ひよっこ (第133回・9/4) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第23週『乙女たちに花束を』『第133回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


昔の恋人が亡くなったと知った富(白石加代子)は、1人で別れを告げに行こうとする。心配した鈴子(宮本信子)は、付き添ってやりたいと思うが、昼間に店を抜けるわけにもいかず迷っていた。そこへみね子(有村架純)が、ピンチヒッターとして由香(島崎遥香)を連れてくる。突然の再会に、どうしていいかわからない鈴子と省吾(佐々木蔵之介)。気を利かせたみね子が指示を出し、由香と一緒にランチタイムのホールを回し始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

みね子は、いつ制服を変えて、お風呂に入っているの?

毎日同じ制服を着て出かけ、帰って来ては夜もあかね荘の住人たちと(前回で書いた)「一夜漬け騒動」に巻き込まれている(だけ)のヒロインみね子が、いつお風呂に入って、制服をいつ変えているのか、飲食の接客業の女性としての清潔さに疑問を持つこの頃…。前回は簡単感想だったから、今回はビシッと書いてみる。

みね子もヒデも休暇を取っても、通常営業できたでしょ?

そして、前回も書いたが、富さんが昔の恋人の告別式を遠くから見ると言う「一夜漬け騒動」に加え、更に、由香がすずふり亭のレジを手伝うと言う「一夜漬け騒動」が重なったと言うアバンタイトル。

だが、みね子が奥茨城に帰省しても、ヒデが島谷に会いに行くために2日間休んでも、すずふり亭は通常営業できた訳で、ここで鈴子がいなくても、大して騒ぐ話でないのは誰もが承知のこと。だから、ただただ大袈裟な「一夜漬け騒動」に見えてしまう…と言うのは厳し過ぎる見方であろうか。

キャラクターの主観が見え難い VS 脚本の真意を汲み取らない

桑田さんの歌声に合わせて歌っていると、いきなりの文字に驚いた。なんと今週の演出担当が堀内裕介氏と松木健祐氏の2人体制になっているではないか?

堀内氏は第16週『アイアイ傘とノック』で私が、「カット割りから、登場人物たちの "主観" が見え難い演出」と書いた人物。松木氏は、第20週『さて、問題です』で「脚本家の真意を汲み取らずに字面を映像化する演出」をした人物。

このような私の好みとは違う2人が組んで演出をして、良い方向に相乗効果が発揮されるかどうか?演出家の2人体制が成功か失敗か?その辺りにも注目して、主題歌明けから見ていこう。

"騒動" なのに、全員が整然と横一列に並ぶ違和感…

主題歌明けのすずふり亭の場面のファーストカットが凄かった。下北沢の劇場で上演されている芝居のように、登場人物6人が2人組ずつになって、ずら~っと横並び。まるで、手前に観客席でもあるような、静的(動的でない)で面白味のない人物配置。一夜漬けとは言え「騒動」なのだから、厨房まで横一列はないでしょうが。

元気でテキパキ動いてお節介で自己チューな新生みね子の誕生

まだ、今回が始まって3分頃。久し振りの鈴子と省吾と由香の再会の話を、「うん」と言う感じで気持ちを切り替えて、店を仕切ろうと張り切るみね子が、こんな↓ことを言った。

みね子「再会のお話は後ほど、お店が終わったあとにでも」

この台詞を聞いた瞬間、脚本家がみね子のキャラクターを完全に、それも残りの1か月のために意図的に切り替えたことを悟った私。もちろん、当blogの読者さまなら皆さんお察しの通りの、ヒデの一件の時だ。テレビ局に出前に行ったみね子が既に、“第二次みね子” とか “新生みね子” に変わっていたのは記憶に新しい。

情に流されず、自分の言いたいことを伝えるためには立場の違いや年齢の上下なんて一切お構いなしの、元気でテキパキ動いてお節介で自己チューなキャラ設定の “新生みね子” の誕生だ。

正式な、みね子の「キャラ変更宣言」とも言える描写

この↓みね子のモノローグでも、正直に「キャラ変更」を盛り込んでしまっているし、直後のヒデの回想をわざわざ入れたのも、同じこと。

みね子(M)「お父さん…由香のこど 今までの私だったら、
      余計のお節介だと思って、
      絶対こんな風にでぎながったと思うんです」

決して “新生みね子” がダメって訳ではない。唯一気になるのは、みね子が変身するきっかけになる秀俊のこの↓言葉に、そんなに強力な神通力があるようには思えないし…

秀俊「もうちょっと 自分の気持ちを
   大切にしてみたらどうかな」

そもそも秀俊と言う男がどんな人物かも、視聴者へ十分な情報が与えられていない状態で、この言葉だけでヒロインがキャラ変更してしまうのは、あまりにも強引ってこと。「ヒデも来てますね」の語りも大きなお世話と言うか、強引に視聴者を誘導し過ぎって思う。

と言うか、4月の始めから、みね子は情に流されず、自分の言いたいことを伝えるためには立場の違いや年齢の上下なんて一切お構いなしの、元気でテキパキ動いてお節介で自己チューなキャラ設定で良かったのでは?とつくづく思ってしまった。いや、そうしてくれていた方が、今となっては良かったと思う。

これまで応援できたのは、脚本家の信念が見えたから!

みね子がキャラ変更する少し前から、物語は必ずしも面白く、良く出来ていたとは言い難い。

それでも、当blogに書き続けたように応援できたのは、例え、強引でも、無謀でも、一夜漬けでも、「奥茨城編」で描いていた、普通の人たちの日常を普通に描くことで人生の悲喜交々を丁寧に優しく描くと言う脚本家の信念みたいなものが見えたから。

「向島電機編」でのひと夏の思い出や、澄子を探し歩いた上野駅近くの屋台のラーメン屋の夜や、工場最後の日の豊子の籠城事件、そして綿引と言う人間との出会い。「赤坂編」だって、実や美代子とすずふり亭のみんなの交流や、みね子が再就職するくだりや、宗男のビートルズ旋風など…

それなりに、昭和40年代初期への脚本家自身のオマージュみたいなものまで盛り込まれていたから、見続けることも応援し続けることも出来たのだ。

もう「奥茨城編」は帰って来ない…と感じた15分間…

しかし、今回を見てがっかりしたと言わざるを得ない。特に後半からの取って付けだだだけにしか見えない時子のツイッギー騒動、早苗の謎の男の騒動、漫画家コンビと漫画と、愛子の片思い騒動など、無理矢理に「語り」で視聴者を焚き付けているだけ。

もしかして、8月の1か月で「奥茨城編」の頃の雰囲気に戻そうと、みね子の部分の描写は抑え目に傍観者にしておいて、脇役たちのどうでも良い話で外見を繕って頑張ってはみたけれど、あまりに困難で最終手段として、最後の1か月間は、ヒロインをキャラ変更させて乗り切ろうってことでは?

そう考えれば、あの低空飛行状態の8月も理解できるし、今回の急展開も納得できなくもない。やはり、顔が同じだけの「ひよっこ劇団」が『ひよっこ第二章」を全く違うキャラクターで演じていると考えるのが自然かも?とにかく、「奥茨城編」はもう帰って来ないと思った方が良いと感じた15分間だった………

あとがき

各視聴者の興味があること、無いこと含めて、一夜漬けみたいな騒動を出来る限り散りばめましたって感じですね。あとは、ご自由に楽しんで下さいみたいな。脚本家の誇りやプライドが感じられなくなってきたのは、本当に残念です。

最後に。前回の簡単感想に、72回ものWeb拍手とたくさんのコメントを頂き、ありがとうございます。本当に、みね子のキャラクターが別人になりましたね。この事を「がんばれ、みね子!」と応援するか、「付いて行けない」と落胆するかの二択になりそうですね。取り敢えず、暫く「新生みね子」での『ひよっこ第二章」を見守りたいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


                   

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説「ひよっこ」 オリジナル・サウンドトラック
がらくた (初回生産限定盤A)
がらくた (初回生産限定盤B)
がらくた (初回生産限定盤C)
連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド)
NHK連続テレビ小説 ひよっこ 上
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」1964年の食卓 (TJMOOK)
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」 若い広場 (NHK出版オリジナル楽譜シリーズ)
有村架純主演 連続テレビ小説 ひよっこ 完全版 ブルーレイ全3巻セット(先着300名様にひよっこメモリアルブックプレゼント!)【NHKスクエア限定セット】
有村架純主演 連続テレビ小説 ひよっこ 完全版 DVD全3巻セット(先着300名様にひよっこメモリアルブックプレゼント!)【NHKスクエア限定セット】
昭和40年代ファン手帳 (中公新書ラクレ)


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/10390/


【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
ひよっこ 総集編(前編) (2017/7/8) 感想
奇跡のコラボ 「ひよっこ」の三男が「コード・ブルー2」に出演していた (2017/07/12)
「ひよっこ」のオープニング映像が、後半戦から一部変わってます (2017/07/20)
SONGS「SONGSスペシャル 桑田佳祐」 (2017/8/24) 感想
NHK「うたコン」での桑田佳祐さんとひよっこのコラボ (2017/08/29) 感想

第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
1 2 3 4 5 6
第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7 8 9 10 11 12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13 14 15 16 17 18
第4週『旅立ちのとき』
19 20 21 22 23 24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
第15週『恋、しちゃったのよ』
85 86 87 88 89 90
第16週アイアイ傘とノック』
91 92 93 94 95 96
第17週『運命のひと』
97 98 99 100 101 102
第18週『大丈夫、きっと』
103 104 105 106 107 108
第19週『ただいま。おかえり。』
109 110 111 112 113 114
第20週『さて、問題です』
115 116 117 118 119 120
第21週『ミニスカートの風が吹く
121 122 123 124 125 126
第22週『ツイッギーを探せ!』
127 128 129 130 131 132
第23週『乙女たちに花束を』

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

乙女たちに花束を>『ひよっこ』第133話

​​​​​​​​​由香に着せる制服の予備があったのかと驚いてたら 高子さんが着ていたものだったのね 高子さんったら、長年勤めていたはずなのに シミも擦れもなく新品同様? 大き過ぎるなら、みね子のを貸しても良さそうなところ 話にも出ないのは、やはり一着しか支給されてないから? もしかして、そうやって 一着の制服が代々受け継がれていくのが “すずふり亭”の伝統? ...

乙女たちに花束を>『ひよっこ』第133話

​​​​​​​​​由香に着せる制服の予備があったのかと驚いてたら高子さんが着ていたものだったのね高子さんったら、長年勤めていたはずなのにシミも擦れもなく新品同様?大き過...

【ひよっこ】第133回(第23週月曜日) 感想

昭和39年。集団就職で奥茨城から上京した「金の卵」谷田部みね子をヒロインに「ちゅらさん」の岡田惠和脚本が描く青春物語。…【ひよっこ】第133回(第23…

ひよっこ 第133回

『乙女たちに花束を』内容昔の恋人に別れを告げに行く富(白石加代子)に付きそう鈴子(宮本信子)しかし、“すずふり亭”をあけるわけにもいかず、そこでみね子(有村架純)は、由香(島崎遥香)を連れてくる。戸惑う、鈴子と、省吾(佐々木蔵之介)に、みね子が。。。。。 敬称略 まあ、 みね子が抜けても、秀俊が抜けても、...

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中。
ご迷惑とは存じますが、SeesaaブログからもTB送信させて頂きます。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR