明日の約束 (第1話/初回20分拡大・2017/10/17) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・『明日の約束』(公式)
第1話/初回20分拡大『生徒が謎残す死…真相探るカウンセラーが想う、母との明日』の感想。
日向(井上真央)は椿が丘高校に勤めるスクールカウンセラー。問題を抱える生徒たちに寄り添おうと日々頑張っているが、自身は過干渉の‘毒親’尚子(手塚理美)のことを誰にも相談できずにいる。ある日、日向は不登校の生徒・圭吾(遠藤健慎)を心配し、担任の霧島(及川光博)と家庭を訪問。圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)は息子が学校でいじめられていると訴え、不信感を隠さない。だが、日向は真紀子と圭吾の関係に疑問を抱く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
全話の構成が透けて見えたような第1話…
脚本:古家和尚(過去作/ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子、幽かな彼女)
演出:土方政人(過去作/謎解きはディナーのあとで、ゴーストライター)
音楽:眞鍋昭大(過去作/HHOPE~期待ゼロの新入社員~)
番宣で「高校のスクールカウンセラーが、ある生徒の死の謎を究明する中で…」をあったから、まずその「ある生徒の死」がいつ来るのか期待して見ていたのだが、その場面は1時間と9分過ぎ。流石に、20分も拡大してのこの構成はどうなのかな?
結局、「ある生徒の死の謎を究明する中で…」の後半部分「いじめ、毒親、非行などの難題と人の心の闇に対峙しながらも、生きる意味や親子のかたちを探っていく…」を、言葉は悪いがダラダラと描きながら、肝心の「ある生徒の死の謎を究明」は最終回までお預け。そんな全話の構成が透けて見えたような第1話だった。
生徒1人で「一話完結」か、1人を追い続ける方が…
個人的には、映像の質感なども含めて「2時間ドラマ」向きの内容に感じてしまった。私なら、生徒1人で「一話完結」にするか、1人の生徒を追い続ける方が見易いと思うし、第2話以降の途中から観始める視聴者にも取っつきやすいと思うが。
だって、毎回「ある生徒の死の謎」のくだりを小出しにされると鬱陶しいし、無ければ無いで忘れてしまう。今回の女子生徒のくだりにしても、若干の原因と結果の差は描けるにしても、所詮は友人関係か親子関係の問題が多くなるから、マンネリ化の可能性もある。そこを打破する工夫があれば良いのだが…
もう少し息抜きがあるとドラマ全体が引き締まるかも?
マイナス要素ばかり書いてきたが、良いことも多い。特に他の連ドラでは避けそうな重厚でシビアなテーマを選び、フジの火曜9時枠らしいテイストで描いたのは大きく評価できる。やはり、1シーズンにずっしりとしたヒューマンドラマを見てはみたいから。
ただ、流石に全体的に重厚過ぎる気はする。この放送枠は重たいテーマの中に上手に軽妙な部分を入れてメリハリを付けて魅せるのがお得意の枠。もう少し息抜きがあると、よりドラマ全体が引き締まるのではないだろうか。
あとがき
主演の井上真央さん、演技は上手ですがドラマの核として存在感をもっと出しても良いですね。全体の重苦しい雰囲気に飲み込まれてしまっていたのが残念でした。でも、ドラマ全体は面白かった…と言って良いのかな?見応え十分で楽しめました。あとは引き伸ばし感が無ければ、完走できそうです。次回に期待します。
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