ひよっこ (第97回・7/24) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第17週『運命のひと』『第97回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


みね子(有村架純)が由香(島崎遥香)から「島谷(竹内涼真)は実家の経営難で縁談を勧められている」と聞いてから月日が流れ、季節は冬になった。変わらず交際を続けていたが、ついに島谷から「話がある」と呼び出される。みね子は別れを覚悟して月時計に行くが、島谷に「家族と縁を切るつもりだ」と切り出されて驚く。実家が困窮していること、縁談のことを丁寧に説明してくれる島谷の気持ちをうれしく思うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

演出担当に、「奥茨城編」を作った黒崎博氏が登板

細かい部分の感想に入る前に。今回の15分間は、アバンタイトルを抜いて舞台が「バー月時計」の1か所だけで描かれた。狭い店内に登場人物は3人だけ(全部で4人だが)で、先が見えてる脚本をよくぞここまでしっかりと演出したものだ。カット割りや時報の効果音など上手く使って、脚本の間延び感を見事に最小限にした。

クレジットを見忘れたので、録画で確認したら、本作のチーフ・ディレクターの黒崎博氏だった。黒崎博氏と言えば、4週間に亘る「奥茨城編」の3週間分を担当した演出家。そして、第10週『谷田部みね子ワン、入ります』以来、7週間ぶりの登板。どうやら演出面に於いては、久し振りに安心できる1週間になるかも…

なぜ、そーっと1か月以上の時間経過をさせたのか?

さて本編。今回、すご~く違和感を覚えたのが、先週の土曜日にも繋がる部分だが、ここで前回のシーンの構成を振り返ってみる。

【1】みね子が由香から「島谷は実家の経営難で縁談を勧められている」と聞く。
【2】その直後、意味不明なハイテンションの時子(佐久間由衣)。
【3】翌日?のすずふり亭で働くみね子。
【4】店の裏で話すみね子と島谷。みね子は冬用のコートを着てる。
【5】その夜?の広場のみね子が島谷の部屋の灯りを外から見てる。
【6】父親に手紙を書く島谷は、セーターを着てる。
【7】東京の全景。
【8】朝、出勤するみね子に島谷が、卒論完成と夜の約束の話をする

もったいぶらずに言おう。これ、【2】から【5】の間で時間経過してるよね。由香(島崎遥香)からの情報提供から今回の島谷(竹内涼真)の返答まで、恐らく1か月以上は時間経過させている。

雰囲気では、卒論を書き終えていることからも秋から冬に季節が変わってる。衣装も明らかに冬仕様だから間違いない。あらすじにも “月日が流れ、季節は冬になった” とある。

しかし、劇中では、テロップも「語り」でも時間経過は一切表現されていない。普通なら過剰なまでに「語り」で補強するのに。しかし、私が感じたすご~い違和感はそこではない。島谷自身が、実家や父の会社の窮地で戦略結婚的な縁談を父から勧められたのに、1か月以上もそのことを放置していたことだ。

確かに時間経過をさせたことで、冬の寒空の方が失恋に合いそうだとか、この先がどうなるか視聴者に期待を持たせようとか、そう言う脚本家としての意図はあるだろう。

島谷は、1日も早く結論を出すべきだったのでは?

しかしだ。島谷はみね子(有村架純)にこんなこと↓を言っていた。

島谷「中途半端なことは許されないから」

これって、この文脈から単純に捉えれば、“島谷自身のみね子への気持ち” が「中途半端なことは許されないから」となり、島谷の男らしさ(性差別か?)とか判断力のある面を描いているように映るが、きちんと物語に沿って捉えれば、“島谷自身の父親や会社への態度” が「中途半端なことは許されないから」となる。

だとしたら、1日も早く結論を出すことが、結果的に “島谷自身のみね子への気持ち” と “島谷自身の父親や会社への態度” を中途半端にしなかった…となるのでは?そう、むしろこの「無駄に長い時間経過」が島谷に “中途半端な男” と言う印象を与えてしまったのだ。お粗末な結末だと言わざるを得ない。

出生や財産で人を見ないのが、当初からの島谷では?

ついでに、島谷と言う男の言い分が良く分からない箇所もあった。みね子に、家と縁を切ることで、裕福なバックボーンが全て無くなることを話すくだりだ。

島谷「貧乏になっちゃうかもしれないけど、ごめんね。
   でもさ、良いと思うんだ。
   お金なんて無くてもさ、自分らしく生きられれば…」

今回の文脈を素直に捉えれば、「お金は無くなっちゃうけど、島谷純一郎は変わらない」と言う人間宣言的にも聞こえるが、第89回の放送で交際を始めた頃に、貧乏な生まれであることで交際に引け目を感じていたみね子に、島谷はこう↓カッコよく言っていた。

島谷「じゃ、みね子ちゃんは、
   行方不明になったお父さんのせいで、
   東京に働きに来てる可哀想な女の子?
   違うだろ?君は谷田部みね子だろ?」

この時と矛盾しないか?生まれや財産や地位や名誉に関係なく、その人物そのものを見る目を持っていた(いる)のが島谷では?何か、腑に落ちない…

プロポーズを断るシーンも、もっと工夫が欲しかった

それと、悪くないけど、ちょっと惜しいと言うか、やりようがあったように感じたのが、みね子が島谷からのプロポーズを断るシーン。確かに、みね子の成長を覗かせるシーンではあったが、この↓みね子の台詞で、首を傾げてしまった。

みね子「悲しかったり、悔しかったり、寂しかったり、
    そんなこどばっかしです。
    お金が無い人で、貧しくても構わないなんて
    思ってる人はいないと思います」

最近のみね子、悲しかったり、悔しかったり、寂しかったり、そんなこどばっかしだったかな?奥茨城にいた頃、向島電機の入社当時と倒産直後はそんな風に見えていたが、「赤坂編」になりすずふり亭に就職してから、お金で苦労したなんて雰囲気は微塵も感じていないのだが…

突然のお金の苦労話や「家と断絶=親不孝」と言うのも…

このくだり、ケジメがつけられない島谷に引導を渡してあげようみたいな、姉御肌的なみね子の部分を出して、島谷を叱咤激励しながら自分の恋心にも健気にケジメをつけたと、超好意的な脳内補完をしろと言うことか?「みね子を選ぶこと=親不孝」と言う価値観も短絡的で、今一つ納得できないが…

ならば、衣装持ちであるような表現や、父親捜しを全くしていないような表現は慎んで欲しい。生活を切り詰め仕送りし、休みの日には父親捜しをしているように描いて欲しい。それが無いのに…もういいや。

あとがき

先週の由香が突然登場した当たりから、ヒロインの初恋物語がおかしくなりましたね。普通に、「父親に押し付けられた戦略結婚だけど、親と実家と会社を守るために僕は君と別れる」と潔くみね子に言って、みね子は島谷の全ての気持ちを汲んで「ありがとうございました」と答えて、24時の時報で良かったのでは?

でも、今日みたいなのが、お涙頂戴で視聴率は良いのでしょうが。今週の残りは、みね子のCM出演と川本世津子(菅野美穂)、後は「安部米店物語」ですよね。本作はこれまで「1か月」と単位で物語を進めて来たので、今週でその切り替えをするみたいですね。それもまた強引に。もう少し、連ドラらしく物語を進めて欲しいです。

前回も、ここ数回に亘って続けて書いている称賛でない感想なのに、105回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。明日で島谷との話は決着つくのかな?予告編には涙と指輪のカットしか無かったので。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。

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【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
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第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
13  14 15  16  17  18
第4週『旅立ちのとき』
19  20  21  22  23  24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
第15週『恋、しちゃったのよ』
85 86 87 88 89 90
第16週アイアイ傘とノック』
91 92 93 94 95 96
第17週『運命のひと』

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