刑事ゆがみ (第3話・2017/10/26) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『刑事ゆがみ』(公式)
第3話『二面性』の感想。
なお、原作:井浦秀夫「刑事ゆがみ」(漫画)は未読。
羽生(神木隆之介)が尊敬する交番勤務時代の上司で定年間近の真下が、殴打され意識不明の状態で見つかる。羽生と病室に行った弓神(浅野忠信)は真下のスケッチブックに描かれた木に注目。真下の次女によると、小学生の頃に母を亡くし、7歳違いの姉は高校を中退後、音信不通だという。間もなく、羽生が容疑者を突き止める。真下と面識のあるその男は、産業廃棄物を不法投棄しようとして真下に見つかったことは認めるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
第3話は、脚本も演出も "ちょっと雑"だったかな?
脚本:大北はるか ※第2話で倉光泰子氏と共同脚本
演出:加藤裕将 ※本作初
第1話、第2話と、社会派ドラマとミステリーを絶妙に組合せた秀逸な刑事ドラマであり、羽生と弓上の “天才偏屈刑事” と “真面目新米刑事” の凸凹バディの魅せ方も見事な作品だったのに、この第3話は脚本も演出もちょっと雑だったかな?
最も気になったのは、序盤で描かれた暴行現場のシーン。単純に言ってしまえば見せ過ぎ。特に、スポンサータイトルに “あの木” をあんなに重ねちゃダメでしょ。いくら原作があるとは言え、小説の文字とドラマの映像での強調の仕方は違うのだから。
それ以外にも敢えて書かないが、序盤でかなり見せてしまっているため、ほぼネタフリだけで結末が分かってしまった。脚本家が本作では初の単独執筆、演出家も本作初担当で、これまでの最初にチラリと見せてからグイグイ引っ張り、結末で大きな頷きと感動と言う本作らしい “物語の流れ” が薄まったのが残念だった。
寺脇康文さんの演技力と存在感に改めて魅了された
脚本と演出は今一つだったが、俳優さんたちはお見事。特に、表の顔は聖人君子で裏の顔は犯罪者と言う難しい役の上に、18年間の時間経過を見事に演じ切った寺脇康文さんの演技力と存在感に改めて魅了された。
2人だけで進むより、菅能の怒号で緩急を付けたら?
また、俳優と言う意味では、菅能(稲森いずみ)の出番をもう少し増やしても良いかなと。今回のように、劇中の人物がほぼ羽生と弓上だけになってしまうと、面白いのは確かだが、第3話ともなると毎回似たようになるし、2人の言動だけで進むとどうしても緩急が足りなくなるから、菅能の怒号でメリハリを付けるのが良いかも…
あとがき
面白かったのは間違いないですが、これまでの2話と比較するとちょっと残念な内容でした。恐らく、脚本家と演出家が交代すれば、また仕上がり具合が代わって来ると思います。第1,2話担当の「倉光泰子×西谷弘」に戻してくれると良いのですが。面白いドラマなのは分かっているので、次回にも大いに期待します。
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