ひよっこ (第84回・7/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第14週『俺は笑って生きてっとう!』『第84回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
今日は乙女寮の同窓会。みね子(有村架純)から話を聞いた省吾(佐々木蔵之介)の心遣いで、定休日のすずふり亭を貸し切りに。「いい機会だから」と省吾に言われ、元治(やついいちろう)と秀俊(磯村勇斗)がメニューから考えてすべて作ることになった。みね子がワクワクしながら店で待っていると、時子(佐久間由衣)と澄子(松本穂香)、豊子(藤野涼子)、幸子(小島藤子)、優子(八木優希)ら寮の仲間たちがやってくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
場所の由来説明が終わった時点で2分28秒消化って!?
ホント、今週の川上剛氏の演出はセンス悪いな。今日は土曜日。皆、予告編を見て、やっとビートルズ旋風が終わって、いよいよ乙女荘の仲間たち登場を待ちわびてるのに、冒頭から前回の続きですずふり亭のある場所の演技が良い説明を、、登場人物に似せたつもりの漫画キャラで面白くも無いパタパタアニメを41秒も。
結局、ヒロイン登場まで50秒。あんなアニメで今更描く脚本もどうかしてるが、もう、場所の由来説明が終わった時点で2分28秒消化。折角、川上演出の名誉挽回が出来そうな内容なのに、ダメだね。「語り」も冒頭から長いし。主題歌明けにカレンダーのアップとみね子(有村架純)の鼻歌で始めれば良かっただけなのに…
乙女たちの登場が、11分30秒過ぎって!?
そして、経済的には厳しいはずのみね子が、また洋服とバックも新調?「お父さん…」も漫画コンビも全く不要。焼き餅の1カットが入って諦めた。まあ、あかね荘の住人や演じる俳優がお目当ての視聴者もいるから、一概には言えないが、予告編であれだけ期待させておいて、乙女たちの登場が、11分30秒過ぎって。
84回すべて観ているが、今回初めて最初に観る時に(感想を書くために数回は録画を観るから)1.5倍速で見てしまった。これ、上↑にも書いたが、主題歌明けにカレンダーのアップで、2カット目は鼻歌を歌いながら、駅に乙女たちを迎えに行くシーンじゃダメだったのか?もちろん、あかね荘はバッサリとカットで。
省吾の粋な計らいは、江戸っ子らしくて良かった
まあ、ドラマでよく見る話だが、シェフが二番手、三番手に料理を作らせて料金を頂かないって話は、前回でのあかね荘の大家の富(白石加代子)の粋な計らいに続いて、“江戸っ子” らしさの表現としては悪くない。まっ、それだけだが。
やっと乙女たちが喋り出したら、新キャラ登場って!?
さて、多くの視聴者がお待ちかねの乙女たちの登場だ。私なら、みね子と一番長い付き合いの時子(佐久間由衣)が最初にドアを勢いよく明けて入店して来て、幸子(小島藤子)が「相変わらず元気が良いんだから…」みたいに4人が続けて入って来る方が、人間関係に於いて自然だと考えるが…まあいいや。
手紙のやり取りをしていた割に、他の4人はともかく、最初の時子がよそよそしい態度なのも違和感。近況報告を妙にもったいぶってるなと思いきや、女優の川本世津子(菅野美穂)が登場して「つづく」だって。もう腹が立つ前に情けなくなって来た15分間だった。
このタイミングで「同窓会」を入れた理由を考える
今回と来週の前半で描かれるであろう「乙女荘の同窓会」について、少しかんがえてみる。来週の予告編での啓輔(岡山天音)が言ったこの↓言葉がピッタリ来た。
啓輔「何か、すんごく…期待外れやった感じやちゃね」
12月に倒産して、7か月。長いと言えば長いが、秋田の実家に帰った優子(八木優希)以外とは会おうと思えば会える訳で、むしろ、三男(泉澤祐希)の近況報告はちょこちょことあったのに、時子が音信不通だったのが逆に不自然。まっ、予告編の時子から得意の [妄想] すると、時子は家賃が払えず、あかね荘に転がり込んで来るだろう。夜、「バー月時計」に居たから。
それはそれとして、同窓会ね。4月から一緒に働いて、まだ1年と3か月。結婚でもしない限り、人生に大きな転機なんて起こらないはず。それだけに、この「同窓会」自体は、劇中の2,3年後が妥当だったのでは?もちろん、時子は別格だから、女優志望と重ねて今回の女優の世津子と絡めても良いし。
まあ、違和感ありありで世津子を登場させたのだから、今後は愛子(和久井映見)並みにみね子とはガッツリと関わらせないと困る。しかし、「向島電機編」では、あれほど描いた愛子も、「赤坂編」が始まったらぷっつりと描かなくなった。どうやら、前回の実(沢村一樹)のように何の意味もないサプライズ登場で終わりかも?
毎月イベントを入れるなら、今月は2,3年時間経過すれば…
話が脇道に反れたから戻そう。何を言いたいかと言うと、みね子がすずふり亭で働き始めたのが、6月上旬の第1週。これが「赤坂編」の始まり。それから丁度1か月の今日から「同窓会」と言うイベント(敢えて騒動とは言わない)が描かれた。思い出して欲しい。「向島電機編」が始まったのが5月上旬の第5週。
ほら、1か月毎にきっちりイベントがあるわけ。別にイベントを描くな、イベントで客寄せするななんてことは言わない。ただ、今週分の予告編に続いて来週分の予告を観ても、みね子の恋、時子の身の振り方、愛子の現状と言う単純なイベント予告になっているのが気になるのだ。
表現が難しいが、泣いたり笑ったり怒ったりと言う登場人物が描かれずに、イベントの箇条書き、イベントのダイジェスト版になっているのが残念なのだ。思えば「奥茨城編」での予告編は違っていた。画面に映る喜怒哀楽の表情の登場人物たちを観て「来週は何が起こるんだろう?」と予想を楽しんだのだ。
しかし、ここ最近の予告編は違う。別に、手抜きをしていると言うのではないと思う。恐らく、時間経過含めて丁寧に描こうとするあまり、それが逆効果になっているってこと。
ビートルズ旋風が去ったら、思い切って2,3年時間経過させたら良かったのだ。そうすれば、「同窓会」の意味も価値も出てくる。そうすれば、先日の「語り」が言っていた「折り返し」にもピッタリではなかったろうか。
あとがき
乙女寮シスターズ(って言うのかな?)の近況報告が、来週何日割いて描かるかに、注目が集まりそうな15分間と予告編でしたね。宗男さんのビートルズ旋風が5日間でしたが…愛子さんも含めて月曜日と火曜日の2日間でしょうね。あとは土曜日まで恋バナで、土曜日には島谷くんがあかね荘を去って終了。
恐らく、啓輔の「期待外れ」は、島谷が実家に帰るって話を切り出したのを聞いたからだと [妄想] します。その位ないと、あの2人が落ち込まないでしょ?いずれにしても、もう少しみね子自身を、みね子に関わる話を描いて欲しいです。
最後に。前回の感想に、89回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。89人もの読者さんが、共感して下さって嬉しいです。それにしても、乙女寮シスターズの再開は拍子抜けしましたね。でも、来週は演出家が交代するでしょうから期待しましょう。今週も1週間ありがとうございました。という訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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第13週『ビートルズがやって来る』
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第14週『俺は笑って生きてっとう!』
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