映画「スパイダーマン:ホームカミング(2D・日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし

なお、過去の『スパイダーマン』の実写化映画シリーズはほぼ全作鑑賞済み。

ディレクター目線のざっくりストーリー
スパイダーマンとして活動する15歳のピーター・パーカーは、高校の部活のノリで近所の危機を救うヒーロー気取りの高校生。憧れのトニー・スターク(=アイアンマン)に才能を認められ、スタークから特製スーツを貰い、NYの街を華麗に飛び回ってはスタークからの連絡を待っていた。
そんなある日、巨大な翼を持った謎の怪物が現れる。ピーターはここぞとばかりに実力を示そうとするが、スタークに「アベンジャーズに任せろ」と止めらせてしまう。そんなピーターだが、スタークの制止命令を聞かずに怪物と闘おうとする…
史上最年少スパイダーマンは、青春真っただ中の庶民派だ
過去にスバイダーマン映画は数々あれど、史上最年少スパイダーマンの活躍と成長を描くヒーロー・アクション『スパイダーマン:ホームカミング』。本作の一番評価すべきは、その血気盛んなところと新鮮さ。
これまでのスパイダーマンの一般的なイメージは、自らの強大な力と責任に苦悩するヒーローだが、新シリーズである本作の15歳のスパイダーマンは、今どきの軽快さとコミカルな愛らしさを兼ね備えている。更に、スパイダーマン活動も、まるでバイトか部活動のようなノリで、ご近所トラブルを解決すると言う超庶民派。
その上、彼が頑張って活動する理由は、憧れのアイアンマンことトニー・スタークに認めて貰い、「僕にも何か出来る」と自らを証明したいと言うのが面白い。とにかく、本作のヒーローは、青春真っただ中の庶民派なのだ。
副題の「ホームカミング」に込められた2つの意味
サブタイトルの「ホームカミング」とは、高校の同窓会イベントのことの他に、“帰省” や “帰郷” と言う意味がある。本作のテーマは、主人公のピーターが、スパイダーマンとして活躍することで、自分の存在価値や自分の居場所を見つけること。
主人公の自分探しと、本作が物語の最初からリブート(再始動)した新シリーズの第1作目と言う2つの意味が込められているのだろう。
普通の高校生たちの日常的な学園生活が描かれる
とにかく物語と登場人物が練りに練られており、本当に良く出来てる。物語のベースは、主人公が通う高校が全米学力コンテストに参加すると言う設定。その優秀なグループで一緒の美少女への恋心、機械オタクの少年との友情など、まるで青春映画と見間違えてしまうような普通の高校生たちの日常的な学園生活が描かれる。
軽快で軽妙な、ど派手アクションシーンも盛りだくさん
当然にど派手なアクションシーンも盛りだくさん。スパイダーマン映画ではお馴染みのNYの街をひょいひょいと飛び回るシーンもいつもより軽快で軽妙。真っ二つに裂けたフェリーをクモの糸で必死に繋ぎ止めるシーンは、観客の手にも力が入る臨場感で魅せてくれる。
若き俳優トム・ホランドがスパイダーマンの新たな魅力を引き出した
また、マイケル・キートンの “怪演” と言う比喩がピッタリな翼の怪物バルチャーとの戦いはハラハラドキドキで見応え十分。まだ21歳の若き俳優トム・ホランドが演じる15歳の “青春真っただ中の庶民派ヒーロー” はスパイダーマン映画の新たな魅力を引き出してくれた。第2作目にも大いに期待したい。
あとがき
史上最年少スパイダーマンは、青春真っただ中の庶民派です。ご近所トラブルを解決するためのヒーロー活動も、使命感や責任感と言うより部活動感覚。頑張る理由も女の子にモテたいでなく、憧れのヒーローに自分を認めさせたいと何とも青臭いのです。でも、その軽くて強い青春パワーが、クモの糸で極上の映画の世界へ連れて行ってくれます。
なお、クレジットタイトルのあとにも映像があるので、最後の「SONY」のロゴが出るまで席を立ちませんように。
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