わろてんか (第6回・10/7) 感想

連続テレビ小説「わろてんか」

NHK総合・連続テレビ小説『わろてんか』公式
第1週『わろたらアカン』 『第6回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


てん(新井美羽)は藤吉(松坂桃李)の面白い芸が見られると期待していたが、藤吉は初舞台の緊張で芝居の出番を間違えてしまう。てんは藤吉を元気づけようとチョコレートを渡し、二人っきりで屋根の上で話すことに…。たった一人でも笑わせることができたら、その笑いが広がってもっとたくさんの人が幸せになれると言う藤吉に、てんの心は大きく動く。藤吉はてんに、「これからもずっと、わろてんか」と言い残し旅立っていった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

『わろてんか』で、笑いたくても笑えない…のは私だけ?

公式サイトにも、『わろてんか』の意味は、「笑ってください。笑ってほしい。」と明記されているが、先日に続いて、今回のアバンタイトルでも描かれた「義士と獅子の演目」で、どうしても笑うことが出来ない。

言っちゃ悪いが、藤吉の “やっちまった!?” の表情も、寄席の客たちの野次の声も、てんのきょろきょろした表情も、再び笑い出す客たちも、何か身が入っていないと言うか、やらされている感が強く見えてしまっていたような。これでは、笑いたくても笑えない…のは私だけだろうか?

「実在のモデルがいる」のだから、フィクションを楽しませて!

N「旅芸人の娘…リリコ。
  後にてんの永遠のライバルにして、
  親友となるはずなのですが…」

そして、また始まった。“内容を先走っている上に煽り気味” のナレーションが。まあ、こう言うのは「朝ドラのお約束」でもあり、好き嫌いが分かれるところだが、正直この5日間で “半年間の縦軸” の部分が何も進んでいない状態で、将来の夫と親友が登場してしまうと、逆に興味が奪われる。

と言うか、「実在のモデルが存在する女一代記」であるから、むしろ過剰に先の内容を伝えずに、煽りもせずに、淡々とヒロインの人生を丁寧に紡いでいく方が、フィクションの部分に、こちらが「妄想」や「想像」の翼を広げて、楽しめる要素が増えるような気がするのだが…

今のところ、"オープニング映像" が一番惹きつけられる

さて、今まで一度も触れなかったオープニング映像について、思うことを書いてみる。誰が作ったかはネットで調べて頂くとして。

自由なヒロインの人生を象徴するかのように、「鳥」のモチーフが所々に使われているのが印象的。また、和風テイストのアイテムで本作の時代背景である、明治から昭和への移り変わりを描きつつ、この先の物語に登場するようなアイテムも、ちらほらと見えた。全体的に “明るくほんわかとして、抜け感の良い” 映像だ。

また、前作がミニチュアをベースに “横スクロール” の映像だったのに対して、今作は基本的に “縦スクロール” で「16:9」のサイズを「掛け軸」の一部を切り取ったように見立てた部分や、逆に左右に映像を動かして「絵巻物}のようにしたりしながら、奥行き感と飛び出し感を演出して、疑似的な3D映像のような感覚も面白い。

先日も書いたが、主題歌の歌い始めの声が籠った様に聞こえるのが残念だが、松たか子さんの爽やかな歌声も、前向きな朝を感じさせて良い。今のところは、オープニング映像が一番惹きつけられる…と、言える。

いらやしい感じで「御銘物御蒸菓子」の看板が映り込み…

さて、本編だ。「薬祭り ○日目」なんてテロップが出ると時間経過が分かり易いし、毎度登場する祭りの参道のシーンも「また?」と思えずに済むと考えてしまうのだが。

で。風太がてんを捜し歩くカットで、画面上手(右側)に、いらやしい感じで「御銘物御蒸菓子」の看板が映り込んでいるのが気になってしょうがない…と思ったら、そのまま1カットで菓子屋の向かい、「らうそく」の看板が掛かるロウソク屋の屋根の上に座っているてんと藤吉にズームイン。

どうやら藤吉が食べている蒸し饅頭は向かいの菓子屋でてんが購入したと言うことか。そんな説明臭いカットにせずに、家の引き出しからチョコを持ち出すだけで良かったのでは?

屋根の上での藤吉とてんのシーンは、意外に楽しめた

しかしだ。屋根の上での藤吉とてんの会話の内容は印象的だった。クレーンカメラをゆっくりと動かして、やがて夫婦になる2人の寄り添う感じが、背景の揺れる木々と相まって自然な雰囲気を醸し出した。

でも、多くの視聴者は「雑な合成」と斬り捨てるのだろうな。だが、私はスクリーン・プロセスに於ける、リアプロジェクションのようで楽しめた… ※「あとがき」で解説アリ

やはり藤吉も、子役を立てた方が良かったのでは?

ただ、やはり藤吉も子役を立てた方が良かったのでは?と思ってしまった。冒頭での舞台の袖で緊張した時や、屋根の上で会話をする時など、大きな動きのない落ち着いた芝居の時に、どうしても松坂桃李さんの大人の目が見え隠れしてしまっていたから。だから、てんも目線が定まらず、結果的に緊張する撮影現場が透けて見えてしまった。

でも、朝ドラのお約束としての「子役が演じる幼少時代」には決して反対はしない。しかし、出演者のネームバリューに頼って、「ヒロインの相手役だけ子役にせずイケメンと使う」作戦は如何なものだろう。松坂桃李さんの演技力にどうこう言うつもりはない。しかし、藤吉が口にチョコレートをくっつけたまま…

藤吉「君は 僕の芸に わろうてくれた第一号のお客さんや。
   これからも その笑顔で ずっと…わろてんか?」
   N「これが 始まりでした」

こんな↑大切なキーワードとなる台詞を言わせ、“ゆびきり” までさせ、更に人間としてまだまだ未熟である藤吉を表現したかったのなら、より違和感なく自然に見える映像と言う意味で、藤吉は子役が良かった…と、改めて感じた。それにしても、お節介なナレーションが多過ぎて、小野文惠アナまで嫌いになりそうだ。

てんが笑い上戸でなければ不自然さも違和感も減った!?

「あとがき」が長くなるのもなんだから、ここでこの1週間を振り返ってみる。すると、まず以下の5つが気になった。

 ●手紙のやり取りが話の肝になるなら、そこへ行くまでが長過ぎた。
 ●「笑い禁止」のくだりに、あれだけの時間を割く必要があったのか?
 ●“笑い上戸のてん” が殆ど描かれなかった。
 ●藤吉の舞台演技を見た時位は、てんは笑うか喜ぶべきだった。
 ●いくら印象的でも「神社から離れた他人の家の屋根の上」は不自然過ぎた。

でも、最も気になったのは、
  ●脚本の筋立ての不自然さ
  ●脚本と演出の空回り
だろうか。「笑い」が大きなテーマであるとは言え、ヒロインが “笑い上戸” である必然性があっただろうか?

むしろ、てんが笑い上戸で無ければ、中途半端な「笑い禁止令」のくだりも要らなかったし、あちこちで大して笑わないてんに違和感を覚えなかっただろう。そうすれば、年の離れた面白そうな男性に興味を持ったヒロインが、サクッと2,3回分で、幼少期から思春期の女の子に成長するだけで良かった…と、思う。

あとがき

不自然な展開が多過ぎて、かなり違和感がありましたね。お蔭で先日も書いたように、ここ数年で最強の “朝ドラ用特製 超好意的な脳内補完” をしないと、楽しいと思えませんでした。取り敢えず、半年間のツカミとしても、第1週は失敗でしたかね。そして、ついに苦手な葵わかなさんが登場。CMの時よりは好印象でしたが…

さて、文中に登場した「スクリーン・プロセス」と「リアプロジェクション」をちょっとだけ解説します。「スクリーン・プロセス」とは、映写機を使った映画の古典的な合成技術です。

「リアプロジェクション」は、演技する俳優の背後に専用のスクリーンを設置して、その裏側から風景などを上映し、メインのカメラは俳優の前から撮影する手法です。

昔の映画で、自動車が走るシーンで、車内で会話する人たちを撮影したい時に、実際に自動車はスタジオの中で動かずスタッフが揺らすだけ。窓の外に後ろに流れる映像を映して、さも走っているように見せると言うのがよく見かけますね。

最後に。前回の感想に 84回のWeb拍手と、たくさんの応援コメントを頂き、ありがとうございます。結局、盛り上がりもせず、子役からの切り替えシーンもドキッとするようなことはありませんでした。やはり、違和感が多過ぎて物語に集中できないと言った感じ。ですので、第2週も集中できるかどうか様子見します。

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第1週『わろたらアカン』
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かなり、人を選ぶ作風ですね。でも、視聴率的には良いそうで、安堵。個人的には、厳しかったお父様・エンケンさんが、実はストレスから、家のお酒をちょこちょこ拝借してたのが人間臭くて印象に残りましたあと、イケメン的に、お兄様役の千葉雄大と、運命の人という、松坂桃李が、どう関わってくるのかな?楽しみです

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