ひよっこ (第99回・7/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第17週『運命のひと』『第99回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
高子(佐藤仁美)が結婚して奥茨城へ行ってから数か月、みね子(有村架純)の仕事ぶりも板についてきた。そんなある日、人気女優の世津子(菅野美穂)が来店。「おいしかった」と料理も店も褒められ、省吾(佐々木蔵之介)をはじめみんなが誇らしい気持ちになる。一方、あかね荘には向島電機の元舎監・愛子(和久井映見)が引っ越してくる。一番の目的は片思い中の省吾だが、持ち前の明るさで住人たちともすぐに打ち解ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
月末だし、全体の2/3終了で、大きく話を動かすようだ
1967年/昭和42年4月。ここで一気に時間経過か…。みね子の悲恋の時間経過は明示しなかったのに。まっ、考えてみれば明日が丁度100回の放送で、全体の2/3が消化された訳だし、本作の「1か月毎に話が変わる」パターンでは、予想通りの大きな区切りが7月末の水曜日に訪れたと言う訳だ。
「永井愛子アワー」も良いが、高子のその後を入れても…
進展のない「安部米店物語」を挟んで、皆の [妄想] 通りに、高子(佐藤仁美)と入れ替わりに愛子(和久井映見)が登場。あかね荘にまで住んでる設定だから、高子より格上か?と感じていたら、こんな↓「語り」が入って来た。
N「永井愛子アワー、楽しんで頂けたでしょうか?」
ここまで8分弱。貴重な15分の半分近くを割いちゃった。「赤坂恋シリーズ」とか名付けるのは勝手だし、愛子が登場すると画面がパッと明るくなるし、面白いのも確かなのだが、7分超は長過ぎないか?
それなら、時間経過の分の説明映像として、高子の嫁入り風景や太郎(尾上寛之)との新婚生活も入れたら良いのに。島谷(竹内涼真)があかね荘から引っ越すシーンまでは必要ないとしても。どうやらこれ、ほぼ完全に前回までと切り離したってことのようだ。これ、連ドラでしょ?人物設定だけ繋がってれば良いってものではないと思うが…
世津子たちの料理が突然出て来たように見えたのだが…
さて。すずふり亭に、残り2/3の注目人物である世津子(菅野美穂)が来店。テーブルに座った直後に料理が出て来たが、大女優は多忙だから、入店時間とメニューを事前予約していたってことか?料理が出る前にビールの栓が開いていたから、注文をして待っていたはずだが。編集でワイプ位は入れても良いような…
「運命」で、半ば強引に物語を動かしたのは残念…
店を出て、帰路に向かう車中の世津子に、こんな↓「語り」が被る。
N「この人、みね子の運命を変える人。
私、そんな気がします」
「運命」か…。「運命」と言う言葉で、半ば強引に物語を動かして行くと言う訳だ。決して悪いとは思わないが、敢えてここで「そんな気がします」なんて誤魔化さなくても良かったような。誤魔化さず言い切った方が、物語の水先案内人としての「語り」としての役目を的確に果たせたような気がするが…
昭和42年なら「来れなく」でなく「来られなく」では?
唐突な時間経過に驚きつつ、「運命」で物語の舵を強引に切る話にも、何とか納得して好意的に見てきたつもりだが、これは、これだけは頂けない。ってか、折角、冒頭で「1967年/昭和42年4月」と説明したのに、これ↓には、私は相当に違和感を覚えてしまった。
女性AD「来れなくなったそうなんです!」
「来られなくなった」じゃないの?「ら抜き言葉」の歴史は定かでないが、恐らく目立って来たのは90年代。流石に、一般的な時代感覚(敢えて、高尚な時代考証とは言わない)から言っておかしい。「ら抜き言葉」は時代の流れによる文法の変化とは捉えてはいるが、朝ドラで、NHKで、「来れなく」は無いんじゃないかな。
あとがき
折角、菅野美穂さんと和久井映見さんの2大女優が出演してるのに、どちらもちょっと高めの声に設定してるんですね。これまではそんなに気になりませんでしたが、レジ前での鈴子(宮本信子)との会話で、そう感じました。菅野さんの声のトーンを変えたら、2人の違いが更に魅力的になったような気がしました。
それと、ヒロインだから…なのでしょうが、来られなくなった女優の代役を時子にさせるって展開は考えなかったんでしょうかね。まあ、ど緊張のみね子に世津子が手を差し伸べるってことで関係性を深める流れなのでしょうが。まあ、視聴率的には、適度に愛子が登場すれば稼げるから、本編はただただ進めるだけかなぁ。
前回も、称賛でない感想なのに、91回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。一気に時間経過しましたね。これで世津子が中心に物語が構成されていくようです。完全に「奥茨城編」と「向島電機編」と異なるテイストの話になりそうですね。とにかく、父親捜しのくだりを進めて欲しいです。他はどうでも良いので。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
最後に。本日(7/26)より、本作の主題歌、桑田佳祐さんの『若い広場』のプロモーション・ビデオが公開されています。ドラマ仕立てになっており楽しい映像に仕上がってます。歌詞も、なかなか『ひよっこ』らしい部分もありますよ。『若い広場』のPVのフル・ヴァージョンは3:15からです。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
●ひよっこ 総集編(前編) (2017/7/8) 感想
●奇跡のコラボ 「ひよっこ」の三男が「コード・ブルー2」に出演していた (2017/07/12)
●「ひよっこ」のオープニング映像が、後半戦から一部変わってます (2017/07/20)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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第13週『ビートルズがやって来る』
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第14週『俺は笑って生きてっとう!』
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第15週『恋、しちゃったのよ』
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第16週アイアイ傘とノック』
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第17週『運命のひと』
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