[読書] 俳句のルール (井上 泰至/著・笠間書院) 感想

本当の初心者には分かり難い入門書が多いので…
夏井なつきさんのテレビ番組『テレバト』への出演で、巷の俳句への関心が増している今。私もその1人だが、夏井さんの映像的な考え方や表面的なテクニックの解説も勉強になるのだが、あれこれ俳句の入門書を読んでみると、意外に初心者向けに書かれていても、本当の初心者には分かり難い本が多い。
そこで、書店員さんに「俳句のルールが書いてある入門書はありますか?」と聞いたところ、この本を紹介された。正にタイトルに『俳句のルール』と書いてある。タイトルに偽りなしを信じて読んでみた。
俳句文化を幅広く全般的に扱っている教科書的な入門書
特に、「季語」「定型・字余り」「省略・連想」「切れ字・切れ」は俳句独自のルールで、読むと勉強になる。続く、「句会」「文語と口語」「滑稽・ユーモア」「写生と月並」「無季・自由律」は日本文学の表現と言う意味で読み応えがあるが、最後の「国際俳句」は少し難しかった。
ただ、俳句と言う文化を幅広く全般的に扱っているため、初心者はこの1冊を読めば、俳句の全容は見えて来る。また、10のルールはそれぞれ著者が違うため、様々な価値観からの見方も分かって面白い。
あとがき
俳句の教科書と言う雰囲気でしょうか。遊びの要素が殆どないため、ちょっと堅苦しい印象もありますが、読み難いと言うことはありません。真面目な俳句の入門書としておすすめします。
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