどちらなのか?
前回は半分半分だったのだが、第2話では残念ながら後者に近くなった。しかし、主演の役所広司さんの、映画の時のような落ち着き抑えた中に、情熱が漲る渋い演技が継続されたのが最大の救いであり、本作の一番の魅力であることが更に際立ったのは間違いない。役所さんが目を充血させてどアップにならない事だけを祈るのみだ。
"ものづくりへの情熱" を描くにしてもまだ素材選びって?
さて物語だが、なぜ “のらりくらり” に見えるのか?1週間空いたせいもあるし、第2話も拡大版のせいもある(第3話も15分拡大)。しかし、最大の理由は第2話なのに、まだ「素材」選びしか進んでいないことだ。本作は “ものづくりへの情熱” を描くドラマのはず。
そう、描くべきは「靴の製造工程」であり「靴が出来上がるまで」だ。だとすると、原作を読まなくても、靴が好きな私でなくても、「素材選び→木型作成→型紙の設計製作→裁断→皮漉(す)き→縫製→成型→底付け→型抜き→仕上げ」と大凡の作業工程でもこれだけはあるのは想像がつくのでは?なのに、第2話でまだ「素材選び」って?
「靴の製造工程」を描くドラマで無いのは百も承知だが…
確かに、「靴が出来上がるまで」を描くドラマで無いのは百も承知。しかし、この先、上記の過程を経て「試作品」が出来、試行錯誤を繰り返して「完成品」が出来るのは間違いないであろうから、一体どんなバランスで描くつもりなのか不安だ。それでなくても、主人公の息子や陸上部など盛り込んでいることが多いのに…
あとがき
残念ながら、成功体験を忘れられないのか、益々『半沢直樹』テイストが加速したのが残念です。ただ、第2話も役所広司さんが “暑苦しい芝居” でないのが最大の救い。ただ、ちょっと暑苦しくなったのが気掛かりですが。あと、魅せるのは俳優の演技でなく、物語でありドラマであると言う原点に帰って欲しいです。次回に期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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