ひよっこ (第154回・9/28) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第26週『グッバイ、ナミダクン』 『第154回』の感想。


 本作は、9/4 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


奥茨城に帰ってきたみね子(有村架純)は、家の畑に咲き乱れた花々を見て驚く。「谷田部家は変わっていくんだ」と決意を伝える、実(沢村一樹)。そして、手伝いに来ていた宗男(峯田和伸)や滋子(山崎静代)ら家族みんなの前で、ある提案をする。それを聞いたみね子は、うれしさと寂しさが入り交じった、不思議な気持ちになり…。その夜、角谷家の高子(佐藤仁美)や助川家の人々が訪ねてきて、谷田部家の新しい門出を祝う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

そもそも "本作" が "お花畑" みたいなものだから…

前回で感動した「お花畑」も、1日経つと「あれだけの花の量で足りるの?」と言う思いが沸々と。私の家の近所でも兼業農家で生花栽培している所があるが、あんな小さな規模でない。まあ、時代が違うし、そもそも本作そのものが “お花畑” みたいなものだから、現実との比較は謎を深めるだけ。この位にしておこう…

早苗より、乙女寮シスターズや綿引の近況を知りたい

みね子の「新制服デザイン提案」の時は、これまで全く見せなかった絵の才能でデザイン画が登場しただけ。秀俊の「新作メニュー開発」の時は元治がアーモンドスライスをしただけ。それなのに、実の「生花栽培」は正に「谷田部家 生花栽培計画会議」を丁寧に描写ってか(苦笑)

更に、超が付く程の不自然さで早苗からのエアメールのインサートカット。こんなの入れるなら、もっと別の機会に乙女寮シスターズや綿引さん近況報告葉書でも挿入した方が物語が広がるのに。この度の会議にしても絵葉書にしても、もっと別の機会に労力を注ぎ込んだ方が良かったのでは?悪くはないけど、残念だ。

花も実の決意も悪くないが、仕送りの件が唐突過ぎる

さて。そもそも谷田部家には農協などに借金があり、その返済のために実が出稼ぎをしていた。中盤で美代子が東京の百貨店に洋服を卸している、とのくだりも描かれたが、やはり実が失踪していた2年半は、みね子の仕送りで “実が稼いでいた分” を補えていたのか?が、殆ど描かれなかった。

まあ、「みね子=仕送り」のイメージは、5月頃の向島電機の乙女寮に業者が社内販売にやって来た時以来、ほぼゼロだから、実がこのように↓「再出発」の宣言をするのは良しとしても、「みね子に仕送りをしなくて良い」と言うのは、やはり唐突な気がする。

実「豊かに 俺たちは なんだ。…のつもりだ。
で… 今月から仕送りはしなくていいぞ」

そして、何度も書いて恐縮だが、実が谷田部家の主(あるじ)であることを強調すればするほど、まだ実の記憶が戻っていないことや、そこにいる実は世津子との「不適切な関係」の記憶が残る雨男が演じていることが、どうしても頭に浮かんで来てしまい、誠にスッキリしないし今朝の天気のように晴れない…

新生みね子=2017年からタイムスリップした女優・有村架純

みね子が野道から花畑まで歩きながら、自分の役目に区切りがついたことへの、ある種の達成感と寂しさを吐露するシーンがあった。実の決意と谷田部家の未来を描いたシーンでもあり、みね子の台詞も悪くないから、本来ならグッと来るはずなのだが…

なんだろな。今朝のNHK総合の放送は「関東で大雨」のL字型画面。更に子画面の中のみね子の頭上に、時々ティッカー(緊急用字幕)が表示され、どうしても “現実” がチラつく。こうなると、以前から読者さんから意見を頂戴した通り、「新生みね子=平成29年からタイムスリップして来た女優・有村架純」に見えてしまう。

昭和43年のファッションと言えば、「ミニスカート大流行」、「男性の長髪大流行」、「サイケデリック・モード」が特徴。なのに、一番サイケなはずの宗男が普通の恰好。みね子も地味な白のブラウスに水色の中途半端な丈のスカート。みね子の衣裳だけでも、もっと当時の若い女性に見せれば、印象だけは違ったと思うが…

奥茨城の人たち "だけ" のシーンだからこその大胆提案

さて。黒崎演出らしい田んぼの案山子を入れ込んだ谷田部家全体の夕景カット。そこに集まる奥茨城の人たち。高子を含めて、改めて一堂に会すると1人1人が強烈なキャラクターたちであった(ある)ことを思い知らされる。

明らかに、数カットしか登場しない「イチコ」よりも、出番は多いのに印象が薄い「あかね荘」周辺にいる脇役たちとは違う。だから、「○○会議」や「○○の会」と、大袈裟に名付けなくても十分に趣もあって楽しい時間になる。そして、柱時計が7時を告げたあと、実からこんな↓乾杯の発声がある。

実「みね子の里帰りと、それから一応あの…
  谷田部家の新しい門出っつうこどで」

よしっ!奥茨城の人たち “だけ” のシーンだからこその、私から大胆な提案をしてみる。もちろん、今さら提案しても、何にもならないのは十分承知で。先程の↑実の乾杯発声の台詞の後ろに、こんなの↓を付け加えたらどうだろう?

実「実は、美代子のお腹ん中に4人目がデキたんだ」

どう?この一言で、世津子と実の「不適切な関係」のモヤモヤや矛盾がきれいさっぱりと忘れることが出来ると思うのだが。9月に入って、全てのフラグを強引に回収するなら、この位のインパクトのある台詞で、一気に片付けるべきだった…と言うのが、みっきー流の脚本術だが。やり過ぎか?

世津子と時子も「4人目」があったら違って見えたはず

既に、本作での時子の出番は終わったと思いきや、取って付けたようにをそのまま具現化した、時子と世津子の今のシーン。フラグの回収は結構だが、流石に世津子との共演は早回しのし過ぎでは?でも、先の「4人目」があったなら、ここの世津子には何のわだかまりもなく、時子と一緒に応援できるし応援したくなったはず…

やはり、どう考えても、世津子と実の「不適切な関係」のモヤモヤや矛盾は、完全に払拭しておくべきだったのは間違いない…と確信した。

元車掌の次郎の「村長選に立候補」がここで活きるとは!

そして、元車掌の次郎も参戦。先日は「村長選に立候補」はどうかと思ったが、このようなやり取りを作れるのなら賛成だ。しかし、ここまで実の決意が “おめでたい” ことなら、やはり「4人目」くらいのインパクトは欲しかった。悔しいなぁ。いや、惜しいなあ。

"みね子がいなければならない" なんて感じたことは無い

このまま、みね子の恋バナで明るく楽しい奥茨城の一夜を終わらせれば良いものを、脚本の岡田惠和氏は、みね子にこんな↓モノローグを言わせて、残り2回しかない第154回を締め括った。

みね子(M)「私が いなくても 大丈夫なんだなと言う大丈夫」

さーて。皆さんはどう感じただろう。私は、4月の1か月間で描かれた「奥茨城編」のあとに、“みね子がいなければならない” なんて感じたことが無い。むしろ「みね子、いたっけ?」とか「みね子、合いの手しかやっていない」と思うことばかり。特に「赤坂編」になってからは…

"奥茨城村のアイドル"と"あかね坂のアイドル" だったら…

実は、本作の本当の問題は、“みね子が普通過ぎた” ことなのだ。いや、朝ドラのヒロインは偉業を成し遂げるべきとか、結婚し子どもを授かり幸せな一生を送るべきとか言うつもりは毛頭ない。『あまちゃん』のヒロイン「天野アキ」は、 “アイドルになりたい” と言う夢は抱いていたが、その他は至って “普通” だった。

でも、宮藤官九郎氏の見事な脚本で、人と人との “絆” や、大地震に襲われた地域の “復興” に最後まで拘り描き切ったことで、「地元のアイドル」止まりの結末でも、最終回まで見逃せない展開で私たちを楽しませてくれた。そう、要は脚本家の工夫次第で “普通” も面白くなると言う訳だ。

従って、本作も天野アキとは違った意味での「地元のアイドル」と言う立ち位置を作るべきだった。普通のどこにでもいる女の子なのだが、働き者で真面目で健気で、なぜか応援したくなる “奥茨城村のアイドル”、“あかね坂商店街のアイドル” 的な存在に仕立てて、仕上げて行くべきだったと、今は思う…

あとがき

最近、長文の感想ばかりで書くのも一苦労ですが、読者の方の負担も考えて、今回の舞台が奥茨城だから、短めにイケると高を括ったのが間違いでした。すみません、また長文になりました。やはり、奥茨城の面々の個性的な存在感を見せつけられると、みね子の “普通” が際立ち過ぎて、残念としか言いようがありませんでした…

最後に。前回の私なりの大胆な構成案を書いた感想に、100回ものWeb拍手とたくさんのコメントを頂き、ありがとうございます。1シーンを入れ替えるだけで、内容がグッと良くなることを分かって頂いて嬉しいです。さて、今回は「4人目が出来た」と言う大胆な提案をしました。皆さんの感想が楽しみです。

それに、こうして前向きに見ていないと、また「なんか、なんかなぁ」とぼやくだけになりますから。あと2回、“普通過ぎるヒロイン” を一緒に見守りましょう。

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【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
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「ひよっこ」 最終週前に脚本家の愚痴?を公開するのは反則!(2017/09/21)
「ひよっこ」 最終週は? 脚本家「登場人物みんなが少し幸せになっている」(2017/09/25)

第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1 2 3 4 5 6
第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7 8 9 10 11 12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『旅立ちのとき』
19 20 21 22 23 24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
第15週『恋、しちゃったのよ』
85 86 87 88 89 90
第16週『アイアイ傘とノック』
91 92 93 94 95 96
第17週『運命のひと』
97 98 99 100 101 102
第18週『大丈夫、きっと』
103 104 105 106 107 108
第19週『ただいま。おかえり。』
109 110 111 112 113 114
第20週『さて、問題です』
115 116 117 118 119 120
第21週『ミニスカートの風が吹く
121 122 123 124 125 126
第22週『ツイッギーを探せ!』
127 128 129 130 131 132
第23週『乙女たちに花束を』
133 134 135 136 137 138
第24週『真っ赤なハートを君に』
139 140 141 142 143 144
第25週『大好き』
145 146 147 148 149 150
第26週『グッバイ、ナミダクン』
151 152 153

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【ひよっこ】第154回(第26週木曜日) 感想

昭和39年。集団就職で奥茨城から上京した「金の卵」谷田部みね子をヒロインに「ちゅらさん」の岡田惠和脚本が描く青春物語。…【ひよっこ】第154回(第2…

大丈夫>『ひよっこ』第154話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ああ、良い最終回だった! え? まだ後二日ある? … …ひじゅにですが何か? ​「この花に私が負けた様な気持ちにもなって」​byみね子 ↑この心境は分かる様な気がしたよ 何でもかんでも(他人のことさえも) ペラペラ喋りまくる、みね子に対し 実お父ちゃんは、みね子に何も伝えない...

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ひよっこ 第154回

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