わろてんか (第11回・10/13) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第2週『父の笑い』 『第11回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)と伊能(高橋一生)の縁談が破談になり、伊能製薬からの支援をあてにしていた儀兵衛(遠藤憲一)は意気消沈する。しず(鈴木保奈美)とてんは、新一(千葉雄大)の病気が良くなるよう御百度参りを始めた。その甲斐あってか病状が少し回復した新一は、「つらいときこそ笑うんだ」とてんを優しく励ます。何とか藤岡屋を立て直そうと必死に頑張る儀兵衛だったが、ついに万策尽き姿をくらませてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

散々「深刻さ」を煽ってからの強引な「笑い」は嫌味だ

話を蒸し返して恐縮だが、前回のラストでこんな↓ナレーションがあった。如何にも “新一の死” を先走って煽るような不愉快な(ついに言ってしまった!)なナレーション。

N「この当時 子どもが6人 7人といても
      その多くが亡くなってしまう事も珍しくありませんでした」

そして、今回のアバンタイトルの冒頭のこの↓ナレーション。ここまでは、前回の煽った責任を取っているから良しとしよう。とは言え、小野文惠アナのいやらしい位に深刻な表情を付けた語りには嫌味さえ感じるが。

N「店が傾き、新一が倒れ… 笑顔が消えた藤岡家でしたが…」

突然、てんの歌声。悪いが、一体何が起こったのか頭の中が混乱してしまった。確かに「笑い」が本作のテーマの1つであることは認める。しかし、前回の終盤から冒頭の数十秒であそこまで「深刻さ」を煽っておいての、強引な「笑い」は如何なものか?

強引な「笑い」が "笑いの押し売り" の連続になっている

更に、いくら新人で演技の経験が浅いとは言え、あのぎこちなくて固過ぎる笑いは、もはや私にとっては “笑いの押し売り” と同じ。いや、押し売りされているのは、てんの笑顔だけでない、アバンに於ける唐辛子のくだりも正にそれ。

本来は、暗く沈んでいる家族を明るく励まそうとするヒロイン…と言うアバンになるはずだったのだろう。しかし、“新一の死” を匂わせ煽った上でのこの描写では、てんがその場の空気を読まない女の子にも見えたし、ストーリー的には不適正なシーンに見えてしまった。今回も困ったアバンで始まったか…

「困るっちゅう事だす」を儀兵衛とハツのカットに被せるか…

本当に雑だ。主題歌明けの結納が破談になるくだりが、実は回想シーンだったのには驚いた。あまりの不可思議な編集だから、何度も巻き戻して見てしまった。あそこで男の「困るっちゅう事だす」を儀兵衛とハツのカットに被せるかなぁ。こう言う自分の好みと真逆の編集をされると気になって、先に頭が進まないのだ。

それこそ、朝ドラのお約束で、破談の会話をどこかで盗み聞ぎしたカットを挟んで、今回の儀兵衛がハツに改めて静かに話すカットに繋げてこそ、孫の結婚を楽しみにしていた(と思う)ハツの心情を掘り下げられ、ハツの小さく丸い背中と余所行きの着物が夕日に映えると思うのだが………………それが、無いのが本作だ。

新一があの病状なのに儀兵衛は往診に立ち会わなかった?

その後も、私には “場違い” にしか思えない “笑いの押し売り” は続く中で、母・しずが突然こんな↓ことを言い出す。

しず「あと1週間か1か月か分からんけどて…」

この情報、しずはいつ医者から聞いたのだろう?前回の終盤で訪問診療した時から、破談の話まで数日あったとして、直近の訪問診療の時には儀兵衛は立ち会わなかったと言うことか?うーん、新一があの病状で診察に立ち会わないのは不自然なのだが。それとも、破談の話の時にお医者様が来ていた???まあ、いいや。

"お百度" と "父親の笑わせ役の引き継ぎ" は良かった

さて、雑だ雑だと言って来たが、褒めるべきは褒めたいと思う。まず、8分過ぎの母と娘が兄の回復を願ってお百度参りをするシーンにそれなりの尺を割いたのは評価したい。ただ、手を合わせるカットでてんが微笑んでいたり、お百度で喋っていたのは気になるが、その場の空気を読まない女の子だからと言うことでスルー…

その直後、新一からてんへの “父親の笑わせ役の引き継ぎ宣言” があった。

新一「これからは お前が お父はんを笑わせるんやで」

そして、人間にとっての「笑い」の必要性も新一から語られた。本来ならもっと早い段階で、てんと新一のゆびきりげんまんがあるべきだったのだろうが、無いよりはマシ。そして、このような「笑い」が何であるかをきちんと表現してこそ、物語が動き出すのだ。まあ、「笑い」と「笑顔」の表現が混同されているのは困るが…

人の命に関わる事を「笑い」にするのは、不謹慎で下劣だ

折角褒めたのにその直後に、本作で最悪の騒動が描かれた。新一の余命があと1週間か1か月で、お百度参りまで描いて、ここで儀兵衛が傷心から死を選ぶかもしれないと言うエピソードを笑いにするか!?せめて、やるなら新一が死んでからにしなさいよ。新一が生きているのにおかしいでしょ?

いや、そんな順番の問題ではない。人の命に関わることを「笑い」にするのは、下衆以下の不謹慎極まりない下劣な行為だ。NHKに言っておく。本作は世界中で流れ、学校の休み時間や病院の待合室や病室で放送される日本を代表する『連続テレビ小説』だ。

NHKよ。終盤4分間を学校や病院で見せられるのか?

今回の11分過ぎからの天井からの綱、踏み台に始まる一連の映像が学校や病院で放送されることを考えなかったのか?その上、本作のヒロインの家業は薬問屋。儀兵衛も命に関わる仕事だから「笑い禁止」にしたはずだ。その薬問屋を舞台にしたドラマで「首○り○殺」を笑いにするのはハレンチすぎる。

NHK、ふざけるにも程があるぞ。これ、BPO(放送倫理・番組向上機構)の審議が入ってもおかしくないレベルだと思う。朝からここまで不愉快な思いをしたのは久し振り…いや初めてかも知れない。

あとがき

こんなことを描いて、儀兵衛に「笑いは…人を幸せにする薬なんやな」と言わせて、視聴者が登場人物たちと笑いながら頷くとでも思って、脚本家は書き、演出家は演技指導したのでしょうか?以前から言っていた脚本家と演出家のセンスの無さが完全に露呈しましたね。少しは応援したかっただけに、残念でなりません…

最後に。前回の感想に 64回のWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございます。朝から、こんなに下品な “笑いの押し売り” を見たことがありません。番組の最後に子供たちの可愛い声で「わろてんか」と言われますが、今回は笑えませんでした。

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