奥様は、取り扱い注意 (第1話/初回10分拡大・2017/10/4) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(公式)
第1話/初回10分拡大『料理教室』の感想。
菜美(綾瀬はるか)は‘穏やかな幸せ’を求め、合コンで互いに一目ぼれした勇輝(西島秀俊)と出会って3カ月で結婚。閑静な高級住宅街でセレブな専業主婦生活を送っているが、生い立ちや特殊な前職は、IT企業を経営する勇輝には内緒にしている。新婚半年、平凡な日々に物足りなさを感じ始めていた菜美は、両隣の主婦・優里(広末涼子)と京子(本田翼)に誘われ、料理教室に通うことに。苦手な料理に懸命に取り組む中、そこで出会った知花(倉科カナ)の不自然な様子から、彼女がDV被害に遭っていると気付く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
金城一紀ワールドな "女性の愛と勇気のエンターテインメント" のツカミだ
原案・脚本:金城一紀氏(過去作/CRISIS、BORDER、SP)
演出:猪股隆一氏(過去作/THE LAST COP、家売るオンナ)
音楽:得田真裕氏(過去作/家売るオンナ、カンナさーん!)
番宣では、主人公・菜美の素性は明らかにされていなかったが、大凡の予想通りと言うか菜美は元スパイで…と言う部分が、意外にアッサリとアバンタイトルで明かされたのに、まず驚いた。その意味では、原案と脚本を担当している金城一紀氏らしい “女性の愛と勇気のエンターテインメント” に相応しいツカミだ。
いつもなら「新鮮さに欠ける」と斬り捨てる作品だが…
家事全般が苦手で、普通を知らず、平凡を求めるも実はそれが一番苦手な専業主婦が、正義感が強くて怒らせたら凶暴になり、ご近所トラブルを解決していく…そんな主軸に、一目惚れで結婚した夫も “元スパイ” かも?と言うサイドストーリーも描く。そんな作品のようだ。
“実は夫婦がスパイ同士” と言う作品は、私がサッと思いつくだけでも、『Mr.&Mrs. スミス(2005)』、『デート&ナイト(2010)』、『キス&キル(2010)』、『Mr.&Mrs. スパイ(2016)』、『マリアンヌ(2017)』などがある。どれもシチュエーションは似ているのに、個性的で楽しい作品ばかりだ。
従って、いつもなら「その意味では新鮮さに欠ける」と言い放つところだが、私としては、これだけの作品がある中での満を持しての製作と捉えたい。事実、恋愛ドラマを得意とする脚本家に依頼せず、金城一紀氏を選択した点を大きく評価したい。
そして、一生懸命生きる全ての女性へ、愛と勇気のエールをおくるドラマと言う意味では「水曜ドラマ」枠ともマッチしている。これは、なかなか楽しい作品になる予感がする。その理由はと言うと…
「現在」と「過去」両方の面白さが上手く同居している
「現在」と「過去」と言う2つの面白さが上手く同居しているからだ。「現在」の部分は、“家事全般が苦手で普通を知らずの専業主婦” である菜美の “主婦、妻、女性のスキル” がどこまで上がるのか?や、両隣の主婦・優里と京子、そして夫の本当の素性など。謎めいた役が得意な俳優陣だけに斬新な設定を期待したい。
もう一方の「過去」は、スピンオフやスペシャルドラマ、もしくは劇場版で描くなんて言うのも面白そう。
私は、広末涼子さん目当てで継続視聴できるが…
私は、広末涼子さん目当てで継続視聴できるが、今後に不安要素がない訳ではない。はっきり言って「ネタ次第」のような気がする。今回のように単純明快で、主人公の言動に違和感がないネタを用意できるか?ってこと。また、ネタが複雑になったり、主人公の正義感に黄色信号が点くようなものでも心配だ。
あとは、もう少し物語にもアクションにもスピード感が欲しいし、痛快さや爽快感もあった方が良いかも?
あとがき
本作の直前に放送された番宣を兼ねた『今夜くらべてみました 【同い年37歳トリオ!広末涼子vs佐藤仁美vs又吉直樹】』で、20年振りに広末涼子さんと佐藤仁美さんが並んで『ビーチボーイズ』の映像が流れた方が興奮しました(苦笑)。さて、本作はやはり「ネタ次第」のようです。次回に期待します。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ドラマ 「奥様は、取り扱い注意」 オリジナル・サウンドトラック 得田真裕
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10517/
- 関連記事
-
- わろてんか (第4回・10/5) 感想 (2017/10/05)
- ドラマ特別企画「巨悪は眠らせない 特捜検事の標的」 (2017/10/4) 感想 (2017/10/05)
- 奥様は、取り扱い注意 (第1話/初回10分拡大・2017/10/4) 感想 (2017/10/05)
- わろてんか (第3回・10/4) 感想 (2017/10/04)
- わろてんか (第2回・10/3) 感想 (2017/10/03)