ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~ (第1話・2017/10/20) 感想

テレビ東京系・金曜8時のドラマ『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』(公式)
第1話の感想。
なお、原作:荻原浩「花のさくら通り」(集英社文庫)は未読。
大手広告代理店の売れっ子だった杉山(沢村一樹)。自分勝手な振る舞いで仕事を干され、代理店を辞めたものの職に就けず、妻子にも見捨てられたところを弱小代理店「ユニバーサル広告社」の社長・石井(三宅裕司)に拾われ現在も働いている。広告社は移転を繰り返し、ついに港町の寂れた商店街へ。移転当日、主要取引先から無理難題が舞い込む。夜までに気に入ったポスターを作らなければ取引を打ち切るというが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
元売れっ子広告マンがシャッター商店街を復活させる物語?
脚本:岡田惠和(過去作/ビーチボーイズ、最後から二番目の恋、ひよっこ)※第1話
谷口純一郎(過去作/WOWOW『本日は、お日柄もよく』)
演出:川村泰祐(過去作/映画『海月姫』)※第1話
演出:及川拓郎(過去作/映画『刑事7人』)
主題歌:あなたといきてゆく/GLAY
港町の寂れたシャッター商店街を新天地にした弱小会社「ユニバーサル広告社」に務める主人公・杉山は、元大手広告代理店の自信過剰な売れっ子広告マン。そんな杉山が、寂れて活気がない商店街の小さな依頼や仕事を通して、町のちょっとおかしな人たちと奮闘するヒューマンドラマ…らしい。
テンポは良いが、中盤まで少々劇伴に頼り過ぎの演出が…
内容はともかく、脚本のメインライターが岡田惠和氏を始め、とにかく俳優陣に朝ドラ『ひよっこ』関係者が多い。ひよっこロス症候群の人たち(私は違う)には良い治療薬になりそうだ。
で、内容だが、冒頭は驚くほどの主人公自身による設定説明で始まったが、ダラダラと小出しに描かれるよりは潔くて悪くない。その後もかなりテンポアップで物語が進んで行く。折角これだけの演技者を揃えたなら、もう少し登場人物紹介に尺を割いても良かったような。
結果的に、何となく仕事の依頼が入り、広告制作作業も中盤まではサクサクと進んでしまう。テンポ重視は悪くないが、少々劇伴で盛り上げ過ぎな感じがもったいない。
終盤は盛り上がるが、最後は有りがちな人情話に終息…
しかし、40分過ぎ辺りから雰囲気は一変。主人公が「今までのやり方とは違う、この町にあった有効策を」と奔走し始めると、物語も登場人物たちも生き生きと動き出す。が、結局はかなり有りがちな “いい話” や “人情話”の類で終了。エピソード次第と今後の広がりがどうなるかで、化けるかも?
あとがき
古臭いと言ったらそれまでで、敢えて言うなら「王道の人間ドラマ」でしょうか?毎回、小さな依頼や仕事を通して、町のちょっとおかしな人たちと奮闘するだけではマンネリ化は避けられないと思うので、今後は超保守的な商店街のラスボスみたいなキャラが登場して、主人公らの行く手を阻むなどの展開があると、もっと面白くなりそう。
と言うか、岡田惠和さんなら、広告会社の仕事を通して、少しずつ町の人たちの意識が変わって行くあたりは描くはず。その辺に期待してみようと思います。肩に力を入れずに、気軽に楽しめる「王道の人間ドラマ」になって欲しいです。
ただ、あまり期待を大きく膨らませると、私が『ひよっこ』の二の舞になる可能性も無くも無い。やはり、ここは暫し静かに見守ろうかな…
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