わろてんか (第8回・10/10) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第2週『父の笑い』 『第8回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(葵わかな)の見合い相手・伊能(高橋一生)の写真を見て、母のしず(鈴木保奈美)はじめ藤岡家の女たちは色めき立つ。だが藤吉(松坂桃李)のことが気になるてんは、伊能との見合い話に気乗りがしない。風太(濱田岳)はてんが大事にしていた藤吉の手紙を捨て、藤吉のことをすっぱり忘れさせようとするが、逆にてんの藤吉への思いを高ぶらせてしまう。そんなある夜、藤岡屋の薬品倉庫が全焼するという事件が起きた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

風太も儀兵衛も家の中で大笑いしていたが…

三連休が明け、子役時代から移行した本作が本格始動と期待して見始めたが、やはり首を傾げざるを得ない描写の連続のアバンタイトルだった。「3高」の見合い相手・伊能の話題で盛り上がる女学生の姦しい会話劇に、母・しずの “ボケ” の直後に主題歌にしておけばスッキリ始まったのに…

従弟の風太と祖母・ハツの如何にも、この見合いが “騒動” になることを先に言ったりネタバレさせたり。大声で笑う風太をスルーしてしまう父・儀兵衛に「あれ?いいの?」と思った直後に、儀兵衛本人も大笑い。一体、先週描いた「笑い禁止」とか何だったの?僅かに2分のアバンで本作の致命的な部分がまた露呈した。

幼少期の風太より賑やかになった青年・風太に違和感が…

主題歌明けの写真撮影。葵わかなさんのぎこちない笑顔が、偶然にも見合い写真撮影で活かされた。まっ、本当はこれでは困るのだが。

しかし、ちょっと風太が賑やかさに拍車を掛けて、少々朝からうるさいドラマになっているのが気になる。だって、第1週の鈴木福くんが演じた風太は、時々てんに茶々を入れる程度だったぞ。もう脚本家も演出家も第1週は “ほぼ完全に無視” して描いているとしか思えない。その理由がきちんと後述するからご心配なく。

風太は "てんの幼馴染で初恋の男の子" が良かったかも?

そして、取って付けたように藤吉の手紙のくだり。これね、風太は従弟ではなくて、“てんの幼馴染でてんが初恋の男の子” として出発していたらどうだろう?そして、青年になった風太が、藤岡家で奉公人をしていると言う設定。

その方が、今回の手紙を破るくだりに関しての、風太の気持ちも、兄・新一の妹を心配する気持ちも、何とか対比できて良かっただのでは?とにかく、見れば見る程、第1週の失敗で空けた穴が、日に日に大きく広がっている。それこそ、私たち視聴者が第1週を忘れる頃まで、強く足を引っ張るに違いない。1か月は要するか?

風太のモデルがあの人だから… ※ネタバレあります

てんと新一が、手紙に纏わる風太のことを話すくだりも、どう考えても風太が “てんの幼馴染でてんが初恋の男の子” の設定向きの仕立てになっていなかっただろうか?もちろん、ふてくされつつも悩む風太も。更に「口減らし」なら、なお更でないのかな?

ネタバレとは違うが、ここで風太のモデルとなった人の話を少し書く。読みたくない人は次の章に飛んで欲しい。風太のモデルは、吉本せい(てんのモデル)の実弟の林弘高氏。せいの12人のきょうだいの四男で8歳年下。後に、吉本興業の東京の営業責任者になる重要人物。

「吉本興業は巨大な同族会社」であり、その重要人物である弘高氏がモデルだから「兄の新一」と描き分ける意味でも、「従弟」と言う設定になったと推測する。が、ここまでを見る限りは、「モデル」と断りを入れたのなら、朝ドラらしいフィクションで、初恋の幼馴染の方がすんなり受け入れられた…と、このシーンで確信した。

橋上のシーンの色合いが不自然過ぎて、折角の場面が…

それにしても、公園の橋の上のシーンだけ妙な色合いになっていたのが、とても気になった。余程のピーカン(晴天)で背景が白飛びするから、あちこち色を調整している内におかしくなったように見えてしまった。折角の「ここだせ切り出せばいいシーン」がカメラで台無しに。なんか、なんかなぁ。

第2週からの「新生・藤吉」は何歳でどんな人間なのか?

そして、お約束の藤吉のシーン。とにかく脚本に言いたい。聞きたい。教えて欲しい。藤吉を含めたキースとアサリの現在の劇中年齢を。手紙の文字を見る限りはかなりの達筆でそれなりの年齢に見えるが。

しかし、今回のキースにもわざわざ「昔 チョコレートくれた あのお嬢ちゃんか」と「昔」を入れて言わせたり、私としては第1週の「未熟な人間」の印象が強かったりするから、第2週からの「新生・藤吉」が、一体何歳でどんな人間になったのか、しっかりと描いて頂きたい。

半年間の最初の部分でしっかり丁寧に描くべき藤吉を、第1週から子役を立てずに描いたから、先週からのこの話の展開で、今後は藤吉のことが物語の “肝” に据えるのは無理があるのでは?だって、藤吉の実在もモデルは、吉本興業の創業者・吉本泰三なのだから。

藤吉の話が、他のエピソードとほぼ無関係で進行している

相変わらず “先走り煽りまくりの語り” に小野文惠アナの顔がWってイラつくが、ここで先送りしていた「脚本家も演出家も第1週は “ほぼ完全に無視” して描いている」理由を、前回のあとがきで、てん” について強調されて描かれたことおさらいしたように書いてみる。

では、これまで7回の放送で描かれたことを、時間を追って箇条書きにしてみよう。

  【1】蝶々が飛んで来てドイツ人一家と騒動になり、父から笑い禁止発令
  【2】兄・新一の体調が良好になるようにと「くすり祭り」にお祈りしに行く
  【3】てんと風太が無賃で寄席に忍び込んで、一騒動
  【4】この騒動とは無関係の無銭飲食で、逃げる藤吉がてんと出会う
  【5】夜な夜な発生した 台所での酒飲みバケ猫騒動
  【6】かなり力任せの荒技で、藤吉の芝居の失敗を慰めるてん
  【7】これまた唐突に時間経過して、
              8年間 藤吉がてんに日本全国の旅先から手紙を送っていた
  【8】てんに「見合い話」がくる
  【9】藤吉からの手紙が家族にバレる
  【10】藤吉が、近々京都に芝居をしにやってくる
  【11】藤吉への気持ちが、「恋」なのか悩むてん

あの~。良く読んで頂ければ一目瞭然だが。盛り込まれている情報や出来事は多いが、実は文字通りエピソードが箇条書きでしか存在せず、繋がっていないのだ。特に、【4】,【6】,【7】,【10】の藤吉自身が登場しメインであるくだりが、他のパーツとほぼ無関係で進行しているのが分かると思う。

儀兵衛と新一の "顔のアップや強調" には必然性があるが…

この流れで、藤岡家と藤岡屋の話の藤吉が入って来ても、事実上ご縁があるのは、てんしかいないから、藤吉に視聴者が注目するか?ってこと。更に、見合い相手の伊能役で高橋一生さんが登場するとなると、テレビ視聴者的には、千葉雄大さんと遠藤憲一さんに目が行き、藤吉の影は益々薄くなるに違いない。

誤解して欲しくないのは、決して松坂桃李さんの存在感が薄いと言うのではない。これまでを思い出して欲しい。儀兵衛と新一の顔のアップや強調するには必然性があったのだ。しかし、藤吉のそれらは「藤吉と言う登場人物もいますよ」と言うお知らせレベルであって、前者と後者は違うと言うこと。

ここ数年で最強の "超好意的な脳内補完" が必要になる?

今一度、公式サイトの「人物紹介」を見て頂きたい。どの登場人物よりの一番上にいるのが藤吉。その藤吉が今のような存在感の薄いまま、メインの縦軸に加わえて、果たして物語が紡げるのか?やはり、心配した通りに、ここ数年で最強の “朝ドラ用特製 超好意的な脳内補完” をし続けないといけない予感がしてならない…

あとがき

あれこれ次々とエピソードを突っ込んで来ますが、全てが薄っぺらな印象です。また、「恋」に結び付くてんの思考回路も描写が雑。もっともっと、ストーリーに連続性と関連性が欲しいです。今の状態を「連続テレビ小説」とは言えません。苦手な女優さんがどうとか、そう言う次元の以前の問題に陥っていると思います。

最後に。三連休の最終日のお忙しい中にも関わらず、前回の感想に 47回のWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございます。相変わらず、登場人物の感情表現が表面的で、人数が多い割に盛り上がりませんね。これで倉庫の火事で藤岡屋の窮地を救うために、高橋一生さんが登場したら、益々藤吉が埋もれて行くような…。様子見を続けます…

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【これまでの感想】
第1週『わろたらアカン』
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第2週『父の笑い』
7

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