ひよっこ (第72回・6/24) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ひよっこ』(公式)
第12週『内緒話と、春の風』『第72回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
みね子(有村架純)は省吾(佐々木蔵之介)に連れられて、邦子(白石美帆)が切り盛りするバー「月時計」を訪れていた。省吾は娘・由香(島崎遥香)がなぜわがまま放題になってしまったのか、ゆっくりとこれまでのいきさつを語る。一方、鈴子(宮本信子)も由香やその母親のことを思い出していた。すずふり亭の裏にやってきた柏木(三宅裕司)に、普段は口にしない心の内を語り始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
年寄りは、ふと戦争を思い出すものだ…
そう言えば、私の祖母は、夏に縁側で座って夕涼みをしていると、突然に「昔はこの辺も戦争で焼け野原だったんだよ」と、ポソッっと孫の私に教えてくれることがよくあった。年寄りは、ふと戦争を思い出すもんだと。そんな昭和40年代を思い出させてくれた、鈴子(宮本信子)の一言が印象的なアバンタイトルだった。
宮本信子さんと三宅裕司さんの演技に吸い込まれた
いつもの休憩時間の店裏の広場とは全く違う印象の夜の場面。宮本信子さんと三宅裕司さんのベテラン俳優の演技に吸い込まれた序盤戦。「なぜ、突然に戦争の話?」と感じた視聴者も多かったろうが、↑で書いたように、あの頃はまだまだ戦争を引き摺って生きていた人も多かったの知るオジサンとしては、鈴子のこの↓台詞にグッと来た。
鈴子「“もはや戦争ではない”なんて、
随分前に偉いさんが言ってたけど。
冗談じゃない。戦後どころか、
私の戦争は終わってないよ」
もう、元には戻らない。
またず~っと借金払ってるような気分」
鈴子と省吾親子の思いが1つなのを巧みに劇伴で表現
そして、場面は「Bar 月時計」のみね子(有村架純)と省吾(佐々木蔵之介)。省吾がすずふり亭の生い立ちを話す口調が、どことなく切なくて暖かくていい感じ。また、背後で鳴るゼンマイ仕掛けみたいな時計の時報も、わびさびを感じさせて “時の流れ” を演じてくれる…。
省吾が亡き妻・節子と一人娘の由香の誕生の話を始める。最初は静かなピアノ曲で生い立ちを、「妻が倒れた」と言った途端に劇伴が止まる。今度はゼンマイと振り子の音。そして、今度は少しストリングスの入ったピアノ曲は、「月時計」から裏の広場にまで繋がって、鈴子と省吾親子の思いが1つなのを劇伴で表現。いいね、こう言うの。
みね子の生い立ちを、さらりと描いても良かったかな?
前回と今回で、かなりしっかりと由香(島崎遥香)の人物紹介をしたってところだろうか。若干やり過ぎなような気もするが、あの跳ねっ返り娘をあのまま放置しておくのは得策でないから、ここで原因を母の死と戦後と言う時代のせいにしたのは良しとしよう。
出来れば、由香の生い立ちを描く前に、みね子の生い立ちもさらりと描いて、父・実(沢村一樹)と母・美代子(木村佳乃)をみね子が思い出す…なんてシーンがあっても良かった。だって、あれば今回の最後の「お父さん…」が、みね子の “大きな決意” として、より視聴者の心に届いたはずだから…
みね子(M)「お父さん…。皆いろんな事があっけど、
それでも笑って生きています。
みね子もこの町で生きていきます。
お父さん…、お父ちゃん…。
みね子は、この町でお父さんに会いたいです」
あとがき
ちょっと、強引な流れではありましたが、鈴子と省吾の話から、みね子が東京のこの町で生きて行こう、お父さんに会いたいと決心したことが描かれましたね。やっとと言う感じですが、ここを描かないと、すべてが中途半端になりますから良かったと思います。次週は、奥茨城や綿引さんも登場。楽しくなりそうです。
最後に。前回の感想に、70回ものWeb拍手を頂き、ありがとうございました。少し、戦争の話は重かったかな?でも、みね子の決意を聞けて良かったです。来週は、賑やかになりそうですね。楽しみ、楽しみ…。という訳で、当blogは、まだまだ引き続き本作を応援します。
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【これまでの感想】
●[妄想] 「ひよっこ」の昭和40年と言う時代設定に、再び“名作の予感”(2017/05/04)
●[訂正] 「ひよっこ」第36回で、みね子がビーコロを食べたのは "初任給" でした(謝)(2017/05/14)
●「ひよっこ」を2か月間観終えて、今思うこと…(2017/05/28)
●「ひよっこ」の“青天目澄子”と演じる女優・松本穂香に注目してみた(2017/06/05)
●「ひよっこ」は視聴者の“好意的な解釈”に頼らないで欲しい(2017/06/12)
第1週『お父ちゃんが帰ってくる!』
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第2週『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』
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第3週『明日(あす)に向かって走れ!』
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第4週『旅立ちのとき』
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第5週『乙女たち、ご安全に!』
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第6週『響け若人のうた』
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第7週『椰子(やし)の実たちの夢』
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第8週『夏の思い出はメロン色』
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第9週『小さな星の、小さな光』
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第10週『谷田部みね子ワン、入ります』
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第11週『あかね荘にようこそ!』
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第12週『内緒話と、春の風』
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