ひよっこ (第86回・7/11) 感想

連続テレビ小説「ひよっこ」

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』公式
第15週『恋、しちゃったのよ』『第86回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


すずふり亭で開かれた乙女たちの同窓会はにぎやかに終わり、みね子(有村架純)と時子(佐久間由衣)はみんなを見送る。その様子を物陰から愛子(和久井映見)がじっと見つめていた。怪しい行動をとる愛子に気づいた高子(佐藤仁美)は、「誰なんだ」と不審に思う。一方、あかね荘のみね子の部屋に案内された時子は、「しばらく泊まらせて」と頼み込む。どうやら住むところにも困っているようで…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

冒頭、オープニング映像無しのパターンで良かった

読者shinさんのコメントへの返信に “演出も脚本と視聴者の間に立って仕事をしてるって感じ” と書いたのだが、それが早速冒頭に。やはり、前回が「同窓会」真っただ中で終わったのだから、今回の冒頭はオープニング映像無しのパターンが良いなと賭けていたから良かった。まっ、それだけなのだが、普通が嬉しい火曜日だ。

同窓会の内容も、これ位が本作らしい

主題歌明けは、夕方近くのすずふり亭。ステンドガラスから差し込む日差しが、高さは高いが色温度が夕方に傾いてる感じ。それだけ乙女寮シスターズが、たっぷり時間を掛けて同窓会をやったと言う演出だ。内容的には、放送尺は前回と合わせて10分も満たなかったが、この位が本作らしいと捉えたのだが…

と言うのも、私は本作の持ち味の良さは、前作や前々作のような「騒動至上主義」でなく、丁寧に普通の日常を描くことだと信じてる。それが、未だに本作を面白くないと感じる視聴者を生んでいる訳だが、では例えばここで、幸子(小島藤子)が妊娠してるなんて話にしていたら、“盛り過ぎ” と感じないだろうか。

乙女たちが店を出て歩くシーンがあったのが良かった

今回、先週で物足りなかったシーンが同窓会直後にあった。乙女寮シスターズが店を出て歩くシーンだ。選手末の脚本(演出)では、同窓会の朝にみね子(有村架純)が皆を駅に迎えに行くシーンが無いのはおかしいと書いた。しかし、今回はきちんと、同窓会自体は普通に終えて、店を出て歩くシーンがあった。

これがあると、シスターズの思い出を視聴者も共有する時間が出来る。これが無くて厨房に直結しちゃうと、映像の内容と共にすごく業務的な感じになってしまう。更に普段着の高子(佐藤仁美)が厨房で女優の川本世津子(菅野美穂)の真似をしたことで、この日が休店日で特別な日だったことがさり気なく強調された。

稽古場のシーンの使い方が絶妙だった

場面は、あかね荘のみね子の部屋。どうやら時子(佐久間由衣)も店の片付けを手伝ったが、かなり時間が経ったようだ。だいぶ夕日が傾いた。そんな中で時子の身の上話が始まった。最初は稽古場での辛さから始まって、キャバレーのくだりになると稽古場が時子の心情を表す舞台に重なって…なんとも良いアイデア。

キャバレーの店内のセットでやるのもありだが、稽古場スタイルで描いたことで、朝ドラらしい清潔感も面白さも醸し出した。軽妙な劇伴と相まって、あまり深刻な雰囲気を作らなかったのも作戦だろう。この辺は「奥茨城編」を思い出させる演出だ。渡辺哲也氏は「奥茨城編」は担当していないのに…

「お父さん…」に割り込んだ実際の会話の妙

前回で、川本世津子に時子が自分の事を「女優」と自信たっぷりに言っていた理由が、ここで判明。売れなくてもきちんと女優の看板を立てて生きてたんだと。次の↓みね子と時子のやりとりも編集でとても工夫されている。ポイントは、いつもの「お父さん…」に実際の会話が挟まっていること。

みね子(M)「お父さん…。時子はキラキラと目が輝いていました」
み ね 子「その髪型、すんごく似合うね」
時   子「そう?」
みね子 (M)「嬉しいんだけど、何だか時子が
      違う世界の人になってしまった気がして」

映像を観ると、髪型の話で2人の会話は続いている。その映像にみね子のモノローグが乗っているのだ。これの何が工夫かと言うと、実際は時子はみね子と褒められた髪型を維持するのは大変なのよと言っている様子だが、時子の口はすぐに止まる。そして、次の台詞が時子の口から出て来る。

時 子「みね子。私が変わってしまって
    寂しいなって思ってるんでしょ。
    私たちの友情はさ、変わらないでしょ、絶対!
    んだっぺ?」
みね子「うん」

これで、みね子が自分の気持ちを見透かされたくないから、髪型の話で誤魔化したのも分かるし、実はみね子は時子がすべてお見通しなのも分かっていて、ちゃんと言葉で「友」情を言ってくれたことに、目がウルッとしているのがいい感じ。モノローグを2分割にしたのは、脚本家か演出家か考えるのも楽しい。

終盤4分は、何か楽しい事件が起こりそうな胸騒ぎの予感

11分過ぎの時子が島谷(竹内涼真)に興味を示してから、早苗(シシド・カフカ)の歓迎会発令までは、私がとやかく言う必要は無いだろう。面白さ、テンポの良さ、各自の役割分担の明瞭さ、どれを取っても「奥茨城編」を彷彿させる、何か楽しい事件が起こりそうな胸騒ぎの予感。

上手いね。これで、暫くは時子が物語を攪拌(かき混ぜる)してくれそうだ。で、私の [妄想] では島谷は一度佐賀に帰省するから、来週は三男(泉澤祐希)と安部米店で一波乱かな?そうなると、奥茨城三バカトリオが東京にいる意味も出て来るし。何か全体的に上向きになるような気がする…

あとがき

今回の唯一の不満は、ついに高子と愛子(和久井映見)が直接対決?と思いきや、あれだけ?って部分。どうやら、みね子に相談したいことでもあるのでしょうか?

さて、今回の15分間は先週と完全に違う作品になってました。やはり演出家で変えられる領域の広さを改めて感じました。それと、前回今回と有村架純さんの座長としての存在感が際立ってきているように思います。やはり、主人公を中心にしっかり描くことが重要なんですね。

最後に。前回の感想に、99回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。前回のあとがきで、島谷(竹内涼真)が佐賀県の製薬業を継ぐ形で退場すると書きましたが、今日の炊事場での時子と島谷のやり取りを見て、一時的な帰省ですね。島谷の顔にそう書いてありました。みね子の恋は続くってことです。という訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。

※7/8に放送された『ひよっこ 総集編(前編)』の感想も書きましたので、宜しかったら読んで下さい。
  ひよっこ 総集編(前編) (2017/7/8) 感想


【ひよっこ関連情報】
岡田恵和 今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談議~「峯田和伸」
脚本家・岡田恵和さんのトーク&音楽番組。ゲストは峯田和伸さん。連続テレビ小説「ひよっこ」への思いや、心に残る音楽とエピソードをお伺いします。
放送:7月11日(火)NHKラジオ第1 午後8時05分~ 午後8時55分

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【これまでの感想】
[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
7  8  9  10  11  12
第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
19  20  21  22  23  24
第5週『乙女たち、ご安全に!』
25 26 27 28 29 30
第6週『響け若人のうた』
31 32 33 34 35 36
第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
37 38 39 40 41 42
第8週『夏の思い出はメロン色』
43 44 45 46 47 48
第9週『小さな星の、小さな光』
49 50 51 52 53 54
第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
55 56 57 58 59 60
第11週『あかね荘にようこそ!』
61 62 63 64 65 66
第12週『内緒話と、春の風』
67 68 69 70 71 72
第13週『ビートルズがやって来る』
73 74 75 76 77 78
第14週『俺は笑って生きてっとう!』
79 80 81 82 83 84
第15週『恋、しちゃったのよ』
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