ひよっこ (第88回・7/13) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第15週『恋、しちゃったのよ』『第88回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
みね子(有村架純)と島谷(竹内涼真)のカップルが成立して祝福ムードに包まれるバー「月時計」。時子(佐久間由衣)も早苗(シシド・カフカ)も歌って祝福する。「まずはデートだ」とみんなに勧められ、2人は出かける約束をする。仕事中も浮かれた気分を隠せないみね子。そして初デートの日、みね子が行ってみたいと提案したのは赤坂からも見えるあの場所だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回は、気になった部分を書いてみる
冒頭、語りが「何だか良く分からない内にカップルが成立しましたね」と言っていたが、前回気になったが重箱の隅を楊枝でほじくるようで止めたのだが、今回はそう言うのがとても気になった15分間だったため、書けるものは書いてみる。
で、まず前回で「バー月時計」にみね子(有村架純)たちが入店する前に、男性きゃう数名がいたはずなのに、みね子たちが入店した時はカウンターはきれいに片付いていた。百歩譲ってテーブル席としても、テーブル席のグラスなど見当たらなかったが…。
あと、コメントで時代的に「カップル」より「アベック」の方が合っているのでは?とのご意見を頂戴したが、私はこう言う考え方。1950年代に同伴喫茶の原型が出来て若者が喫茶店で隣同士の席でイチャイチャ出来た。それを当時は、アベック喫茶、連れ込み喫茶とも言っていた。
それが、1964年の風営法改正でどんどん減り、1990年代に入りカップル喫茶が出現した。と言う訳で、劇中の昭和41年当時に一般的なのは「アベック」だろう。でも、そんな重隅を突っ込んでいたら、本作は楽しめない…とは思わないか。
愛子の存在が気になってしょうがない
主題歌明け、珍しく営業中のすずふり亭。交際が決まりウキウキのみね子の演技指導に若干のやり過ぎ感はあるが、それよりも何よりも愛子(和久井映見)の存在が気になってしょうがない。楽しいは楽しいが、こんなに引っ張る必要があるのか?いや必然性があったと思えるような、場面を描いてくれれば水に流せるってだけだが。
なぜ、手紙の前に富さんを使わなかったのか?
みね子(M)「お母ちゃん!」
今回で一番残念だったのは、いつもの「お父さん…」に続けて、この↑モノローグで、奥茨城の母・美代子(木村佳乃)に交際開始を告げた手紙が届いたこと。理由は2つ。1つは、みね子がいつ手紙を書いたのか分かり難かった。もう1つは、手紙を書く前に、なぜ、あかね荘の大家の富(白石加代子)を絡めなかったのか?
富の性格なら、「バー月時計」から帰った時でも、みね子が朝出掛ける時でも、その変化に気付いて突っ込んでくるのがお約束だし、炊事場での皆の会話を盗み聞ぎして割り込んで来ても不自然でない。
まあ、一番自然なのは、「バー月時計」から帰宅した時に、富が「何かあったの?」と突っ込んで、その流れでみね子が美代子に手紙を書き、翌朝の炊事場の話から富が嬉しそうに出掛けるみね子に「あなた、私に隠してることな~い?」と突っ込む。
そうすれば、みね子の嬉しさも表現出来るし、地獄耳の富が気付かない不自然さも払拭出来る。可能なら、数日分のみね子の時間経過を入れて、美代子のシーンに繋げれば、美代子の笑顔ももっと価値があったはずだ。今回の渡辺哲也氏の演出、ちょっとおかしい。
みね子の衣裳がまた違う
場面変わって、デートの朝の広場。また重隅で恐縮だが、みね子の衣裳がまた違う。まあドラマだからと言えばそれまでだが、弟の靴を縫っていた時代とは違うとは言え、すずふり亭の給料は向島電機時代よりも、どれだけ高給なのか?知りたくなる。それこそ、美代子が手紙のお礼にワンピースを…
それだと、今度は谷田部家は生地を買う余裕があるのか?となってしまうか。なら、「初デートに着て行く服がない」と困ってるみね子に鈴子(宮本信子)からプレゼントなんてのはアリ?とにかく、みね子が衣装持ちに見えてしまうような表現は慎んで欲しい。これでも、一生懸命に作品の世界に入っているのだから。
あのダンス集団は何だったの?
さて、場所は東京タワー近く。BGMで「愛しちゃったのよ」が流れているが、その楽曲と全く無関係なテンポで、みね子と島谷(竹内涼真)のアベックを囲むように踊る男女は何だったのか?因みに、前回色とりどりの風船が登場したのは、第7週『椰子(やし)の実たちの夢』の第41回で演出は福岡利武氏。
どうやら、演出部の共通の決まりで、広い場所で日曜日らしさを表現する時は、色とりどりの風船を使うなんて掟があるのかもしれない。が、それにしても、不自然なフラッシュ・モブみたいなダンス集団。みね子たちの心情を映像化したとしても、流石に違和感があり過ぎて、引いてしまった…
「五平餅」ののぼりを立てているのに…
東京タワーを降りた後も、通行人のエキストラが不自然過ぎて、2人の会話が耳に届かない。あのベンチも昭和40年代には無いわなあ。それを言うなら、ポシェットの斜め掛けは当時もあったのかな?とか考えてしまった。
そうなると、「五平餅」ののぼりを立てているのに、料金表?は「みたらし団子8円」「あん団子8円」「きなこ団子8円」「お茶セット30円」で、実際に売ってたのは団子の他に饅頭や大福やおはぎで、木べらについた五平餅は無かったが…
有村架純さんと竹内涼真さんの演技が自然で良かった
場面変わって、ロケ地探しの苦肉の策で、島谷の大学構内。それにしても、デートのシーンに殆ど昭和らしさが無いのが残念。でも、2人の演技が自然だから何とか見られた。また、最後の「彼女」のくだりも、次回の冒頭へのお楽しみってこと頃だろう。まっ、何となく気の抜けたソーダ水みたいな15分間だった…
あとがき
折角、みね子の恋バナが始まったのですから、初デートまでもっと丁寧にチヤホヤしてチヤホヤさせるのを描くのが、本作らしさじゃないですかね。そのためには、やはり富さんを使うべきでしたし、手紙の使い方も雑でした。あんなダンスシーンをやるなら、もっと本作らしさに拘って演出して欲しかったです。例え、脚本に無くても…
最後に。前回の感想に、117回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。前回が良かっただけに、今回はちょっと残念でした。でも、「島谷純一郎」と言う人物の人となりが徐々に見えて来たのは良かったです。と言う訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
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