ひよっこ (第94回・7/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第16週『アイアイ傘とノック』『第94回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
島谷(竹内涼真)が風邪をひき、懸命に看病するみね子(有村架純)。住人たちが2人を冷やかしながらも応援するなか、あかね坂にはほかにも恋が生まれていた。省吾(佐々木蔵之介)に一目ぼれした愛子(和久井映見)は、すずふり亭に通うように。「スターに恋してる感じ」と言って、客席から省吾を見つめてうっとりする。一方、高子(佐藤仁美)の元にはたびたび贈り物が届く。贈り主は高子に思いを寄せる意外な男性だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
この状態を「赤坂の恋シリーズ」と呼ぶセンスが…
高子(佐藤仁美)が太郎(尾上寛之)と結ばれて奥茨城に嫁いで、ウエイトレスに1人欠員が出れば、そこに愛子(和久井映見)が入り、物語的にも誰も傷つかず、幸せエピソードだけで丸く収まるし、高子は「奥茨城編」で更に本領発揮出来るし、愛子は「赤坂編」に出続けられ…前回の感想で書いた。
従って、今回の9分までのくだりは、このための経過を単純に描いただけで、これと言った感想は無い。相変わらず手紙が何枚も登場しても、“見た目もどき” の中途半端な画角のカットしかないし、脚本を単純になぞってるだけの面白みのない演出に少々呆れ気味。
いや、呆れているのは演出だけでなく、脚本にもだ。この、視聴者の誰もが分かり切ってる内容を、今までと変わらぬ手法で書いて、「赤坂の恋シリーズ」としてまとめてしまうセンスってどうなの?って。だって、ヒロインの恋バナまでシリーズに入れたら、益々みね子(有村架純)の存在感が薄まるだけなのに…
みね子の出番のために島谷が急に風邪を引くって?
あかね荘が手塚治虫さん等の有名マンガ家が住んでいたトキワ荘がモデルだとか、島谷(竹内涼真)の実家のモデルが久光製薬らしいとか、共同炊事場の歯磨き粉が全然減ってないとか、そんなことはどうでも良い。みね子の存在感を高めるためだか知らないが、みね子の出番のために島谷が急に風邪を引くってどうなの?
別に間違ってるとは言わないし、こっちは適当に脳内補完して「そうだろうな…」なんて再構成しちゃってるから、それなりに楽しめてはいるが、これが面白いかどうかとなると話は別だ。どう見ても「総集編」では削除されるようなお話だから。
これまでと「赤坂の恋シリーズ」のみね子は別人のよう
私には、ビートルズ旋風が吹き荒れたあとから、脚本も演出も粗いと言うか雑に見えてる。とにかく、「赤坂の恋シリーズ」と題された物語になってから、「奥茨城編」と「向島電機編」で描かれたみね子の設定が、殆ど影響を与えておらず、東京で楽しく働いて周囲にも恵まれた20歳直前の幼い女の子になってしまった。
これって、ドラマとして正しい方向に進んでいると言えるのだろうか?私はまだ “失速” と言う言葉は使わないが、完全な “中弛み” とは感じている。15分間を恋バナで埋めずに、せめて、居候の時子(佐久間由衣)と大家の富さん(白石加代子)の掛け合い位は入れても良いのでは?
あとがき
よく、「女性は父親と似た男性を好きになる」って言いますよね。だから、「奥茨城編」の頃の岡田恵和さんなら、父・実(沢村一樹)と島谷くんを重ねたと思うんですよ。お父さんに似た仕草があるとか、島谷に共通点を作って、「お父さん…」ってやる。でも、「赤坂の恋シリーズ」では一切やらない。
お父さんのことも忘れる位に “恋に夢中” と、私は強引に脳内補完をして見ていますが、やはり「恋と父親失踪」は別次元の話ではないかと…。とにかく、高子が奥茨城に嫁ぎ、島谷が退場する?まで、好意的な脳内補完で岡田恵和さんの復活を待ちます。
前回も称賛でない感想なのに、71回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。笑いあり涙ありの「奥茨城編」、青春と友情の「向島電機編」のあとに、「赤坂の恋シリーズ」が来るとは思いませんでした。早めにこのシリーズに決着が着き、次の段階に進んで欲しいです。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
●ひよっこ 総集編(前編) (2017/7/8) 感想
●奇跡のコラボ 「ひよっこ」の三男が「コード・ブルー2」に出演していた (2017/07/12)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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第13週『ビートルズがやって来る』
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第14週『俺は笑って生きてっとう!』
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第15週『恋、しちゃったのよ』
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第16週アイアイ傘とノック』
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