ひよっこ (第96回・7/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第16週『アイアイ傘とノック』『第96回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
由香(島崎遥香)に連れられて月時計に来たみね子(有村架純)は、島谷(竹内涼真)に縁談話が持ち上がっていると聞かされて動揺する。なぜ教えてくれたのか疑問に思うみね子に、「親や家のために子供が我慢するなんて許せない」と熱く語る由香。部屋に戻ったみね子は、自分の不安を時子(佐久間由衣)に気づかれまいと、いつもと同じようにふるまう。卒論の準備で忙しい島谷となかなか会えないみね子。そして季節は冬になり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
「何で、ここで由香さんなのですか?」と問いたい…
また、前回の不可思議な喫茶店のシーンをアバンタイトルに使って…まだ続きをやるの?って感じで始まった土曜日。そりゃ、止める訳には行かないわなと思いつつ、「バー月時計」でみね子(有村架純)からこんな↓台詞が発せられた。
みね子「由香さんは、何で私に教えてくれたんですか?」
みね子が、由香(島崎遥香)にそう聞きたいのも無理もないが、それを言うなら私も脚本の岡田恵和氏に言いたい。「何で、ここで由香さんなのですか?」ってね。前回もさらっと触れたが、由香と言う登場人物は、だいぶ前にほぼ1回程度だけ、それもかなり唐突に登場したキャラクター。
どんな人物かも殆ど描かれていないし、そもそもこの物語(ドラマ)に出ただけで、物語に絡んでいる登場人物とは言い難い。そんなビートルズ旋風の時だって完全に蚊帳の外だった由香を、(一応)大事なヒロインの悲恋のくだりで登場させるのは明らかに不自然だし、話の腰を追ってるだけ。ホント、どうして???
邦子を利用して、由香を引き摺り込む仕掛けは頂けない
どんな人物かも分からない人のお説教に「ありがとうございます」とお礼を言っちゃうみね子もみね子だが、みね子が店を出た後、邦子(白石美帆)に「そろそろ」なんて言わせて、無理矢理に本編に絡ませようと言う見え見えの仕掛けに、もはや腹が立つレベル直前だ。すべて大人の事情が悪いのは間違いない…はずだ。
時子のくだりも、大人の事情が…
大人の事情と言い出せば、膝小僧を出した時子(佐久間由衣)の登場も同じだ。また、例の舞台のシーン。時子人気にあやかろうと言うのと、舞台シーンを入れたいと言う裏事情だけの、本編には全く無関係なくだり。それを「1話入魂」なのに5分間も時間を割くって?
竹内涼真さんで視聴率稼ぎをしたいようにしか見えない…
そして、これまた大人の事情で、憂鬱な表情と明るい笑顔と悩む姿の島谷、じゃなくて竹内涼真さんで視聴率稼ぎ…と言いたくなるような不思議なシーン。流石に作り手も意味不明なのは承知なのだろう。久し振りに「お父さん…」で逃げてきた…
みね子(M)「お父さん…。あれから島谷さんからは、
何もありません。何もありません…」
無いよ。島谷さんからでなく、脚本家からも演出家からも何も訴える者が無い。ただ、(恐らく)悲恋と言う結末に向けて、引き伸ばしつつページを埋めてるだけって感じ。いつもは褒める東京タワーの情景カットも、今回は明らかに使うカットが無かったからとしか思えなかった不自然さ。なんか、なんかなぁ…
私が「みね子×島谷」の恋バナに興味関心が薄いワケ…
結局、この1週間、「赤坂の恋シリーズ」を見て感じたのは、私自身が「みね子×島谷」の恋バナに興味関心が薄いと言うことだ。その理由は、脚本も演出も「太郎×高子」と「省吾×愛子」の方をサプライズ化するなどして、面白おかしく描いている上に、今後の発展性もあるから連ドラとしての楽しさもあるのだ。
それに対して、「みね子×島谷」は、なぜか最初から “悲恋” と “島谷退場” の匂いがプンプンしており、盛り上がりに欠けたし、脚本も演出も盛り上げようとした気配は薄い。漫画家コンビと早苗(シシド・カフカ)が盛り上げ役だったが、先が見えてる話を盛り上げよとされても、簡単に盛り上がるものではないはずだ。
金曜まで「太郎×高子」と「省吾×愛子」で良かった…
こう言う1週間になるなら、折角、月曜日から愛子(和久井映見)と太郎(尾上寛之)が登場したのだから、そのまま金曜日まで先日の感想で書いたように、島谷と父の喫茶店での会話を太郎と高子に聞かせて、愛子と省吾(佐々木蔵之介)を絡めて、皆でみね子に賑やかに大きなお世話を焼いた方が良かったのでは?
みね子(M)「お父さん…。私の恋が終わろうとしています」
そうしておけば、今回の最後のこの↑みね子のモノローグと、微笑から涙ウルウルになる微妙な有村架純の演技も、活かせただろうに…
あとがき
自称「本作の応援団」としては言いたくないですが、今週って必要でしたか?何か、ここへ来て突然に上層部からの “大人の事情” を脚本家自身が「話が違う」と思いつつ、物語の急ハンドルを切っているような気がしてなりません。
従って、何となく事前に考えておいた物語の要素は残しつつ、都度都度変えているみたいな違和感と唐突感が脚本に表れてしまっています。更に、今週の演出は引き伸ばし感のある無駄な部分が多く、観ていて飽きても来ちゃう。次週の予告編も、騒動至上主義に近いような内容になっており、とても心配です…
前回も、ここ数回に亘って続いている称賛でない感想なのに、94回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。やはり、「奥茨城編」「向島電機編」みたいな “心の揺さぶり” が欲しいんですよね。みね子が早く次の段階に進むことを期待します。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
●ひよっこ 総集編(前編) (2017/7/8) 感想
●奇跡のコラボ 「ひよっこ」の三男が「コード・ブルー2」に出演していた (2017/07/12)
●「ひよっこ」のオープニング映像が、後半戦から一部変わってます (2017/07/20)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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第13週『ビートルズがやって来る』
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第14週『俺は笑って生きてっとう!』
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第15週『恋、しちゃったのよ』
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第16週アイアイ傘とノック』
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