わろてんか (第12回・10/14) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』(公式)
第2週『父の笑い』
『第12回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
新一(千葉雄大)は亡くなったが、その悲しみを乗り越え藤岡家の家族に笑顔が戻った。てん(葵わかな)は婿を取って店を継ぐ決心をし、伊能(高橋一生)にもう一度縁談を考え直して欲しいと手紙を送る。伊能はてんの手紙に添えられていた新一の論文に興味を持ち、経営危機の藤岡屋に投資を申し出た。だが伊能は、てんが藤吉(松坂桃李)のことを心に秘めていると知って、改めててんとの縁談を断り去って行く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今朝は、置いてきぼりを食らった心境で始まった…
本作でキャラクターが最も描かれており、且つ共感できる登場人物だった新一があっさり退場。そして、まるで入れ替わるように都合良く伊能が登場。てんが店を継ぐことも何となく決まって、投資話もとんとん拍子。毎朝録画までして見ているのに、置いてきぼりを食らった心境で始まった2週目の最後の朝だ。
藤岡家が "笑いの絶えない家庭" に見えない
結婚披露宴の新郎のスピーチでも、殆どの人が「笑いが絶えない家庭にしたい」と言うが、今回の祖母・ハツのはしゃぎっぷりを見ても、藤岡家を “笑いの絶えない家庭” には到底見えない。前回の「首吊り」を笑いにする下劣さと含めもう、これのどこが「わろてんか」なのか、さっぱり分からない。
てんと藤吉が夫婦になることが分かっていても…
まあ、随分久し振りに藤吉の出番が来た。何とか本作中では役割や役目が与えられ、そのように描かれている新一、儀兵衛、伊能の男性3人と比べても、明らかに現時点では役割も役目も特徴も乏しい藤吉を、ナレーションも必死に盛り立てるが、てんと藤吉が夫婦になることが分かっていても興味がわかないのは、異常事態ではないだろうか?
未だてんが、何を考えているのかさえも全く見えて来ない
そして、異常事態と言えば、やはりヒロインであるてんの描写が中途半端で目も当てられない。特徴と言えば「不自然に強張った笑顔」くらいで、何を考えているのか?さえも全く見えて来ない。伊能の台詞で「家族への思いが詰まっていた」とあったが、てんの家族への思いなんて、いつどこで描かれたのか?
本作は、心底から笑って見られる朝ドラになるのか?
それにしても、脚本も演出も何とかならぬものか?伊能がやって来た時に家族が全員 “笑い上戸” なら伊能よりも早くみんなが笑うべきなのに、肝心の時にそう言う演出が無いから、いつまで経っても藤岡家と「笑い」や「笑顔」が結びつかない。一体、いつになったら心底から笑って見られる朝ドラになるんだ!
あとがき
2週間が過ぎましたね。『あまちゃん』からの朝ドラ歴を振り返っても、どんな作品でも、子役時代や最初の2週間くらいは普通に楽しめていたと記憶しています。しかし、本作は最初の2週間で、脚本の雑さ、演出の不自然さと不快さ、必要以上に煽るナレーションで、完全にストーリーが空回りしているのは珍しいですよ。
もしかしたら、藤吉をこれまで封印しておいて、伊能と同時位に登場させていたら、2人の対比が明確になって、藤吉の役割がぐんと分かり易く易くなったかも知れませんね。今さらですが…
最後に。前回の私の怒りの感想に 82回のWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございます。楽しい毎朝を迎えたくて、本作を応援したいのですが、観ない方が楽しい朝になるような気がして来たのが本当に残念です。取り敢えず、もう少し様子見してみます…
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