ひよっこ (第98回・7/25) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第17週『運命のひと』『第98回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


月時計で島谷(竹内涼真)と自分たちの今後を話し合い、みね子(有村架純)は二十歳の誕生日を迎えた。一方、すずふり亭では高子(佐藤仁美)が結婚報告をする。お相手はみね子もよく知っている、奥茨城村のあの人だった!すでに奥茨城へ行って相手の家族にあいさつも済ませたという。鈴子(宮本信子)は長年働いてくれた高子に感謝し、省吾(佐々木蔵之介)や元治(やついいちろう)ら店のみんなで祝福する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前回の感想で、時子が登場したのに一切触れなかった理由

前回の最後で、時子(佐久間由衣)が登場したことに一切触れずに感想を書き終えたのだが…。その理由はこのシーンがすご~く寂しいと言うか残念な気持ちになったから。だって、時子が奥茨城弁丸出しでなく、標準語に近いイントネーションで喋ってるから。こう言う場面こそ、奥茨城弁が似合うのでは?

なぜ邦子に「おめでとう」を訛りで言わせなかったの?

そう思って見ていたら、「バー月時計」の邦子(白石美帆)がさらりとこんな事↓を言った。

邦子「みね子ちゃん、おめでとう」

大した関係性も描かれていない邦子が、いろんな意味を込めて「おめでとう」を言う違和感もあるのだが。あの~ぉ。こう言う時こそ、邦子は方言で客をおもてなしするんじゃないの?なのに、5分間も3人は標準語で会話して終わっちゃった。これね、とっても残念なのだ。

3人が標準語で会話したら、「月時計」の意味がない

実は、時子がみね子の失恋を励まし誕生日を祝う時の劇伴が、あのシーンと同じだった。私は演出家が、このシーンが奥茨城弁で書かれていない事への思いの表れと捉えた。それが第85話、すずふり亭で乙女荘シスターズの同窓会開催中に女優の川本世津子(菅野美穂)が来たシーンで、世津子がこの台詞↓を言った時だ。

世津子「訛りあるの恥ずかしいと思うの、辞めた方が良い。
    国の言葉を忘れたり捨てるんじゃなくて、
    標準語って言う違う言葉も、
    喋れるようになると良いんだよ。
    英語も出来る人みたいにね」

まあ、失恋して泣いて、二十歳になって初めて飲んだカクテルの味…みたいな全体の流れは、誰が脚本を書いてもこんな感じになるはずだ。でも、本作はこう言う普通の場面こそ丁寧に丁寧に描いて “本作らしさ” を表現して来たんじゃないのかなって。モノローグで想いを重ねるより、ずっと味わいがあるとは思わないか?

やはり、ここは邦子の最初の一言を奥茨城弁にするべきだった。そうしないと、方言辞典の話は何だったんだ?ともなる。邦子の訛りに時子も引き摺られて…てなれば、とても “本作らしさ” を醸し出せた。それに、今週登場する世津子も以前に言っていた訳だから、本当に残念で仕方がない。

あの漫画家コンビは、一体何を描こうとしているのか?

以前にも書いたが、漫画家コンビが出て来ると「また時間繋ぎか」と感じてしまう私。本作が、「実はあの2人が書いた漫画のドラマ化でした」ってオチなら納得もするが、出番を作るためにみね子を題材にした漫画を描いているようにしか見えないのだ。

それも、実話を基にしたストーリーならいざ知らず、創作物であるならいくらでも自在にハッピーエンドに描かば良いだけだし、それが作家性、クリエイティブってことではないのか?まっ、そう言うことも出来ないプロの漫画家志望って次元と感がることも出来なくはないが。

別れ話を広場でやっていれば、こんなシーン要らないのに

ここで、早苗(シシド・カフカ)がこんな↓事を言う。

早苗「別に終わりじゃないだろ。
   続ければ良いだろう。
   たかが恋が1つ終わった位で、
   人生に決着が着く訳じゃないだろ。
   いつかハッピーエンドになれば良いんでしょ」

確かに早苗らしい台詞だし、言ってることは間違っていないが、そもそもこんなシーン必要なのかな?確かに大家の富(白石加代子)にも耳に入れるのは、こうやるのが手っ取り早いが。私なら、前回書いたように別れ話そのものを、いつもの広場でやって、みんなが聞き耳を立ててる方が、ずっと朝ドラっぽいと考えるが…

本当は悲しいけど空元気…には見えなかったみね子

で、共同炊事場からすずふり亭が同じ劇伴で連結したシーンになっていたのが意外。と言うか、出勤前に落ち込んでるみね子の姿に切り替わらなかったのが意外。これ、前回の失恋シーンでみね子と一緒に泣いて笑った視聴者は面食らったのでは?

島谷(竹内涼真)は、家や家族を捨てて将来を変えてでも、みね子との恋を貫こうと婚約指輪まで準備して一晩部屋にも帰って来ていないのに、みね子はバーで酒飲んで泣いただけで、失恋終了?どう好意的に演技を見ても、台詞を聞くいても、本当は悲しいけど空元気で、わざと明るく振る舞ってるようにも見えないが。

失恋からの立ち直り…この15分間で正解だったのか?

みね子って、そう言う女の子だったっけ?二十歳になったら、急にサバサバした女性になっちゃったの?うーん、確かに視聴者の予想を裏切る展開ではあるが、前回で15分間丸々使って描いた割に、翌日はこれ?って。

島谷との交際が始まり、あそこまで号泣するような恋愛をした過程が描かれなかった違和感と同じ違和感を、失恋から立ち直ったみね子を見て感じてしまった。脚本家は本気でみね子と島谷との恋愛を書くつもりだったのか?と言わざるを得ない。だって、次のシーンがこれだから…

朝から幸せいっぱいなのは悪くはないが…

高子(佐藤仁美)の婚約宣言。これ、間違いなく「赤坂の恋シリーズ」の中に於いては、ヒロインの初恋も高子の結婚も同じレベルで扱ってる。いや、面白さと俳優の実力からすると「高子×太郎」の方が比重が重くなってる。確かに、朝から幸せいっぱいなのは悪くはないが、本当にこれで良いのかな。

なぜ、高子と米子に、太郎来訪の映像を被せなかったの?

これで良いのか、続きで書いちゃうと、さおり改め米子(伊藤沙莉)と高子のシーンも。わざわざ、「奥茨城編」の撮影時に今回のきよ(柴田理恵)たちと高子のシーンをちゃんと撮影してあったんだよね。

それなら、どうして先日の太郎(尾上寛之)が安部米店に来て、太郎の前で米子が「三男君を私に下さい!」と言ったのを編集でインサートしなかったんだろう?演出家はその放送は見ていなかったのか?奥茨城編」の3週間分を担当したディレクターの黒崎博氏とは思えぬ所業。折角、脚本は被せて来てるのに…

まあ、「高子×太郎」も「みね子×島谷」同様に結婚に至る過程は、ほぼ描かれず恋の予感から結末へ一気に飛んじゃったから、どうかと思うが…

あとがき

ここんとこ毎日のように書いている気がするが、どうして「みね子×島谷」で、ルンルン交際中の2人に厳しい現実の壁が出来て、2人で苦しみ悩んだのを描かずに1か月以上時間経過させて、失恋の結果だけ描いたんでしょう。それだから、今回の鈴子(宮本信子)への失恋報告にも、あまり感動はありませんでした。

先々週辺りから、脚本と演出がチグハグになってるのが顕著な気がします。脚本が仕掛けても演出が答えず、演出で盛り上げようにも脚本がつまらなかったり。前者が今回の安部米店であり、失恋明けのすずふり亭。何か、普通の連ドラになってきているようで残念です。もっと “本作らしさ” が欲しいんです…

前回も、称賛でない感想なのに、85回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。みね子は「こう見えて強いんですよ」と言っていましたが、人間的に “強い” ってことが、今回のみね子から私は感じることが出来ませんでした。まっ、失恋のくだりをダラダラと描かれるよりは良かったですが。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。

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【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13  14 15  16  17  18
第4週『旅立ちのとき』
19  20  21  22  23  24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
第15週『恋、しちゃったのよ』
85 86 87 88 89 90
第16週アイアイ傘とノック』
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第17週『運命のひと』
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